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月岡芳年「月百姿」展
須坂版画美術館 展示室 1
会期 : 2017年9月28日[木]-12月25日[月]
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月岡芳年(つきおか-よしとし 1839-1892)は、幕末から明治前期にかけて活躍した浮世絵師です。
1850(嘉永3)年、12歳で当時の人気浮世絵師・歌川国芳に入門し、1860(万延元)年頃より本格的に絵師として活動をはじめました。
過激な血の表現を用いた、いわゆる「血みどろ絵」をはじめ、歴史絵や美人画、役者絵、古典画などの多種多様な浮世絵を手がけ、各分野において独特の画風を見せながら、明治へと移り変わる激動の時代の中で、鮮烈な作品の数々を生み出しました。
浮世絵が需要を失いつつある時代にあって、最も成功した浮世絵師であり、門下からは日本画家と洋画で活躍する画家を多く輩出した『最後の浮世絵師』と呼ばれています。
画家としての活動は約33年間。その間に描かれた題材は500以上あり、芳年の生涯の制作作数は1万にも及び、葛飾北斎に次ぐ多作家でした。
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落合芳幾「今様擬源氏」展
須坂版画美術館 展示室 2
会期 : 2017年9月28日[木]-12月25日[月]
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落合芳幾(おちあい-よしいく 1833-1904)も、芳年と同じく歌川国芳に入門し活躍した浮世絵師です。一時は浮世絵師として芳年と人気を二分するほどでしたが、後に新聞人として、また挿絵画家として作品を発表し、新聞の発行にもかかわりました。
開化的なものに関心があり、横浜絵などを描いた点は芳年とは異なりますが、国芳譲りのダイナミックな構図や色使いは、どこか芳年と同じ印象を受けます。
1861(文久元)年に国芳が没し、芳幾は遊女屋風俗などを描き、芳年とともに幕末から明治初期にかけての浮世絵師の第一人者となりました。芳年の「月百姿」と合わせて幕末の浮世絵師たちの競演をお楽しみください。
【 詳細情報 : 須坂版画美術館 】 { 文字壹凜 Summary }