【公演】国立劇場 大劇場|浄土真宗の声明 真宗高田派本山 専修寺 ― せんじゅじ ― の「報恩講式」|9月1日|終了企画

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国立劇場 大劇場
浄土真宗の声明
真宗高田派本山 専修寺 ― せんじゅじ ― の「報恩講式」
公演期間  2018年9月1日(土)

開演時間  午後2時開演(午後3時30分終演予定)
      * 開場時間は開演の30分前です。
前売開始  7月12日ゟ

〔次第〕
四  奉  請-しぶじょう
引声念仏-いんじょうねんぶつ
如  来  唄-にょらいばい
表        白-ひょうびゃく
式        文-しきもん(初段・二段・三段)
短  念  仏-たんねんぶつ
式文伽陀-しきもんかだ
迎接礼文-こしょうらいもん
廻  向  唄-えこうばい
〔出演 真宗高田派本山専修寺 三重県津市〕

【詳細: 国立劇場

{新宿餘談}
7_22a【関連:〔演奏会〕真宗高田派本山 専修寺-せんじゅじ- 御影堂/如来堂 国宝指定記念 東儀秀樹演奏会 7月22日〕 このイベントは終了しました

〔専修寺-せんじゅじ 真宗高田派本山 専修寺〕
三重県津市一身田町-いっしんでんちょう-にある真宗高田派本山。高田山と号し、専修阿弥陀寺、無量寿寺-むりょうじゅじ-ともいう。本尊は阿弥陀如来。
1226年(嘉禄2)親鸞が下野-しもつけ-国大内庄高田(栃木県真岡市高田)に創建したのがはじめで、親鸞が京都に帰るに際して弟子の真仏にゆだねられ、以来、東国における親鸞教団の中心として栄えた。

1465年(寛正6)第10世真慧-しんえ-のとき、寺基を現在地に移し、旧地には別院を建てて、親鸞が長野善光寺で感得したという一光三尊の弥陀像を安置した。
1478年(文明10)勅願所となり、1511年(永正8)には後柏原-ごかしわばら-天皇の第二皇子真智-しんち-が入室したが、足利12代将軍義晴の猶子-ゆうし-として堯慧-ぎょうえ-が入寺し、第12世を継いで門跡となるに及び、真智は越前国(福井県)熊坂に別に専修寺を建てて住した。
こののち一身田の専修寺は豊臣秀吉や藤堂家の外護で栄え、1664年(寛文4)には越前の分派をあわせ、さらに1666年には炎上した堂宇も再興された。御影堂(開山堂)、如来堂(本堂)は国の重要文化財であったが、平成29年(2017年)11月28日国宝に指定されている。
寺宝は親鸞自画の真影、親鸞自筆の『三帖和讃-さんじょうわさん』『西方指南抄』(ともに国宝)ほか、すこぶる多い。
(参考資料:『日本大百科全書』(小学館)ゟ)

{フライヤー裏面を読む}
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国立劇場の声明―しょうみょう―公演は、開場当初から現在まで継続され、今回で五十五回目を迎えます。
声明とは、仏教儀式において僧侶が唱える声楽を指し、国立劇場ではその豊かな音楽性や、後世の浄瑠璃音楽などに大きな影響を与えたことなどに着目して、これまで多くの宗派の声明を舞台で紹介してまいりました。このたびは、国立劇場の声明公演としてはじめて浄土真宗を取り上げます。
浄土真宗十派の内の一つである真宗高田派本山専修寺は、三重県津市にあり、境内は広大な敷地を有し、御影堂・如来堂が平成二十九年に国宝に指定されました。ほかにも親鸞の裏筆類や、親鸞の肖像など貴重な資料も数多く保管されています。

ご覧いただく「報恩溝式」は、浄土真宗にとって年中行事の中でもっとも重要な法会で、宗祖である親鸞の遺徳を偲び、報謝するものです。本願寺第三世覚如が、曾祖父である親鸞の三十三回忌(永仁二年・一二九四年)につくったことが起源とされ、親鸞の祥月命日にとりおこなわれ、綿綿と受け継がれています。
浄土真宗の声明は、天台声明の流れを汲んでいますが、中でも高田派は声明固有の「重-じゅう」(声楽の旋律や構成)の変化が明瞭に唱え分けられ、旋律の多様さにおいて際立っているとされます。

次第にある「引声念仏-いんじょうねんぶつ」は、第十世真慧が天台宗総本山比叡山延暦寺から直接貰い受けたと伝えられ、現在では高田派のみに伝承されるものです。また「式文-しきもん」は語り物に属し、三段に分けられます。初段「真宗興行の徳」、二段「本願相応の徳」、三段「滅後利益の徳」で親駕を讃嘆しますが、この部分は複雑かつ独特な節回しとして趣を異にしています。

当公演は、現地の法会に近づけた舞台を再現します。約四十人が奏でる声明の響き、そして「報恩講式」の厳かな雰囲気をご堪能ください。

【詳細: 国立劇場 】