【展覧会】平城宮跡資料館|令和5年度 夏期企画展|イカロスの翼 ─ 薬師寺の発掘成果から見る近世と近代|’23年7月22日-10月1日|

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平城宮跡資料館
令和5年度 夏期企画展
イカロスの翼 ── 薬師寺の発掘成果から見る近世と近代
会  期  令和5年(2023年)7月22日[土]- 10月1日[日]
休  館  日  月曜休館(祝日の場合は翌平日休館)
開館時間  9:00 - 16:30(入館は 16:00 まで)
会  場  平城宮跡資料館 企画展示室
      奈良県奈良市佐紀町 電話番号:0742-30-6752
入  場  料  無 料(駐車場料とも)
特別協力  法相宗大本山薬師寺
主  催  独立行政法人国立文化財機構 奈良文化財研究所
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奈良文化財研究所ではこれまで奈良の諸寺院の発掘調査・研究を継続しておこなっており、特に、薬師寺では伽藍復興のための発掘調査が戦後間もなくから始められ、昭和46年からは奈良文化財研究所が主導的かつ継続的に発掘調査に携わってきました。考古学は人の営みを出土品や遺構から研究する学問ですが、決して古い時代に限るわけではありません。この展示では、古代のイメージが強い薬師寺ではありますが、敢えて調査成果の中から近世や近代の調査研究をご紹介します。

まず、第1部では奈文研の薬師寺に関する発掘調査の成果のなかから、あまり注目されてこなかった近世や近代の出土資料を取り上げ、その時代の薬師寺の様子をあきらかにします。
第2部では、薬師寺から出土した近代の陶製プレートの小さな破片から、グライダーの大会や西ノ京の赤膚焼窯元など、今や忘れられつつある昭和初期の薬師寺を取り巻く社会の様相について復原を試みます。

今春、薬師寺では解体修理を完了した東塔の落慶法要がおこなわれました。古代から法灯を保つ薬師寺ならではの永い歴史の流れと、小さな破片から引き出された昭和初期の航空史の一側面や、忍び寄る戦争の影のなかで多くの人が「翼」に憧れ、空を見上げた当時の世相を対比しながら、歴史を探る旅の醍醐味を味わっていただければと思います。

< 主な展示資料 >
薬師寺出土品〔奈文研保管〕
『大和名所図会』〔奈良県立図書情報館所蔵〕
全日本帆走飛行競技大会関連資料〔日本航空協会所蔵〕
二代 松田正柏作 赤膚焼〔個人蔵〕ほか

※ 新型感染症対応実施中。下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上、ご観覧を
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