【展覧会】国立西洋美術館|企画展 ここは未来のアーティストたちが眠る部屋となりえてきたか?──|国立西洋美術館65年目の自問|現代美術家たちへの問いかけ|’24年3月12日-5月12日

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国立西洋美術館
企画展
ここは未来のアーティストたちが眠る部屋となりえてきたか?
── 国立西洋美術館65年目の自問|現代美術家たちへの問いかけ
会  期  2024年3月12日[火]- 5月12日[日]
開館時間  9:30 - 17:30
      毎週 金・土曜日 9:30 - 20:00  * 入館は閉館の30分前まで
休  館  日  月曜日、5月7日[火](ただし、3月25日[月]、4月29日[月・祝]、
      4月30日[火]、5月6日[月・休]は開館)
会  場  国立西洋美術館 企画展示室
      〠 110-0007 東京都台東区上野公園7-7
      お問合せ 050ー5541-8600(ハローダイヤル)
観覧料金  一 般 2,000円、大学生 1,300円、高校生 1,000円 ※ 中学生以下は無料。
      * 高校生以下及び18歳未満、65歳以上は無料(学生証、年齢確認できるものを提示)
      * 各種割引、優待情報、関連イベント情報などは下掲詳細参照
主  催  国立西洋美術館
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19世紀後半のフランスおよびイギリス美術と聞いて、みなさんが思い描くのは一体どんな絵画でしょうか。フランスにおけるレアリスムや印象派、あるいはイギリスのラファエル前派や唯美主義による作品が浮かんだ方も少なくないでしょう。
しかし、今日エポックメーカーとして俎上にあがる芸術運動と画家たちの背後には、常にアカデミー画家たちがおり、彼らこそが当時の画壇の主流を占め、美術における規範を体現していました。
かれらは、それぞれの国において最も権威ある美術教育の殿堂であったアカデミー ―― 1648年、フランスで創立された王立絵画彫刻アカデミーと1768年にイギリスで誕生したロイヤル・アカデミー・オブ・アーツ ―― に属し、古典主義的な芸術様式を遵守した画家たちです。

しかしアカデミーの権威と伝統は、社会の急速な近代化によって揺らぎ、19世紀後半になるとアカデミスムは衰退の危機をむかえます。そんななか、アカデミーで地歩を固めた画家たちは時代の変容や新たな画派の登場に決して無関心ではありませんでした。むしろ変化に富んだ時代において、需要に応じて主題や様式、媒体を変容し制作を行いながら、アカデミーの支柱としてその伝統と歴史を後世に継承しようと努めたのです。
本小企画展では、ウィリアム・アドルフ・ブーグロー(1825-1905)やジョン・エヴァレット・ミレイ(1829-1896)をはじめとする両国のアカデミー画家たちのキャリアを辿り、多様化した主題やモティーフ、モデルに焦点をあてることで、その柔軟かつ戦略的な姿勢と彼らが率いた「もうひとつの19世紀」を浮き彫りにします。西洋美術館92 0301西洋美術館☆ 活版アラカルト掲載図版のほとんどは 図版画面をクリック or タップすると拡大表示されます ☆

※ 下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 国立西洋美術館
{新宿餘談}
「仕立て」は地味ながら、ずいぶんと重い問いかけをここで国立西洋美術館 している。金沢に移転した国立工芸館「
企画展 印刷/版画/グラフィックデザインの断層 1 9 5 7 - 1 9 7 9」には、編者は刃を向けられたおもいがしたが、今回は博物館(美術館をふくむ)構成者、すなわちみずからに矢を向け、暗にアーチストへも指弾の弾丸を放っている。ここはすこし立ち止まって、両館の慎重ながら厳しい指弾に耳を傾ける(テキストを読む)ときであろうが、美の饗宴に溺れているひとひとには如何であろうか。さもなければ「断層」か「陥穽」への顚落があろう。