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【展覧会】不忍画廊|安元亮祐 個展 – Ryosuke Yasumoto 2024|’24年7月13日ー7月27日|

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不忍画廊
安元亮祐 個展 – Ryosuke Yasumoto 2024
会  期   2024年7月13日[土]ー 7月27日[土]
会  場  不忍画廊
      〠 103-0027 東京都中央区日本橋3-8-6 第二中央ビル 4F
開廊時間  12:00 - 18:00
休  廊  日  月曜・火曜・祝日(7/15[月], 16[火], 22[月], 23[火])
同時開催  「池田満寿夫の絵 松永伍一の詩」 小展示室
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“ YASUMOTO GRAY ” と呼ばれる色彩で詩的世界を展開しながら進化を続けるアーティスト安元亮祐(やすもと りょうすけ  1954年-  兵庫県生まれ)。 幼少期の発熱で聴覚を失うが、美術館で観た松本竣介作品に感動し「音の無い世界は雑音も聞こえない」と画家を志す。
今展ではアクリル・コラージュによるペインティングやレリーフ作品、古い家具材や木枠から生み出されたオブジェなど、新作30点以上を展示する。

< プロフィール 安元 亮祐|Ryosuke Yasumoto 1954 – >
1954年、兵庫県姫路市生まれ。幼い頃、高熱が原因で聴覚を失う。小学校の頃から絵に熱中、画家になろうと決意する。学生時代から独特の色彩感覚など日本人離れした感性が際立っており、頭角を現わす。
1988年(34歳)には安田火災美術財団奨励賞受賞。1989年セントラル美術館油絵大賞展・佳作賞受賞。具象絵画や彫刻の新人登竜門といわれる第27回昭和会展(日動画廊主催)では昭和会賞を受賞し一躍注目を集める。特徴的な画風にはマリオネットのピエロ、フルートやトランペットを奏でるジプシーたちが月明かりの下でいつも踊っている。鉛色したブルーグレイの空、人魚の棲む浜辺、枯れかけた花、降り注ぐビーズの雨は見知らぬ街を濡らし、記憶の断片を紡ぐ。窓からこちらの様子を伺う見知らぬ月の住人、刻印された街。そんな幻想的な世界は多くの人々を惹きつけ、魅了してきた。

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【展覧会予告】不忍画廊|4つのワンダーランド 會田千夏・櫻井結祈子・集治千晶・水村芙季子|’24年8月9日- 8月24日|

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不忍画廊
4つのワンダーランド
會田千夏・櫻井結祈子・集治千晶・水村芙季子
会  期   2024年8月9日[金]ー 8月24日[土]
会  場  不忍画廊
      〠 103-0027 東京都中央区日本橋3-8-6 第二中央ビル 4F
開廊時間  12:00 - 18:00
休 廊 日  月曜・火曜・祝日(8/12[月], 13[火], 19[月], 20[火])
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夢みる人の数だけワンダーランドがあります。
心の中には誰が住んでいますか?
暗闇に仄めく清らかなるモノ、
果ての森に棲む美しいケダモノたち、
キラキラ輝くガラスの蝶、
もつれあう桃色の悪夢 ─
4人の作家が紡ぐ、4つのおとぎの国の物語。

< 出展作家プロフィール >
會田 千夏|Chinatsu Aita(1980 – )
1980年、北海道生まれ。多摩美術大学大学院美術研究科修士課程修了。
─展覧会に寄せて─
「『0』という、『有る』と『無い』の狭間です。言葉になるまえのもの達や気配などを描こうとしています。自分の感じている曖昧さを表現するのに、描き過ぎるとわざとらしくなるように感じ、一生懸命描いたものをヤスリで削ってマイナスに戻し、その方が美しいと感じてしまった時に描く意味が見出せなくなって長く苦悩する時間です。」

櫻井 結祈子|Yukiko Sakurai(1993 – )
1993年、長野県生まれ。愛知県立芸術大学彫刻領域修了。
─展覧会に寄せて─
「物語や夢の世界を旅することは私の創作の原点であり、最も尊い時間のひとつです。 幼い頃から慣れ親しんできたルイス・キャロルの『不思議の国のアリス』。
私の元にも白兎が現れて、憂鬱な現実から自分を連れ出してくれたらと夢見ていました。私の創作も、誰かにとっての愉快な逃避行になれたら嬉しいです。」

集治 千晶|Chiaki Shuji(1973 – )
1973年、京都生まれ。京都市立芸術大学大学院絵画専攻版画修了。
2005年頃に出会った人形作家に衝撃を受け、近年は絵画・人形・手芸・BOXアートの要素を融合したミクストメディア作品を発表している。
─展覧会に寄せて─
「昔からやってみたかったステンドグラスを 最近になって本格的に始めました。システムとしてはシンプルな手法ですが奥が深く、工程一つ一つの技術的な成熟度によって仕上がりが大きく左右され、銅版画を攻略できずに悩んでいた若い頃を思い出します。コツコツと小物を作って練習を重ね、今回初めて作品制作に導入を試みました。ステンドグラスとの融合作品第一号です。」

水村 芙季子|Fukiko Mizumura(2000 – )
2000年、埼玉生まれ。2024東京造形大学 絵画専攻卒業。
─展覧会に寄せて─
「ユートピアに潜む ディストピアをテーマに作品を制作しております。物語は私たちが本をめくる度に蘇る不死の生命です。しかし、それと同時に私たちが開いた分だけ彼らは試練にぶつかり、何度も死を経験しなければなりません。特に、今回のポスターにもなっている作品『はんぷく』はその名の通り、永遠と繰り返される同じ時間の中のみを生きる、出口の無い画面をテーマに制作しました。」

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【展覧会】不忍画廊|門坂 流へのオマージュⅢ─未来を刻む|門坂 流/池田俊彦・齋藤悠紀・山根一葉/門坂 晶・門坂 朋 ほか|’24年6月14日ー6月29日|終了

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不忍画廊
門坂 流へのオマージュⅢ ─ 未来を刻む
門坂 流/池田俊彦・齋藤悠紀・山根一葉/門坂 晶・門坂 朋 ほか
会  期   2024年6月14日[金]ー 6月29日[土]
会  場  不忍画廊
      〠 103-0027 東京都中央区日本橋3-8-6 第二中央ビル 4F
開廊時間  12:00 - 18:00
休  廊  日  月曜・火曜(6月17日, 18日, 24日, 25日)
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常人には見えない “自然界の流線” を描いた門坂 流(1948-2014)。没後10年となる今展では、氏をリスペクトする3人の銅版画家(池田俊彦・齋藤悠紀・山根一葉)と一緒に、当画廊で紹介するきっかけとなった銅版画「十六歳 Aki・Tomo」や、そのモデルとなった門坂 晶・朋の作品を並べてご紹介します。

< プロフィール 門坂 流|Ryu Kadosaka 1948 – 2014 >
1968年東京芸術大学油絵科入学。鉛筆・ペン画での創作活動を行い、主に書籍装幀や挿絵などグラフィックの仕事でドローイング作品を発表。1985年頃から銅版画による線の表現に惹かれエングレーヴィングの技法を研究。2014年4月永眠。

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【展覧会/イベント】不忍画廊|特別企画展 ❝ 愛でる ❞ 100年後のアンティーク|’24年4月26日ー4月27日|終了

4月不忍画廊

不忍画廊
特別企画展 愛でる 100年後のアンティーク
会  期   2024年4月26日[火]ー 4月27日[土]
会  場  不忍画廊
      〠 103-0027 東京都中央区日本橋3-8-6 第二中央ビル 4F
開廊時間  12:00 - 18:00 / 最終日17:00まで
休  廊  日  日曜・月曜
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❝ 100年後も愛される芸術 ❞ をコンセプトにした特別企画展。
有名・無名問わず、いつも身近に置きたい魅力的なモノ達を8つのコーナーで展示します。

① 知られざるモダニスト ITARU TERADA Selection
② 生誕120年 長谷川潾二郎 小展示
③ 日本橋所縁の作家と作品 ─ 駒井哲郎・二代広重・木村荘八・南桂子
④ 画廊コレクション vs 現代作家秀作セレクション
⑤ 額縁無しで版画を “愛でる” ─ 世界に誇る日本の版画芸術
⑥ “無名の芸術” ─ 詳細不詳の絵画・オブジェ・器たち
➆ 読む・見る・知る芸術〈ART BOOK SALE〉
⑧ チャリティ入札会 ─ 巨匠&人気作家(全て3万円-)

不忍画廊 コレクション|COLLECTION ページは  こちら

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【展覧会】不忍画廊|〈生誕100年 中村正義展〉&〈小さな从展 2024〉|’24年3月26日ー4月6日|終了

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不忍画廊
〈生誕100年 中村正義展〉&〈小さな从展 2024〉
会  期   2024年3月26日[火]ー 4月6日[土]
会  場  不忍画廊
      〠 103-0027 東京都中央区日本橋3-8-6 第二中央ビル 4F
開廊時間  12:00 - 18:00 / 最終日17:00まで
休  廊  日  月曜・火曜 (4月1日, 2日)
関連イベント
❖『小さなギャラリートーク』不忍画廊 ’24年3月30日[土] 17:30-
❖『第47回 从展』 ’24年3月25日[月]- 31日[日]
   東京都美術館・1階 第4展示室 (上野公園内)
   ▶ 詳細は 美術団体 人人会 公式ホームページ でご確認ください。
❖ ギャラリートーク 3月25日[月]14:00-  場所:東京都美術館从展本展会場
❖ 中村正義の美術館『中村正義生誕100年展・春』’24年4月5日[金]- 5月6日[月]
   ※ 開館日:金、土、日、祝日
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我ら人人展に参集す。

人を縦でなく横に並べて人人と称してきた。
私たちは、新しい仲間を加え、それぞれの作家が触れている “現代(いま)” という時代を、
それぞれの思考と感性によって造形化し、表現してゆこうとする集団である。
人人会

「从会」は1974年に中村正義を中心に、旧態依然とした縦系列の画壇機構に抵抗し、反権力を標榜する個性的な7名の作家(星野眞吾・山下菊二・斎藤真一・大島哲以・佐熊桂一郎・田島征三)により創立されました。そして結成から2024年現在に至るまで、創設時の精神を受け継ぐ個性豊かな作家が集結し活動を続けています。
「小さな从展」では、「人人展」本展(東京都美術館にて毎年開催)の関連企画として、2022年より文京区・羽黒洞(1936年 木村東介により創立)から会場を引き継ぎ、从作家の小品展を開催いたします。
同時に「日本画壇の風雲児」と呼ばれた画家・中村正義の生誕100年を記念する回顧展を開催いたします。会場では日本画・ドローイング・版画などの希少な作品に加え、画集や資料などを公開します。

▶ < 从展 - Online Exhibition > 作品をみる

〈中村正義 プロフィール〉
中村 正義|Masayoshi Nakamura(1924 – 1977)
1924年、愛知県豊橋市生まれ。はやくから将来を期待されていたにもかかわらず、いまだ制度的であった戦後の日本画壇で因習的風潮徹底して退け、モディリアーニやデュビュッフェからポップアートまでを消化して独自のスタイルを確立し貫いた「日本画壇の風雲児」。1964年、小林正樹監督・映画「怪談」劇中画「源平海戦絵巻・全5図」を描き、東京国立近代美術館所蔵となる。1974年には斎藤真一、山下菊二らと人人会を結成し、「人人展」を開催する(現在も継続)。1975年、事務局長として第1回東京展開催。その2年後、1977年に52歳の若さで逝去した。
没後は「異端の天才画家 中村正義」展(1980年、豊橋市美術博物館)、「反骨・奔走の偉材 中村正義」展(1983年、神奈川県立近代美術館)、「中村正義 日本画壇の風雲児、新たなる全貌展」(2011年、名古屋市美術館)、「岡本太郎と中村正義『東京展』」(2015年、川崎市岡本太郎美術館)など大規模な回顧展が開催され、また数回にわたりNHKの日曜美術館でも特集が組まれ、評価は不動のものとなった。1988年、中村正義の美術館(川崎市)が開館。

〈小さな从展 2024〉 参加アーティスト
赤城美奈/綺朔ちいこ/宇里香菜/大野俊治/大野泰雄/岡田慶隆/奥津幸浩/亀井三千代/木村浩之/久保俊寛/古茂田杏子/髙橋千裕/高橋美子/丹澤和美/豊泉朝子/鳥居洋治/内藤瑶子/成田朱希/西川芳孝/林晃久/原歩/前原涼輔/馬籠伸郎/美濃瓢吾/山川真太郎/吉田佑子/米田称侑/米田昌功/LUNE/渡辺つぶら

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【展覧会】不忍画廊|成田朱希 個展 「アドレナカフカ」 アーティストの絵本プロジェクト❼|’24年5月11日-25日|終了

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不忍画廊
成田朱希 個展 「アドレナカフカ」 アーティストの絵本プロジェクト❼
会 期 : 2024年5月11日[土]- 25日[土]
会 場 : 不忍画廊  〠 103-0027 東京都中央区日本橋3-8-6 第2中央ビル4F

開廊時間 : 12:00 ー 18:00
休廊日 : 月曜・火曜(5月13日, 14日, 20日, 21日)
[ 同時開催 ]  不忍画廊小展示室「MASUO EROTICA 2024」── 池田満寿夫 生誕90年企画Ⅱ
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成田朱希初の絵本刊行を記念した個展を開催します。
幼少期より漫画等を手本に独学で絵画芸術を追求、今回の “漫画風絵本” はまさに真骨頂でしょう。
ドローイングによる絵本の原画21点をメインに、油彩など35点以上による個展となります。
絵本のプロが作るのとは少し違う、アーティスト × デザイナー × ギャラリーが、本気で楽しみながら作る『アーティストの絵本プロジェクト』第7弾。

『アドレナカフカ』あらすじ
名門私立小学校へ通う少年カズマ君は、下校途中ある女に声をかけられる。
女は烏森(からすもり)と名のり、社長であるカズマ君の父親の会社の顧問弁護士だと言った。
そして烏森はカズマ君に、本当の父親は違う男で、君は母親の不貞による子供だと告げられる。
突然、平穏な日常はぶった斬られ、まだ小学生のカズマ君は嫌悪と絶望感に襲われる……

プロフィール 成田 朱希|Aki Narita(1966 – )
1966年、青森県生まれ。はやい時期よりその才を評価された早熟の、そして独学の画家であり、のちに漫画表現をはじめ多方面に活動の場を広げていった。2015年には汐留・パークホテル東京の客室を各作家の絵で埋め尽くすという大がかりな企画に参加し、大作の客室壁画《芸者 金魚》を見事完成させた。
成田のテーマは一貫して、少女の匂い立たせる妖しくも謎めいたエロスであったが、彼女ほどそのコアを深く濃密に追求した表現者はなかなかいないのではなかろうか。成田の差しだすうら若き蠱惑の果実は甘美で、なおかつ危険であり、われわれを恍惚のうちに呪縛するだろう。(相馬俊樹『成田朱希 詩的評論』)

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【展覧会】不忍画廊|サイトウノリコ新作展 2024 - NORIKO SAITO 2024|’24年3月2日-3月16日|終了

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不忍画廊
サイトウノリコ新作展 2024 - NORIKO SAITO 2024
会  期  2024年3月2日[土]- 3月16日[土]
会  場  不忍画廊
      〠 103-0027 東京都中央区日本橋3-8-6 第二中央ビル 4F
開廊時間  12:00 - 18:00
休  廊  日  日曜・月曜(3月4日、 5日、 11日、 12日)
サイトウノリコ関連展示 :
      パークホテル東京 アーティスト・イン・ホテル - サイトウノリコ『子供時代
      ハーバード大学美術館にて 2024年3月1日 - 6月21日 に作品が展示されます。
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太陽、鳥、人、言葉、いろいろな記憶、混沌とした世界、どんどん過ぎていく時間、
子供の頃、いっぱい詰まった引き出しを開けた時の感覚
ビスケットをかじった時の甘〜い匂い
机に座っていつも数字がこんがらがっていた
それでも空は、唐揚げみたいに、カラッとしてて青空が広がっていた。
過去と現在と、刻まれた流動する線は未来の形
2024年2月 サイトウノリコ

サイトウノリコ新作展 2024 - NORIKO SAITO 2024
エネルギッシュでユーモア溢れるドライポイント作品を中心に制作する現代アーティスト・サイトウノリコ。
2023年夏には、汐留・パークホテル東京34Fの客室壁画【アーティストルーム Childhood:子供時代】が完成し、国内外の様々なお客様から「エネルギーをもらえた!」と好評を博しました。
今新作展ではアーティストルーム制作後の作品を中心に、新しい試みである半立体の《ボックスアート》や、画面を超えて額縁までペインティングが施された《ミックスペインティング》など、版画に留まらず表現を進化させ続ける新作をご紹介します。
子供の頃、永遠に続くように感じていた夏休み。身の回りの他愛ないものを宝物のように大切にしていたこと。サイトウノリコの作品には、誰しもが子供時代に感じていた冒険への憧憬と、現代社会に存在する無数の見えない壁や、個人の力ではどうにもできない大きなうねりの中にあることを表現し続ける姿が同居しています。平面表現の《枠(フレーム)》を超え、自由な呼吸を掴み取ろうとするサイトウノリコの最新作をご覧ください。
── 2024年2月 不忍画廊

サイトウノリコ|Noriko Saito(1973 – )
1973年神奈川県横須賀生まれ。1998年に多摩美術大学絵画科版画専攻卒業、2000年に多摩美術大学院美術研究課終了。エネルギッシュでユーモア溢れるドライポイント作品を中心に制作する。2023年6月よりパークホテル東京(汐留)の「アーティスト・イン・ホテル」プロジェクトで、アーティストがホテルに滞在しながら客室を丸ごと作品にする「アーティストルーム」を制作。「子供時代」をテーマにした客室は2023年9月1日に完成。

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[ 詳 細 : 不忍画廊 】
{新宿餘談} 池田満寿夫、不忍画廊会長・荒井一章氏は、迂生のひと廻り上、長野高校の先輩。その荒井一族に 荒井 修がいて、フランスに画廊修行に出かけたりしていて、迂生の友人だった。そんなわけで不忍画廊応援團を結成している次第。

【展覧会】不忍画廊|知られざるモダニスト 寺田 至 展|’24年1月11日-1月 27日|終了

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不忍画廊
知られざるモダニスト 寺田 至 展
会  期  2024年1月11日[木]- 1月27日[土]
会  場  不忍画廊
      〠 103-0027 東京都中央区日本橋3-8-6 第二中央ビル4F
開廊時間  12:00 - 18:00
休  廊  日  日曜・月曜(1月14日, 15日, 21日, 22日)
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1980-90年代、期待の新星として登場するも、束縛のない自由な制作を求め第一線から退いた寺田至。没後の2018年、東京と愛媛で開催された遺作展で作品が公開されると、目の肥えたコレクターや関係者の間で多いに話題となった。身近な事物や人物、旅先で出会った風景などを中心に、フォルムを単純化した静物や抽象画まで実に多彩。それらを、豊かな空気感をたたえた大胆なストローク、光の表情を的確に捉えたタッチ、洒脱かつ繊細な色彩感覚で活写する画面には、いずれにも存在の息吹が満ちみちており、三次元を二次元に変換する絵画ならではのイリュージョンの本質を思わせずにおかない。また、デ・クーニング、マチス、ホックニー、ブラック、モランディらへのリスペクトを映じつつも、油彩のみならずテンペラや日本画材、独自調合の絵具までをも自在に扱うことで、そこからの超克と自身の理想とを追求する姿勢は、伝統や枠組みからの脱却を目指すモダニストの在り方を示すものでもある。
没後10年の節目となる2024年早々、東京をスタートに各地数カ所で開催される回顧展が、その再評価を促進させるのは間違いない。

てらだ・いたる(1951-2014)
1951年 愛媛県西条市生まれ。1975年 大阪芸術大学美術学科絵画専攻卒業、東京藝術大学大学院(絵画組成)聴講生。旅先の風景や、身近な事物・人物を題材に、大胆な画面構成と一筆で描き上げる軽妙なタッチで、対象の息吹が感じられる多くの作品を生み出した。
79年 西銀座画廊、80年 ギャラリー玉屋、82年、83年、85年 シロタ画廊、91年 プランタン銀座、92年 柏そごう、93年 横浜そごうなど。2014年 逝去。
2018年 羽黒洞(東京)、ギャラリーかわにし(愛媛)での遺作展がコレクター、美術関係者で話題となる。2024年 不忍画廊、みさき画廊(大分)、ギャラリーかわにし(愛媛)、豊田画廊(愛知)等で回顧展予定。

寺田 至 展に寄せて - 寺田由紀子
至は丸くて機械で動くものが大好きだと言い、欧米の古いカメラ、管球式のオーディオ機器、マニュアル運転の車に並外れた興味を持ち、それを手にして楽しみました。
生活面では、高校及び中高一貫校の美術講師として長年勤務。生徒たちに好かれました。
生涯、美術団体には所属しませんでした。
部屋に残された沢山の作品が誰の目にもふれられず埋もれてしまう。私が見ている絵はこんなに魅力的なのに・・・未発表の絵画を展示することにしました。
── 2018年 羽黒洞『寺田 至 展』に寄せて 寺田由紀子

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【展覧会】不忍画廊|生誕90年記念 特別企画|〈MASUO IKEDA 2024 Color/Line/Form〉|’24年2月9日-2月24日|終了

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不忍画廊
生誕90年記念 特別企画
〈MASUO IKEDA 2024 Color/Line/Form〉
会  期  2024年2月9日[金]- 2月24日[土]
会  場  不忍画廊
      〠 103-0027 東京都中央区日本橋3-8-6 第二中央ビル4F
開廊時間  12:00 - 18:00
休  廊  日  日曜・月曜(2月11日, 12日, 18日, 19日)
池田満寿夫関連展 :
      広島市現代美術館『特別展 とびたつとき 池田満寿夫とデモクラートの作家』
      2024年1月20日[土]- 3月17日[日]
      国立工芸館(金沢市)『印刷/版画/グラフィックデザインの断層 1957-1979』
      2023年12月19日[火]- 2024年3月3日[日]
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MASUO IKEDA 2024 Color/Line/Form(版画芸術202号 2023冬『展覧会スポットライト』より)
展覧会名の「Color/Line/Form」は、池田満寿夫作品の特色を表す。第1回東京国際版画ビエンナーレで評価された「色」、ドライポイントの無垢で闊達な「線」、そして構図やパターンの繰り返し、大胆な解釈の人体による「形」。池田はこの三つの要素を組み合わせて、次々と新鮮な作品を生み出してきた。
本展では「色彩」にスポットを当て、1980-90年代のカラフルな半抽象作品をメインに、70-80年代のエロチックな色彩作品を絡めて展示予定。

池田の作品は、やはり初期からヴェネチア・ビエンナーレまでの銅版画による「線」の印象が強い。しかし、ヴェネチア・ビエンナーレ以後は、タマリンド工房でのリトグラフ制作と、1970年代のメゾチントを経たことにより、見た者の印象に鮮烈に焼き付く効果的な色の使い方が前面に表れてくる。むしろ、鮮明な印刷やディスプレイの色彩に日常的に囲まれている現代人にとっては、下絵にCGの手法を用い始めた80年代末から90年にかけての作品の方が、馴染みやすいようにも思われる。これまで晩年の作品が中心となって紹介される機会はあまり多くなかったため、池田満寿夫のイメージを刷新する得難い機会となるに違いない。
また、2023年末から24年3月にかけて、本展以外にも金沢・国立工芸館と、広島市現代美術館で1950~60年代の池田作品を見ることができる。(版画芸術・栗本寛子)

池田 満寿夫|Masuo Ikeda(1934 – 1997)
国際的な版画家、画家、彫刻家、陶芸家、芥川賞作家、エッセイスト、浮世絵研究家、脚本家、映画監督など多彩な顔をもつマルチ・アーチスト。
1934年、旧満州国・奉天市で生まれ、終戦後に父母と共に長野に引き揚げる。長野県立長野北高等学校(現長野高等学校)在学中に現不忍画廊会長・荒井一章と級友となり、以後「作家と画廊」という関係を超えて、晩年まで友人関係を続けていく。
高校を卒業後、画家、彫刻家をこころざし、19歳で初めて自由美術協会に入選。画家・瑛九のすすめで色彩銅版画をはじめ、1957年第1回東京国際版画ビエンナーレ展に入選。1960年、文部大臣賞を受賞して一躍脚光を浴びる。1961年、はじめての銅版画の個展を上野・不忍画廊で開催する。その後も数々の国際版画展で受賞をかさね、1965年ニューヨーク近代美術館で日本人初の個展を開催。1966年ヴェネチア・ビエンナーレ展の〔国際版画大賞受賞〕、版画家として最高の評価を得る。文学への傾倒もすすみ、1977年小説『エーゲ海に捧ぐ』で〔芥川賞受賞〕。
1997年4月より多摩美術大学版画科教授に就任など制作以外の活動も活発となる予定であった中、1997年3月8日に急性心不全により熱海市にて逝去。同年4月に「池田満寿夫美術館」の開館を控えてのことであった。

▶ 「MASUO IKEDA 2024 Color/Line/Form」 Online 展覧会は こちら

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[ 詳 細 : 不忍画廊 】
{新宿餘談} 池田満寿夫、不忍画廊会長・荒井一章氏は、迂生のひと廻り上、長野高校の先輩。その荒井一族に 荒井 修がいて、フランスに画廊修行に出かけたりしていて、迂生の友人だった。そんなわけで不忍画廊応援團を結成している次第。

【展覧会】 作田富幸個展 “16 persons” 不忍画廊|’17年7月1日まで|終了

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作田富幸個展 “16 persons”
会 期 : 6月13日[火]-7月1日[土]
月曜休廊 11:00-18:30
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毎年のように国際展の受賞や、個展・レジデンスなど海外での活躍・活動が続く作田富幸(1960-  山形生れ)。
不忍画廊 3 年振り 4 回目の個展は、16点の銅版画連作を元に制作された立体作品がメインとなります。
 「・・とげ人間・水玉人間などヘンテコ野郎多数。歩く人面犬は必見です! 作田富幸」

<作田富幸>
1960年山形生れ  東京造形大学版画専攻卒、現在日本版画協会会員、横浜美術短大・東京芸術大学等非常勤講師 東京在住
2006-07文化庁海外研修(オランダ)、「モンスターを探せ!」(2014年町田市立国際版画美術館)、2016年インターナショナルプリントビエンナーレPRINTAWARDS(ロンドン)
主な個展:不忍画廊(2005,08,14,17)、Bunkamura Gallery(渋谷)、BWAgallery(ポーランド)他。
主な受賞:第6回高知国際版画トリエンナーレ展《大賞》、第16回中華民国国際版画・素描ビエンナーレ《銀賞》など。

【 詳細 : 不忍画廊