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【展覧会】髙島屋史料館|特別展示 没後100年 富岡鉄斎「贈君百扇」ー君に百扇を贈るー|’24年7月13日-8月19日|終了

0001高島屋史料館大阪07月

髙島屋史料館
特別展示 没後100年
富岡鉄斎「贈君百扇 – そうくんひゃくせん」ー君に百扇を贈るー
会  期  2024年7月13日[土]- 8月19日[月]
      * 会期は変更となる場合がございます。
開館時間  10:00 - 17:00(入館は 16 : 30 まで)
休  館  日  火・水曜日
会  場  髙島屋史料館 企画展示室
      〠 556-0005 大阪市浪速区日本橋3-5-25 高島屋東別館3階
      電 話:06-6632-9102
主  催  高島屋史料館
入館無料
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「最後の文人画家」といわれる富岡鉄斎は、1836(天保7)年、京都に生まれました。「文人」とは学問に携わり詩文書画をよくする人、「文人画」(南画)とは文人が余技として制作する書画のことです。学問と画業を独学した鉄斎は、1924(大正13)年に89歳で没するまで、数多くの独創的な書画を残しました。本年は鉄斎没後100年にあたります。
1909(明治42)年、鉄斎は、高島屋が京都・大阪・東京各店で開催した「現代名家百幅画会」へ、《龝景山水》を出品しました。これは当時、画壇とは一線を画していた鉄斎が、世に知られる大きな契機となりました。その2年後に美術部を創設した高島屋では、1913(大正2)年に初めて鉄斎の個展を開催します。高島屋美術部主催の展覧会には、鉄斎が自由自在に筆を揮った新作が並び、鉄斎人気は全国に広がっていきました。晩年の個展は高島屋のみで開催、記念画集も制作したので、世間では「高島屋の鉄斎」といわれたほどでした。
高島屋史料館には鉄斎ゆかりの作品が伝わっています。「贈君百扇」は、鉄斎が長い歳月をかけて友人へ贈り続けた100握の扇です。鉄斎が感興の赴くまま楽しんで描いた山水、花鳥、人物……本展では百扇すべてを展観します。巨匠 鉄斎が扇面に描いた100の物語をお楽しみください。

◆ 主な展示作品(すべて高島屋史料館蔵)
富岡鉄斎「贈君百扇」/富岡鉄斎書簡/富岡鉄斎画集(高島屋美術部発行) 

※ 下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上ご観覧を。
[ 詳細 : 髙島屋史料館 ]

【展覧会】京都国立近代美術館|没後100年 富岡鉄斎|’24年4月2日ー5月26日|四期分割開催中|終了

京都近美4月01京都国立近代美術館
没後100年 富岡鉄斎
会  期  2024年4月2日[火]ー5月26日[日]   * 会期中に一部展示替えがあります
         第1期:4月2日-4月14日 / 第2期:4月16日-4月29日
         第3期:5月1日-5月12日 / 第4期:5月14日-5月26日
開館時間  午前10時 - 午後6時   * 金曜日は 午後8時 まで開館
      *入館はいずれも 閉館の30分前 まで
休  館  日  月曜日(ただし4月29日[月・祝]、5月6日[月・祝]は開館)、
      4月30日[火]、5月7日[火]
観  覧  料  一般:1,200円、大学生:500円、高校生以下・18歳未満は無料
      * 本料金でコレクション展もご覧いただけます。
      * 前売り拳、各種割引、優待情報などは、下掲公式詳細サイト参照。
会  場  京都国立近代美術館
〠 606-8344 京都市左京区岡崎円勝寺町26-1(岡崎公園内)
電話:075-761-4111(代表) FAX:075-771-5792

主  催  京都国立近代美術館
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世に「最後の文人画家」と称えられる富岡鉄斎(1836-1924)。幕末、京都の商家に生まれた彼は、近世都市の商人道徳を説いた石門心学を中心に、儒学・陽明学、国学・神道、仏教等の諸学を広く学びながら同時に、南宗画、やまと絵等をはじめ多様な流派の絵画も独学し、深い学識に裏付けられた豊かな画業を展開しました。
良い絵を描くためには「万巻の書を読み、万里の路を行く」ことが必要であるという先人の教えを徹底して守ろうとした彼は、何を描くにもまずは対象の研究に努め、北海道から鹿児島まで全国を旅して各地の勝景を探りました。
そうして胸中に思い描かれた理想の山水を表出し、人間の理想を説いた鉄斎の絵画は、画壇の巨匠たちから敬われ、京・大阪の町の人々に広く親しまれただけではなく、むしろ新世代の青年画家たちからもその表現の自由闊達で大胆な新しさで注目され、生前から今日まで国内外で高く評価されてきました。

幕末に人格を形成して、明治初期には神官として古跡の調査と復興に尽力し、やがて官を辞して市井の画家として生き、1924(大正13)年の大晦日に数え年89で亡くなった鉄斎は、2024(令和6)年末で没後100年を迎えることになります。
このたびの展覧会では、この記念のときに向け、彼の画業と生涯をあらためて回顧します。名作として繰り返し取り上げられてきた作品はもちろんのこと、名作として知られながらも、名作展では目にする機会の乏しかった作品や、近年になって再発見され、あるいは新たに見出された作品などもご覧いただきます。
また、京都御所の近所の、室町通一条下ルに邸宅を構えていた彼の書斎(画室)を彩っていた文房具や筆録(旅行記や研究用メモ)等も取り上げ、都市に生きた彼の日常も、垣間見ていただこうと考えています。

文人画というと、何か難しい世界のように思われがちですが、鉄斎の生きた時代にはむしろ縁起物として都市の商人たちの間で親しまれていたともいわれます。京都では27年振りの開催となる展覧会が、鉄斎に親しんでいただく機会ともなれば幸いです。

※ 本展は日時予約制ではありません。同館の券売窓口でも購入いただけます。
※ 下掲公式詳細サイトにて最新情報を確認のうえご観覧を。
[ 詳 細 : 京都国立近代美術館 ]