{ ぢゃむ 杉本昭生 活版小本 一筆箋 }
井伏鱇二『へんろう宿』です。
この作品は井伏が 室戸岬へのバスの中で見かけた小さな宿に着想を得て
空想で書いた作品といわれています。
しかしその設定や登場人物は、強い存在感とリアリティがあり、
井伏が実際に見聞した宿の女性たちを 世間の好奇心から守るために、
「空想による作品」としたのだろうといわれています。
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いつのまにやら新年になりました。
前の『流渦』とおなじ体裁にしようと 絣の古布を探していたのですが
適当な布がすぐ見つかるはずもなく、あっても高くて手がでないので
あきらめて紙にしました。
同じ色目の函をつくり、別紙でタイトルを貼付けました。
海の色をイメージしたのですが 伝わっているでしょうか。
方言が読みづらいかもしれませんが いい作品です。
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