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松川ボックス|THE MIRROR
春の音色を聴く 〜有元利夫 in 松川ボックス〜
開催期間 2024年4月9日[火]- 2024年5月18日[土]
開廊日時 毎週水曜日、木曜日、金曜日の午後1時から5時まで
完全予約制:1時間ごとの入れ替え制
営業時間 月曜日・日曜日ー定休日 火曜日-土曜日 13:00-17:00
入 場 料 1000円(1名・税込)
* チケット各種優待情報、関連イベント情報などは下掲詳細参照
入場時間 午後1時、2時、3時、4時
アクセス 松川ボックス|THE MIRROR
〠 169-0051 東京都新宿区西早稲田2-14-15 松川ボックス A棟
・階段を登って左手、木製の扉が入り口です。電話番号:03-5155-2511
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この度《THE MIRROR》ではオープニング第2弾として『 春の音色を聴く 〜有元利夫 in 松川ボックス〜 』を開催いたします。
有元利夫は1985年2月に38歳の命を閉じました。しかし10年余りの短い時間に描かれた絵画は今なお多くの人を魅了し続けています。
私は19世紀末以降の日本の美術は、当然のことながら、欧米の近代美術とは異なった歴史を歩んできたと考えています。デカルトを経験していない日本人が、近代的価値とその表現である近代美術を受け入れることは難しかったのです。
しかし、その困難さは、反対に、近代に疑義を持ち始めた欧米や、アジアを含む人々に救いの手を差し伸べたように思います。そのようなアートには、例えば「具体」や「ハイレッドセンター」そして「もの派」があるのではないでしょうか。
有元利夫はそうした「救いの手」を差し伸べた一人です。近代以前のイタリア絵画につながることで、有元利夫は近代が失った精神性を表現することに成功しました。エニグマティックで不透明、不可思議な表現は多義的な解釈を可能とし、人々の想像力に働きかけます。そして安堵と安らぎの時空を提供します。
松川ボックスを舞台に展開しているギャラリー《THE MIRROR》は、個人住宅でアートとそれを囲む建築空間を味わう場です。有元利夫の作品はただその前を通り過ぎるのではなく、ゆっくりと見るべき作品です。
本展覧会が4月から5月にかけて開催されることから、タイトルを『春の音色を聴く』としました。有元利夫は音楽を愛しました。今回のメインイメージは作品『Les QUATRE SAISONS』の中の1点の春をテーマにした作品です。本作品がヴィヴァルディの『四季』へのオマージュであることは言うまでもありません。会期中はバロック音楽の演奏会を開催する予定です。
《THE MIRROR》 アーティスティック・ディレクター 清水敏男
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《THE MIRROR》 はアート、デザイン、文学、サイエンスなど様々な人文・芸術の創造の場として2014年に銀座に初めて出現しました。その《THE MIRROR》が2023年秋、西早稲田の《松川ボックス》にて再びアートを中心に様々な活動を展開いたします。
事前予約、少人数の時間制限という入場方法ですので、作品の前を通り過ぎるのではなく、ゆっくりと時間をかけて建物とアートを鑑賞していただければ幸いです。
アーティスティック・ディレクター 清水敏男
※《THE MIRROR》の名前はシェイクスピアのハムレットの台詞に由来します。
「to hold as ‘twere the Mirror up to nature」
2014年秋、当時銀座4丁目にあった名古屋商工会館(1940年頃の建築)において所有者の名古屋鉄道株式会社の提案・協賛で全館を使ったイベントとして実施されました。
詳細はこちらをご覧ください。▶ http://the-mirror-ginza.com/
※《松川ボックス》は1971年に竣工した宮脇檀(みやわきまゆみ)による建築で、1979年には建築学会作品賞を安藤忠雄の《住吉の長屋》と同時に受賞しました。《松川ボックス》はコンクリート製のボックス内部に、木組の住宅を嵌め込むという宮脇檀の傑作ですが、これまで一般公開されることはありませんでした。
◆《レクチャー、イベントスケジュール》
2024年5月12日[金]:THE MIRROR Music Salon
〜 有元利夫をめぐるバロック音楽とピエロ・デラ・フランチェスカの時代のルネサンス音楽 〜
※ 下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 松川ボックス|THE MIRROR ]