デザイナー、宇都宮大学、中川染工場、宇都宮美術館が協働し、「デザインの力」によって、近い過去に栄えた宇都宮の優れたものづくり ―― 「注染 チュウセン」の技術を受け継ぐ「宮染め ミヤゾメ」の再生に挑戦します。
一般参加者も募る講座やワークショップ、パターン・デザインの「デザイン公募」などを経て、最終的には宇都宮大学「峰ヶ丘講堂」で、成果を発表する展示を行います。
【 詳細 : http://miyazome2015.jp/ 】
【 プリント用PDF : chusen2015.03 】
デザイナー、宇都宮大学、中川染工場、宇都宮美術館が協働し、「デザインの力」によって、近い過去に栄えた宇都宮の優れたものづくり ―― 「注染 チュウセン」の技術を受け継ぐ「宮染め ミヤゾメ」の再生に挑戦します。
一般参加者も募る講座やワークショップ、パターン・デザインの「デザイン公募」などを経て、最終的には宇都宮大学「峰ヶ丘講堂」で、成果を発表する展示を行います。
【 詳細 : http://miyazome2015.jp/ 】
【 プリント用PDF : chusen2015.03 】
本プロジェクトのフライヤー第1号(A3二つ折り・全4ページ)の表紙。 デザインは、GKグラフィックスの木村雅彦氏と工藤功太氏により、「昭和時代の注染型紙」(中川染工場蔵)を背景に用いています。
【 宮の注染 チュウセン を拓く フライヤー PDF utunomiya-tyuusenn-handbill 6.93 MB 】
宇都宮美術館 平成27年度・館外プロジェクト
地域産業とデザイン
[主 催] 宇都宮美術館
[共 催] 宇都宮大学
[建築・都市調査、展覧会場基本設計] 宇都宮大学 安森亮雄研究室
[子どものための地域デザイン教育] 宇都宮大学 梶原良成研究室
[注染制作] 中川染工場
[アート・ディレクション] 木村雅彦 (GKグラフィックス取締役、デザイナー)
[後 援] 宇都宮まちづくり推進機構、宇都宮商工会議所
<全体趣旨>
宇都宮美術館では、2 年前から「館外プロジェクト」という新規事業をスタートさせています。
これは、美術館と中心市街地を結ぶ市民参加型の総合的な事業で、平成25-26年度については、現代アーティストを講師に招き、ワークショップ、作品制作、その発表(経過+成果)を行いました。
平成27年度は、「地域産業とデザイン」を大きなテーマに掲げ、
(1) 「モダン・エイジ」(明治・大正・昭和戦前)に栄えた「宇都宮のものづくり」(地域産業)を調査する
(2) これを育んだ「近代のまち」(宇都宮)の「特質」と今日まで残された「まちの遺産」を再発見する
これらの調査・再発見を通じて、
(3) いま・これからの地域内外の人々に愛される「宮モダン」(普遍的なパターン・デザイン)を創出する
(4) これを今も地域で継承されている「注染」の技法によって「反物」(試作品)として完成させることを目指しています。
その際、ポイントは
に置かれ、調査・再発見、創出・試作品の完成は、すべて「デザインの力」で括られる活動として展開されます。
それは、単なる「ブランディング」、あるいは「B 級グルメ」 「ゆるキャラ」 「出身の有名人」 に依存するような世界ではなく、かつ 「まちの歴史・伝統と無関係なクリエイティヴ」 を推進するものでもありません。
名実ともに「宇都宮の訴求力・文化」に対する認識を深化・高揚させることを、美術館が中心となって、地域の人々と一緒に試行錯誤していきます。
【 企画詳細 : 宇都宮美術館 宇都宮美術館 館外プロジェクト 】
THE ETERNAL LETTER
TWO MILLENNIA OF THE CLASSICAL ROMAN CAPITAL
EDITED BY PAUL SHAW 2015
THE MIT PRESS
ISBN 978-0-262-02901-8
──────────
ヴィネット01号
トラヤヌス帝の碑文がかたる
木 村 雅 彦 著
B5判 76頁 並製本
増 刷 出 来
定 価 : 本体 2,600円+税
ローマのトラヤヌスの碑文は西暦114年に建立されて、すべてのローマ大文字の淵源とされるものです。ここからアイデアを得て、出発した欧文書体は数えきれないほどあります。
本書では18世紀のナポレオン3世による複製以来の拓本採取に成功して、その写真と拓本、大判折り込み 2 点を含む豊富な写真と図版によって、トラヤヌスの碑文の魅力をくまなく紹介しました。
──────────
『 THE ETERNAL LETTER 』に紹介されたとおり、『 トラヤヌス帝の碑文がかたる』 は
事前のながいイタリア側との交渉の末、木村雅彦、春田(木村)ゆかり夫妻の
「 遅くなった新婚旅行 」 として1999年05月10日、原寸拓本採取と、撮影が完了
したものです。
『 トラヤヌス帝の碑文がかたる』のテキストは日本語だけですが、欧米でもやはり
関心がつよく、外国向け販売もすくなくありません。
『 THE ETERNAL LETTER 』(PAUL SHAW,THE MIT PRESS, 2015)は
オンライン・ブックショップなどで入手できますが、ここにあらためて
『 トラヤヌス帝の碑文がかたる 』(木 村 雅 彦 著、朗文堂) をご案内いたします。
ご愛読のほど、よろしくお願いいたします。
──────────
<トラヤヌス帝の碑文のおもいで> ヘルマン・ツァップ
朗文堂未刊書『ヘルマン・ツァップ 活字と夢と』より。(元記事『Calligraphic Type Design in the Digital Age』 (ツァップ・フェスト、2001年、サンフランシスコ)左) Gudrun Zapf von Hesse グドゥルン・ツァップ・フォン・ヘッセ
1918年01月02日 ドイツ、メクレンブルクうまれ
右) Hermann Zapf ヘルマン・ツァップ
1918年11月08日-2015年06月04日 ドイツ、ニュルンベルクうまれ
1950年の秋、わたしたちは活字書体のインスピレーションをもとめてイタリアへとでかけました。この旅ではもっぱらスケッチブックとカメラを手に、フィレンツェ、ピサ、ローマをおとづれて、ふるいローマ時代の碑文を探しました。
ここでの数数の碑文との出会いと、フィレンツェとバチカンの図書館で見たすばらしい書物が、その後のわたしたちの活字設計におおきな影響をあたえました。とりわけ刺激がおおきかったのはトラヤヌス帝の碑文との出会いでした。
文字の美しさを理解するひとならだれでも、西暦114年にローマのフォロ・ロマーノ地区に建造されたトラヤヌス帝の大円柱にしるされた碑文をみて、わたしがいかに有頂天になったかを理解していただけるでしょう。
ところが残念なことに、この碑文の位置がたかすぎて、歪みのない、まともな写真を撮ることができませんでした。それでも諦めきれずに奮闘するうちに、どうやらわたしはだれの眼にも明らかなほど夢中になっていたようです。
たまたまそばを通りかかった警備員は、メジャーをもって大円柱に詰め寄るわたしを見て、碑文をはぎ取って地面に引きずりおろすとでもおもったのでしょうか、あわてて制止されたことが懐かしく思いだされます。
【 詳細情報 : 朗文堂ブックコスミイク トラヤヌス帝の碑文がかたる 】
『 欧文書体百花事典』 普及版 刊行記念特別連続講演会(全 6 回)
第 6 回 『 刻まれた文字を訪ねて 』
講 師 : 木村 雅彦
日 時 : 2014年12月07日[日] 午後 1 時より 3 時間
会 場 : 東洋美術学校 D 棟 1 階 階段教室
161-0067 東京都新宿区富久町2-6
主 催 : 株式会社 朗 文 堂
後 援 : タイポグラフィ学会
学校法人専門学校 東洋美術学校 産学連携事務局 デザイン研究会アクティ
──────────
──────────
講演会場には A 全ポスター10枚を連結すると < トラヤヌスの碑文>が原寸大で再現できると、この講演会のビジュアルを担当した杉下城司さんのアイデアで、巨大ポスターを展示しました。
超大型プリンターをもちいれば一枚の出力で済みますが、そこはあえてA全10枚を連結することにこだわりました。
東洋美術学校が所蔵する小型活版印刷機は、故小池光三氏と、森澤 茂氏の寄贈による貴重なものでした。 教育機関にありがちなことですが、ここ数年使用が停止して、機械の円滑さを欠いていましたが、今回の連続講演によって、一定の快適な使用環境を回復しました。
今回の使用活字書体は < セントール 48 pt. > です。[ 協力 : アダナ ・ プレス倶楽部 ]
[ 写真提供 : 春田ゆかりさん/中村将大さん/松尾篤史さん 画像提供 : 木村雅彦さん ]
DCブランド「BA-TSU」の創業者であり、デザイナーの故 松本瑠樹ルキ氏 (1946-2012) のコレクションには、ロシア革命期のポスターが多数含まれています。この世界的に著名なポスター ・ コレクションから、未公開作品も多数公開されます。
本展ではこのコレクションより、カンディンスキーやマレーヴィチといった著名な画家や、ステンベルク兄弟、ロトチェンコなど、ロシア ・ アヴァンギャルドのデザイナーたちが手掛けたものなどおよそ180点を紹介し、社会の変革期に花開いたポスター芸術の多様性を概観します。
──────────
◯ 会 期
2014年09月30日[火]-11月24日[月 ・ 休]
◯ 開館時間
10 :00 - 18 : 00 ( 最終入場は 17 : 30 )
◯ 休 館 日
毎週月曜日
*ただし10月13日[月 ・ 祝]、11月03日[月 ・ 祝]、11月24日[月 ・ 休]は開館、 10月14日[火]、11月4日[火]は休館
◯ 会 場
世田谷美術館 1 階展示室
◯ 観 覧 料
一般1000円、大高生800円
◯ 主 催
世田谷美術館 (公益財団法人せたがや文化財団)、東京新聞
【 詳細情報 : 世田谷美術館 企画展 】
──────────
【 講演記録 ――情報提供/木村雅彦氏 】
<ポスターに見るロシア ・ アヴァンギャルドと ソヴィエ ト・ モダニズム-ユートピアを求めて >
関連企画 : 特設 世田谷デザイン学校
第02講 「ロシア ・ アヴァンギャルドのタイポグラフィ」
講 師 : 木村雅彦(GKグラフィックス取締役、タイポグラフィ学会副会長)
日 時 : 2014年10月19日[日] 午後04時-05時