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【イベント/展覧会】北九州市立美術館 分館|共催展 青山真治クロニクルズ展|’23年12月2日-12月17日

真山真二展チラシおもて うら真山真二展チラシ

北九州市立美術館 分館
共催展 青山真治クロニクルズ展
会  期  2023年12月2日[土]- 12月17日[日]
      * 会期中無休 ☆ 月曜日も開館しています
会  場  北九州市立美術館 分館 5 F( リバーウォーク北九州5階)
      803-0812 北九州市小倉北区室町一丁目1番1号 リバーウォーク北九州5階
      TEL:093-562-3215
開館時間  10:00 - 18:00(入館は 17:30 まで)
観覧料金  一 般 1,300円、高 大 生 800円、小 中 生  600円、シニア《65歳以上の方》 1,000円
      * チケット各種割引・優待情報、関連イベント情報などは下掲詳細参照
主  催  青山真治監督の企画展を北九州で開催する会
共  催  北九州市
◉ お問い合わせ告知真山真二展      青山真治監督の企画展を北九州で開催する会  Mail:kitaqcinema☆gmail.com
      情報サイト  青山真治クロニクルズ展情報は こちら から 
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カンヌ国際映画祭をはじめ、国内外で高い評価を受けながら、昨年3月に57歳の若さで逝去した北九州市門司区出身の映画監督・青山真治(あおやま しんじ 1964-2022)の映画関連資料を集めた展覧会です。
青山真治が監督として手がけた作品は長編・短編を含め約50本にも及び、映画の脚本や小説、批評、プロデュースなど、映画界で多くの足跡を残しただけでなく、映画人としての領域を超えて、音楽家や小説家、舞台演出家としても多様な活動を展開しました。その中で宮崎あおい、菅田将暉、甫木元空(Bialystocks)など、才能ある人材の発掘に貢献したことでも知られています。
会場では『 EUREKA ユリイカ』(2000年)や『サッド ヴァケイション』(2007年)、『東京公園』(2011年)、『共喰い』(2013年)など、青山の代表作から、完成に至らなかった未公開作まで、数々の作品に関連する脚本や、美術デザイナー清水剛によるデザイン原画、実際に撮影で使用された衣装、宣伝ポスターやスチール写真など貴重な資料を一堂に紹介し、今もなお世界に影響を与え続ける青山映画が生み出された背景に迫ります。
また、貴重なメイキング映像の上映や没後に発見された作品資料を展示するほか、青山作品についてゲストを招いた解説・トークイベントを開催し、多方向から映画の世界観を体感できる展示となります。

※ 下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細:北九州市立美術館 分館  北九州市民映画祭
[ 参 考 : 活版アラカルト〔展覧会〕高知県立美術館|ARTIST FOCUS # 04|甫木元 空 窓外 1991- 2021|’23年12月16日-2024年2月18日 ]

【展覧会】高知県立美術館|ARTIST FOCUS # 04|甫木元 空 窓外 1991-2021|’23年12月16日-2024年2月18日

1201高知県立美術館 1202高知県立美術館

高知県立美術館
ARTIST FOCUS  # 04
甫木元 空  窓外 1991-2021
会  期  2023年12月16日[土]- 2024年2月18日[日]
開館時間  9:00 - 17:00(⼊場は 16:30 まで)
休  館  日  12月27日-1月1日(臨時休館があります)
観  覧  料  一般当日 370円、大学生 260円、高校生以下 無 料
      * 各種割引、優待情報などは下掲詳細公式サイト参照。
会  場  高知県立美術館 1 階 第 4 展示室 
      781-8123 高知県高知市高須353-2 TEL 088-866-8000
主  催  高知県立美術館(公益財団法人高知県文化財団)
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高知と東京を拠点に活動する映画作家、甫木元 空(ほきもと そら 1992ー ) の個展「窓外(そうがい) 1991-2021」を開催します。映画を基軸に据えながらも、音楽や小説などジャンル横断的に展開する甫木元の表現は、いま各界から注目を集めています。
本展は、自らの肉親の死に向き合った映画作家が、展示という枠組みを用いて私的な「記憶」と外的な「記録」の関係性を問い直す試みです。
甫木元は2017年に祖父と母が住む高知県四万十町に移住しました。その後病身の母を看取った21年までの約 4 年間、まるで日記をつけるかのように家族との日常をスマートフォンやフィルムカメラで撮り溜めてきました。そうしたある種の家族写真と、生前の父と母が甫木元の誕生以前の91年から撮り続けていたホームビデオが、本展の出品作品を構成する主な素材です。

少しずつ病み衰えていく母の姿と、健やかに成長していく息子の姿。極めて近しい人間関係のなかで蓄積された、死と生に向かうそれぞれの旅路が収められた記録は、編集を通じてドキュメンタリーからフィクションへと変化します。本来の文脈から引き離して再構成された記録は、あたかも作家自身の記憶を繋ぎ合わせたロードムービーのように、新たな意味をもって私たちの前に現れるのです。
展覧会名の「窓外」における「窓」という言葉に、甫木元はこちらとあちら、ひいてはこの世とあの世を隔てる境界のイメージを重ねています。「窓の外」に旅立った故人の面影を編み直し、新たな表現の回路を拓こうとする作家の試みを、この機会にぜひお楽しみください。
   ❖ ARTIST FOCUS とは ❖    ジャンルや年齢を問わず、当館学芸員が推薦した高知ゆかりの
作家を紹介する展覧会シリーズです。

< 本展のみどころ >
① ジャンルを横断して活動する新進気鋭の表現者、甫木元空の美術館での初個展
映画監督・青山真治(1964-2022)に師事し、2 人組バンド「Bialystocks(ビアリストックス)」のボーカルや作詞を担当。今年には小説家としてもデビューするなど、ジャンルを横断する活動で注目を受ける映画作家、甫木元空の公立美術館では初となる個展です。
② 出品作品は全て初公開の新作で構成。これまでの制作テーマを総括する展覧会
亡父が残したホームビデオを再編集した『終わりのない歌』(2014)、母が最期の日々を送った高知の実家が舞台となった『はだかのゆめ』(2022)などの監督映画にみられるように、甫木元はドキュメンタリーとフィクションを掛け合わせる手法によって「身近な人の不在/喪失」や「不在への向き合い方」といった普遍的なテーマを追求してきました。本展では、作家にとって初の試みとなる連作写真作品〈窓外〉のほか、新作のマルチチャンネルの映像インスタレーションを発表します。映画を表現の基軸に据える甫木元が、展示の枠組みを通じて記憶と記録の関係を問い直し、これまでの仕事に通底するテーマを総括します。
③ 甫木元の多岐にわたる活動を知ることができる、充実した関連イベント
作家本人によるトークイベントのほか、シンガーソングライターの前野健太とのライブ「はだかのまど」、極上の音響と音量で映画を上映する「爆音映画祭」などを実施予定。マルチに活躍する甫木元の表現を、さまざまな角度からお楽しみいただけます。

< 作家略歴 甫木元 空-ほきもと そら >
映画作家、音楽家、小説家。1992 年、埼玉県越生町生まれ、高知県四万十町在住。多摩美術大学映像演劇学科卒業。大学在学中に映画監督・青山真治の指導を受ける。2016 年、青山真治と仙頭武則の共同プロデュースにより、自身が監督、脚本、音楽をつとめた『はるねこ』で長編映画デビュー。『はるねこ』は全国劇場公開を果たし、第 46 回ロッテルダム国際映画祭コンペティション部門をはじめ国内外の複数の映画祭に招待された。21 年、すさきまちかどギャラリー/旧三浦邸(高知)で開催した初個展「その次の季節」で、高知在住のビキニ事件被害者に取材した映像インスタレーションを発表して話題となる。
また、2019 年にバンド Bialystocks を結成し、ボーカルや作詞などを担当。22年にメジャーデビュー作『Quicksand』をリリースする。本作が収録する楽曲「はだかのゆめ」を主題歌とする長編第 2 作『はだかのゆめ』が同年に公開。23年には同名の小説で小説家としてもデビューした。主な著作に、『その次の季節 高知県被曝者の肖像』(this and that、2022 年)、『はだかのゆめ』(新潮社、2023 年)がある。

※ 下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上、ご観覧を。
[ 詳 細 : 高知県立美術館 ]  { 活版アラカルト  高知県立美術館  過去ログまとめ }

【パフォーマンス】高知県立美術館|高知ライブエール・プロジェクト|きむらとしろうじんじん|焼立器飲茶美味窯付移動車・野点2023 [土佐市]|’23年12月10日

☆ アレです、アレ。ノリだしたらどうにもとまらない高知県立美術館です。本稿の読者はご寛恕を ☆
高知県立美術館焼き物01

高知県立美術館
高知ライブエール・プロジェクト
きむらとしろうじんじん|パフォーマンス 【土佐市】2023年12月10日[日]
焼立器飲茶美味窯付移動車・野点2023
**********
パフォーマンス
お茶碗をつくりに、お抹茶を飲みに、ぜひお立ち寄りください ── きむら としろう じんじん
日 程|2023(令和5)年12月10日(日)昼ごろ〜日暮れ
会 場|土佐市[高岡蚤の市]・高岡商店街大久保家のしだれ桜下
料 金|お茶碗作り 1個2,500円 …… 所要時間1時間
    お抹茶1杯             300円(いずれも税込)

*お茶碗の数には限りがあります。売り切れの際はご容赦を。
 (予約はできません、ご了承ください)
*小雨決行。天候がどんどん悪くなりそうな時、大雨や大風の時はやむをえず場所を移動したり
 中止にすることがあります。詳しくはお問い合わせください。
*11月5日[日]高知県立美術館・隣接の緑地でも開催します〔終了〕。

お問合せ|高知県立美術館 088-866-8000(9:00-17:00)
協 力|セブンデイズホテル、特定非営利活動法人トサシカケNITARI、高岡商店街蚤の市
助 成|文化庁文化芸術振興費補助金(統括団体による文化芸術需要回復・地域活性化事業
    (アートキャラバン2)|独立行政法人日本芸術文化振興会
事業名|JAPAN LIVE YELL project
主 催|高知県立美術館(公益財団法人高知県文化財団)、 公益社団法人日本芸能実演家団体協議会
────────────────────── 高知県立美術館焼き物02高知県立美術館焼き物03インパクトのある姿で行うアーティスト・きむらとしろうじんじんの野点(のだて)は、参加者が絵付けしたお茶碗をその場で「楽焼」という方法で焼き上げ、焼き立てのお茶碗でお茶を飲む陶芸お抹茶屋台です。
高知県立美術館では、2003年に開館10周年記念プロジェクトとして、高知市内6か所で野点を行いました。その日、その時の風景の中で、その場に居合わせた誰もが楽しいひとときを過ごした野点を記憶する人は多く、リクエストの多いプロジェクトのひとつです。
今回は開館30周年を記念して、高知では14年ぶりに野点を行います。お抹茶を飲んだり、焼きあがるお茶碗を眺めたり、おしゃべりしたり……気軽にお立ち寄りください。お待ちしています。

① 11月5日(日)高知市
会場=高知県立美術館・隣接の緑地〔好評裡にて終了〕
開店5周年の記念イベントとして野点を行ったアジア食堂・歩屋。「皆さんの楽しむ姿を隣でほくそ笑みたい」という歩屋さんをはじめ、軽食の出店も予定しています。ほっこりと一日お過ごしください。
② 12月10日(日)土佐市
会場=高岡商店街大久保家のしだれ桜下
いつもはシャッターが降りた元商店や空き地、軒先などで毎月第2日曜日に開催される高岡蚤の市に出店します。古き良きものが眠る商店街めぐりとともにお楽しみください。

< プロフィール >
きむらとしろうじんじん|1967年新潟生まれ、京都在住。京都市立芸術大学大学院美術研究科で陶芸を学ぶ。1995年より「焼立器飲茶美味窯付移動車・野点」をスタート。素焼きのお茶碗と陶芸窯・お茶道具一式を積んだリヤカーを携え、国内外各地のサポーターとともに野点を行う。

※ 本稿編者としてはなにもいうことはありません。ただ読者の皆さまのご寛恕にすがるだけです。※ 下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上、ご観覧を。
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【展覧会】安田まちなみ交流館 和 nagomi|企画展 龍馬の志を継いだ男、坂本直寛-生誕170年-|’23年7月1日-10月29日|終了乍蹔

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安田まちなみ交流館 和 nagomi
企画展
龍馬の志を継いだ男、坂本直寛-生誕170年-
開催期間  2023年7月1日[土]- 10月29日[日]
会  場  安田まちなみ交流館・和(なごみ)
      781-6421 高知県安芸郡安田町大字安田1674番地1 TEL 0887-38-3047
時  間  9:00 - 17:00(最終入館 16:30)
観  覧  料  200円(高校生以下 及び 障害者手帳等を提示者は無料)
休  館  日  火曜日(祝日の場合その翌営業日)
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安田の偉人の一人、坂本直寛は令和5年で生誕170年となります。これを記念して、直寛の生涯を紹介展示します。
直寛は安田の郷士・髙松順蔵の次男として生まれ、17歳で坂本龍馬の兄・坂本権平の養子になりました。父・順蔵の家を龍馬は度々訪れていたと言われており、少年の直寛は、龍馬の志を肌で感じていたことでしょう。
直寛はまるで龍馬の志を継いだかのように、自由民権運動に参加し、高知県議会議員として活動し、後に龍馬の夢であった北海道開拓に力を尽くしました。

この企画展では、直寛の生まれた髙松家と坂本家の繋がりや、自由民権運動、北海道での活躍などを紹介します。また、北海道の農民画家として知られる直寛の孫・坂本直行のスケッチ画も展示します。

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坂本龍馬の甥:坂本直寛

<坂本 直寛 簡略紹介>
坂本 直寛(さかもと なおひろ、嘉永6年10月5日(1853年11月5日)-明治44年(1911年)9月6日)は、明治時代の自由民権運動家、高知県議会議員、キリスト教牧師。
土佐藩郷士:
坂本家5代当主であり、坂本龍馬は叔父にあたる。兄・坂本直は龍馬の養嗣子になった。

※ 下掲詳細公式サイトで最新情報をを確認の上、ご観覧を
[ 詳 細 : 安田まちなみ交流館 和 nagomi

【展覧会】高知県立美術館|石元泰博・コレクション展|HANA / 牧野富太郎記念館の建築|’23年4月15日-8月20日|終了

高知県美石元館 石元泰博・コレクション展
HANA / 牧野富太郎記念館の建築
会  期  2023年04月15日[土]- 2023年08月20日[日]
         前  期  4月15日[土]- 6月18日[日]
         後  期  6月20日[火]- 8月20日[日]
         * 6月19日、26日-7月7日は 閉 室
会  場  高知県立美術館 2階 石元泰博展示室
観  覧  料  一 般 370円・大学生 260・高校生以下 無 料
      * 各種割引、優待条件などは下掲 詳細 参照
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高知県出身の植物分類学者・牧野富太郎博士をモデルとしたNHK連続テレビ小説「らんまん」の放映を記念し、同郷の写真家・石元泰博が手掛けた2つのシリーズ、〈HANA〉と〈牧野富太郎記念館〉を紹介します。

〈HANA〉は、とあるきっかけから植物の不思議に魅了された石元が、1986年から翌年にかけて季節の花々を写真におさめたシリーズです。一般的に見頃とされる開花時のみならず、ふっくらと生命力を湛えた蕾や花びらが萎れ枯れゆく姿をも追った本作では、自然が生み出したかたちのもつ美しさや力強さが、鋭い造形感覚によってとらえられています。
「なぜ」を起点に、あくまで目の前の被写体と真剣に対峙することを選んだ写真家の姿勢は、植物図において、筆に描き手の意図を持たせない「筆意のない線」で描くことを重視したという牧野博士と、どこか通じるかもしれません。

いっぽうの〈牧野富太郎記念館〉は、高知市五台山の 高知県立牧野植物園内 に建つ、建築家・内藤廣設計による「牧野富太郎記念館」の竣工写真です。植物の構造や牧野博士の精力的な研究活動からも着想を得たという有機的でダイナミックな形態が、石元の隙のない画面構成のうちに切り取られています。
内藤は石元による撮影を「厳しい目線で自らの仕事の密度を測る機会」ととらえ、牧野富太郎記念館を含めて4つの代表作の撮影を依頼しています。自作を撮影されることを通じて「建築家として石元さんに育ててもらった」と語る内藤と、親子ほど年の離れた石元の交流は、石元が没するまで続きました。
本展では石元の写真とともに、牧野博士、石元、内藤らの言葉も併せて紹介し、三者の思想や研究・創作の魅力に迫ります。

※ 感染症予防対応実施中です。下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上、ご観覧を。
[ 詳 細 : 高知県立美術館 石元泰博展示室{ 活版アラカルト 高知県立美術館 過去ログまとめ }

【展覧会】高知県立美術館|野町和嘉写真展 地平線の彼方から|’23年7月8日-9月24日|終了

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高知県立美術館
野町和嘉写真展
地平線の彼方から
会  期  2023年07月08日[土]- 09月24日[日]
開館時間  9:00 - 17:00(⼊場は 16:30 まで)
休  館  日  年末年始以外は無休(臨時休館があります)
観  覧  料  一般当日 1,200円、大学生 850円、高校生以下 無 料
      * 各種割引、優待情報などは下掲詳細公式サイト参照。
会  場  高知県立美術館 
      781-8123 高知県高知市高須353-2 TEL 088-866-8000
主  催  高知県立美術館(公益財団法人高知県文化財団)、高知新聞社、RKC高知放送
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これまで野町和嘉は、過酷な風土を生き抜く人々の営みと信仰をテーマとして、中近東、アジア、南米など世界規模の取材に取り組んできました。また、雄大な自然、厳かな聖地、多彩な遺跡や建造物等、記録した様々な世界遺産は、見る人の心に訴えかけてきます。
本展では、野町和嘉の写真家歴50余年の作品の中から215点を展示し、その魅力に迫ります。

◆ 作家プロフィール ◆
野町 和嘉(のまち かずよし)
1946年、高知県三原村生まれ。高知県立高知工業高校を卒業後、写真家・杵島隆氏に師事した野町氏は、1972年サハラ砂漠への旅をきっかけにアフリカ取材を開始。その後、地球規模で世界遺産を探訪する旅を続け、壮大なスケール感の作品を撮り下ろしました。

<本展によせて 野町 和嘉>
私にとって郷里で開催される本展は、2008年の「聖地巡礼」展以来、15年ぶりとなります。その間に東京を中心に開催してきた、「地平線の彼方から」、「世界遺産」、「シベリア収容所」という視点の異なる3つの写真展を、新作を加えて再構成し、高知県立美術館の2つの展示スペースを使って同時開催できるのはとってもスリリングな試みです。
写真家として活動を始めて約50年になりますが、ごく初期のサハラ砂漠の作品から、30年前のソビエト崩壊直後に垣間見たロシアの暗部を、ウクライナ侵攻という理不尽な現実に触発されての急遽発表。そしてコロナ禍の直前まで続いた、地球規模で世界遺産を巡る旅の集大成展となります。乞うご期待です!

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[ 詳 細 : 高知県立美術館 ]  { 活版アラカルト  高知県立美術館  過去ログまとめ }

【演劇】高知県立美術館|Q 新作/劇作・演出:市原佐都子|『弱法師』〔Yoroboshi〕|語り:原サチコ/音楽・琵琶:西原鶴真|’23年9月9日・10日|終了

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高知県立美術館
パフォーマンス|演劇
Q 新作/劇作・演出:市原佐都子
『弱法師』〔Yoroboshi〕
語り:原サチコ/音楽・琵琶:西原鶴真
人形遣い:大嶋晃伸、川村美紀子、中西星羅、畑中良太

上演日時  2023年9月09日[土] 19:00 開演/ポストトークあり
      2023年9月10日[日] 14:00 開演/託児サービスあり
会  場  高知県立美術館 ホール
      * 開場は開演20分前予定。性的・暴力的描写を含みます。推奨年齢:16歳以上。
言  語  日本語・英語字幕付〔with English subtitles〕
料  金 (税込・全席自由・入場整理番号付)
      一般前売 3,000円(当日 3,500円)
      U30前売 2,000円(当日 2,500円)〔入場時の年齢身分証要提示〕
      * チケット前売情報、各種割引、優待情報は下掲詳細 PERFORMANCE & FILM 参照
製  作  一般社団法人 Q
主  催  高知県立美術館(公益財団法人高知県文化財団)
────────────────────58e67a87dd5a14da37a6a1779bd01f5872cd99e7 ◆ 高知県立美術館|パフォーマンス・演劇|Q新作/劇作・演出:市原佐都子|『弱法師』〔Yoroboshi〕|語り:原サチコ/音楽・琵琶:西原鶴真|

人間の欲望を背負わされた 人形たちによる 大人の人形劇

世界初演となった 世界演劇祭2023(ドイツ・フランクフルト)の
クロージング作品として鮮烈なインパクトを放った
新進気鋭の劇作家で演出家 市原佐都子 による最新作『弱法師』の日本初演!
人間と人形のはざまに浮かび上がる社会的タブーに翻弄される怪作。

さまざまな小説や能、歌舞伎、文楽のインスピレーションとなった日本古来の説話『俊徳丸伝説/弱法師』を原案とし、文楽の構造からコンセプトを取り入れて現代版として再解釈した、市原佐都子による新作劇『弱法師』。本作に登場するラブドールやマネキンといった多様な人形たちは、人間に操られ、人間の欲望を演じる。その姿は生きているもの/生きていないものの境界を揺さぶり、人間とは何かを観るものに問いかける。

『俊徳丸伝説』では、父に捨てられ悲しみのあまり失明した息子は、よろめき歩きながら物乞いする姿から 弱い者=弱法師-よろぼし-と呼ばれた。この悲劇は多くの日本の作家たちの想像力を掻き立て、能の『弱法師』、文楽や歌舞伎では『摂州合邦辻』、現代においては三島由紀夫が『近代能楽集』にて翻案の発表、寺山修二は『身毒丸』として、さまざまに舞台化されてきた。
市原の『弱法師』では、人間より弱い存在の人形と、人形を必要とする人間の弱さに着目。語りは、ドイツ演劇界で唯一無二の異彩を放つ俳優・原サチコ、そして物語の情景や心情を拡張させる音楽を、薩摩琵琶の伝統的な音色からノイズや電子音楽まで変幻自在に奏でる西原鶴真が担い、舞台上の人形たちと作り出す非日常的な世界と人間社会をつなぐ橋掛かりとなる。初演ではドイツ語で上演された本作を、高知と豊岡では日本語版で初披露する。

<あらすじ>
日本の田舎にあるアパートの一室。一組の夫婦が暮らしている。夫の仕事は交通誘導員。一日中立ち続け、通行人から暴言を受ける自分を人形だと言い聞かせて耐えている。妻は子どもを望んでいた。ある日、二人の間に坊やが誕生する。家族は幸せな日々を送るが、やがて妻は寿命を迎える。
父は新しい継母を連れてくる。最初は優しかった継母だが、ある日父と言い争いになり坊やをナイフでめった刺しにするのだった。目も見えなくなり捨てられた坊やは、ある人物と出会い一緒に働きはじめるが ……

市原佐都子   © Bea Borgers

市原佐都子 © Bea Borgers

< 市原佐都子  プロフィール >
市原佐都子(いちはら・さとこ)|劇作家・演出家・小説家・城崎国際アートセンター芸術監督。
1988年大阪府生まれ福岡県育ち。桜美林大学にて演劇を学び、2011年より Q 始動。人間の行動や身体にまつわる生理、その違和感を独自の言語センスと身体感覚で捉えた劇作、演出を行う。2011年、戯曲『虫』にて第11回AAF戯曲賞受賞。2017年『毛美子不毛話』が第61回岸田國士戯曲賞最終候補となる。2019年に初の小説集『マミトの天使』を出版。同年『バッコスの信女 ─ ホルスタインの雌』をあいちトリエンナーレにて初演。同作にて第64回岸田國士戯曲賞受賞。2021年、ノイマルクト劇場(チューリヒ)と共同制作した『Madama Butterfly』をチューリヒ・シアター・スペクタクル、ミュンヘン・シュピラート演劇祭、ウィーン芸術週間他にて上演。

※ 本公演詳細情報は、下掲サイトの〔PERFORMANCE & FILM〕コーナーに収用されています。※ 下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上、ご観覧を。
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【展覧会】高知県立美術館|テオ・ヤンセン展|’23年4月15日[土]-6月25日|終了

高知県美01 高知県美02

高知県立美術館
テオ・ヤンセン展
会  期  2023年04月15日[土]- 06月25日[日]
休  館  日  年末年始以外は無休(臨時休館があります)
観  覧  料  一般当日 1,200円、大学生 850円、高校生以下 無 料
      * 各種割引、優待などは下掲詳細参照。
時  間  9:00 - 17:00(⼊場は 16:30 まで)
会  場  高知県立美術館 
      781-8123 高知県高知市高須353-2 TEL 088-866-8000
主  催  高知県立美術館(公益財団法人高知県文化財団)、KSSさんさんテレビ
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風をうけて砂浜を歩く生命体「ストランドビースト」。オランダ語で「砂浜の生命体」を意味し、オランダの造形作家テオ・ヤンセン によって1990年から制作が開始されました。
プラスチックチューブやペットボトルを材料にして作られたビーストは、歩行するだけでなく、方向転換、危険察知などの機能を備え、さまざまな環境に適応していくために今なお進化し続けています。物理学に基づいて作られたその動きは有機的で、芸術と科学という既存のカテゴリーを横断し、新たな可能性を私たちに示すかのようです。
四国ではじめてのヤンセンの個展となる本展では、その進化の系譜をたどるだけでなく、映像、木型・パーツ、作家自筆のスケッチや制作に使われた道具等の展示を通じて、ヤンセンの作り出す世界の魅力に迫ります。

◉ テオ・ヤンセン THEO JANSEN
1948年、オランダ・スフェベニンゲン出身。デルフト工科大学で物理学を専攻、1975年に画家に転向。1990年より風力で動く「ストランドビースト」の制作を開始。芸術と科学が融合したさまざまな作品を制作し、“ 現代のレオナルド・ダ・ヴィンチ ” とも称される。

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【展覧会】高知県立美術館|高知県立美術館開館30周年記念展|そして船は行く|’23年11月3日-12月3日|

1101高知県立美術館

高知県立美術館
高知県立美術館開館30周年記念展
そして船は行く
30th Anniversary Exhibition:And the Ship Sails On
会  期  2023年11月03日[金]- 12月03日[日]
開館時間  9:00 - 17:00(⼊場は 16:30 まで)
休  館  日  年末年始以外は無休(臨時休館があります)
観  覧  料  一般当日 600円、大学生 400円、高校生以下 無 料
      * 11月3日-5日は無料観覧日
      * 各種割引、優待情報などは下掲詳細公式サイト参照。
会  場  高知県立美術館
      第1展示室、第2展示室、第3展示室、第4展示室、県民ギャラリー、シアタールーム 
      781-8123 高知県高知市高須353-2 TEL 088-866-8000
主  催  高知県立美術館(公益財団法人高知県文化財団)、高知新聞社、RKC高知放送
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高知県立美術館が誇る至宝が揃い踏み!
1993年11月3日、開館記念展「ark of ART 美術の方舟」でオープンした高知県立美術館。美術を愛する県民の皆さまの希望を乗せて出航いたしました。以来、寄せ来る大波小波をかき分け乗り越え、ついに30年。キャプテンもクルーも入れ替わりましたが、船は航行を続けます。高知県立美術館では、この度、すべての展示室を使用し、これまでに築き上げてきたコレクションの精華をご紹介。30年間の「方舟」の航跡をご覧ください。

< 出品作家 >
マルク・シャガール/パウル・クレー/ヴァシリー・カンディンスキー/ジョージ・グロス/ジャン=ミシェル・バスキア/ゲルハルト・リヒター/フランク・ステラ/石元泰博/岸田劉生/藤田嗣治/山脇信徳/石川寅治/正延正俊/高﨑元尚/田中敦子/白髪一男/岡上淑子/合田佐和子/日和崎尊夫/森村泰昌/中山高陽/絵金/河田小龍/山本昇雲/森田曠平 ほか約80作家

■ 2 階
第1展示室 マルク・シャガールと同時代の洋画 
第2展示室 日本の戦後美術 
第3展示室 ニュー・ペインティングを中心に
石元泰博展示室 フォトセンターの10年(1期)

■ 1 階
県民ギャラリー 美術館の歩み
第4展示室 高知県ゆかりの美術
シアタールーム 「ちんなねえ」ループ上映

※ ふつうのコレクション展では無くもはやお祭り。関連イベントが山盛りで発表されています。
※ 下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上、ご観覧を。

[ 詳 細 : 高知県立美術館 ]  { 活版アラカルト  高知県立美術館  過去ログまとめ }

【展覧会】三鷹市美術ギャラリー|企画展 合田佐和子展 帰る途もつもりもない|’23年1月28日-3月26日|終了

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三鷹市美術ギャラリー
企画展 合田佐和子展
帰る途もつもりもない
会  期  2023年1月28日[土]- 3月26日[日]* 会期中一部展示替えがあります
会  場  三鷹市美術ギャラリー
      181-0013 東京都三鷹市下連雀3ー35-1 CORAL5階
      電 話 0422-79-0033 ファックス 0422-79-0030
開館時間  午前10時 - 午後8時 (入館は 午後7時30分 まで)
休  館  日  月曜日
観  覧  料  一 般 600円 / 65歳以上、学生(高・大)300円
      * 中学生以下・障害者手帳等をお持ちの方は 無 料
特別協力  高知県立美術館(公益財団法人高知県文化財団)
主  催  三鷹市美術ギャラリー・(公財)三鷹市スポーツと文化財団
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合田佐和子(ごうだ さわこ 1940-2016、高知出身)は、1965年の個展デビュー以来、オブジェや絵画、写真といったメディアを横断しながら創作活動を展開した美術家です。
幼少からの収集癖と手芸を融合させた「オブジェ人形」で作家活動をスタートさせた合田は、次第に作風を変化させていきます。69年以降は 唐十郎 や 寺山修司 による アングラ演劇 の舞台美術やポスター原画の制作を手がけるほか、70年代から始めた油彩画では、往年の銀幕俳優たちのポートレートを独自のグレーがかった色調で描き出します。
80年代のエジプト滞在を機に、90年代以降は一転してそれまでの作風を脱ぎ捨てた明るいパステル調に変化し、2016年に没するまで制作を続けました。

今回の没後初となる大回顧展では、初期のオブジェから初公開となる晩年の鉛筆画シリーズまで300点を超える作品や資料を通してその創作活動を検証し、途なき途を駆け抜けたひとりの美術家・合田佐和子の全貌に迫ります。

※ 感染症予防対応実施中です。下掲詳細を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 三鷹市美術ギャラリー
{参 考 : 活版アラカルト【展覧会】高知県立美術館|合田佐和子展 帰る途もつもりもない|’22年11⽉3⽇-’23年1⽉15⽇|終了企画

【展覧会】高知県立美術館|THE 新版画 版元・渡邊庄三郎の挑戦|’23年1月28日-3月19日|終了

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高知県立美術館
THE 新版画
版元・渡邊庄三郎の挑戦
会  期  2023年1月28日[土]- 3月19日[日]
休  館  日  年末年始以外は無休(臨時休館があります)
観  覧  料  一般当日 1,200円・大学生 850円・高校生以下 無 料
時  間  9:00 - 17:00(⼊場は 16:30 まで)
会  場  高知県立美術館 781-8123 高知県高知市高須353-2 TEL 088-866-8000
特別協力  株式会社渡邊木版美術画舗
企画協力  株式会社アートワン
主  催  ⾼知県⽴美術館(公益財団法⼈⾼知県⽂化財団)、KSSさんさんテレビ
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江戸時代に確立された浮世絵木版画(錦絵)は、江戸以降の西洋の写真や印刷技術導入の影響で、衰退の一途をたどっていました。その中で、あえて伝統的な絵師、彫師(ほりし)、摺師(すりし)による分業体制の浮世絵木版画技術を使い、高い芸術性を意識した同時代の画家による取り組みが、「新版画」の始まりとされています。これを牽引したのが 渡邊庄三郎 (わたなべ・しょうざぶろう 1885-1962)でした。

渡邊庄三郎 は17歳で浮世絵商・小林文七の輸出の出店(横浜店)に勤め、そこで出会った 浮世絵の、とりわけバレンで摺る木版画特有の美しさに魅了され、木版画の復興と新しい木版画制作を志します。その後独立し、明治42年(1909)に東京・京橋に渡邊版画店を構え、浮世絵研究と販売を行うかたわら、大正4年(1915)から、来日した外国人画家の作品の版画化を試み、さらに鏑木清方門下生を中心とした新進気鋭の画家たちを絵師に起用します。絵師、彫氏、摺師の協業のもと、高品質な材料を用い、それまでにない複雑かつ華麗な彩色に「ざら摺り」など手摺りならではの技術を駆使するなど、庄三郎の創意工夫と優れた審美眼に支えられた新たな浮世絵木版画、すなわち「新版画」を世に送り、昭和の初めには国内外でブームがおこりました。

本展覧会では、その「新版画」の精神を今もなお受け継ぐ渡邊木版美術画舗の全面的なご協力の元、残存数が少ない貴重な初摺(しょずり)の渡邊版をとおして、渡邉庄三郎の挑戦の軌跡をたどりながら、モダンな精神に彩られた瑞々しい表現の魅力をご紹介いたします。

※ 感染症予防対応実施中です。下掲詳細を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 高知県立美術館 ] { 活版アラカルト  高知県立美術館  過去ログまとめ }
★高知県立美術館「合田佐和子展 帰る途もつもりもない」は、同館での前回展示の終了後、東京都三鷹市「三鷹市美術ギャラリー」(2023年1月28日-3月26日)での巡回展が発表されています。

【展覧会】高知県立美術館|コレクション展  新収蔵品を中心に|’23年1月12日-2月23日|終了

高知県美コレクション高知県立美術館
COLLECTION コレクション展
新収蔵品を中心に
会  期  2023年1月12日[木]- 2月23日[木]
休  館  日  年末年始以外は無休(臨時休館があります)
観  覧  料  一般当日 370円・大学生 260円・高校生以下 無 料
会  場  高知県立美術館 1階 第4展示室
      781-8123 高知県高知市高須353-2 TEL 088-866-8000
主  催  高知県立美術館(公益財団法人高知県文化財団)
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高知県立美術館は1993年の開館以来、「南の人と自然」というテーマのもと、購入・寄贈・寄託といった手段によって美術資料の収集に努めてまいりました。高知県ゆかりの作家や作品はもとより、特徴的なコレクションである「表現主義」や、同時代を牽引する気鋭のアーティストの作品も収蔵しております。
高知県の美術資料の購入予算は2005年度以降計上されておりませんが、寄贈を中心に収集は継続し、現在では4万点を超える作品を収蔵するに至りました。
今回は 2020-21年度 に同館のコレクションに新しく加わった作品を中心にご紹介します。
「冬の定期上映会」で特集する 濱口竜介監督の祖父、濱口喬夫の油彩画や、高知県立美術館 企画展THE 新版画に関係深い、石川寅治や山本昇雲の木版画も併せてお楽しみください。

※ 感染症予防対応実施中です。下掲詳細を確認の上ご参観を。
[ 詳 細 : 高知県立美術館   出品リスト(配布用).pdf ]

【展覧会】高知県立美術館|合田佐和子展 帰る途もつもりもない|’22年11⽉3⽇-’23年1⽉15⽇|終了企画

合田ポスター合田佐和子02

高知県立美術館
合田佐和子展
帰る途もつもりもない
会  期  2022 年 11 ⽉ 3 ⽇[木・祝]- 2023 年 1 ⽉ 15 ⽇[日]
休  館  日  12月27日[火]- 1月1日[日]年末年始以外は無休(臨時休館があります)
観  覧  料  一般当日 1,200円・大学生 850円・高校生以下 無 料
時  間  9:00 - 17:00(⼊場は 16:30 まで)
会  場  高知県立美術館 781-8123 高知県高知市高須353-2 TEL 088-866-8000
主  催  ⾼知県⽴美術館(公益財団法⼈⾼知県⽂化財団)、⾼知新聞社、RKC ⾼知放送
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もう帰る途(みち)もつもりもなかった ──
晩年の手稿に残した言葉のとおり、立ち止まることなく作風を変化させ、激しくも華やかな生涯を駆け抜けた,、美術家・合田佐和子(1940-2016、高知出身)。

1965年の個展デビュー以来、合田はオブジェや絵画、写真などのメディアを横断しながら制作活動を展開しました。69年以降は 2 つの劇団、「状況劇場」の唐⼗郎と、「天井桟敷」の寺⼭修司と協働し、公演の「顔」となるポスターの原画や妖しい魅⼒に満ちた舞台美術を数多く⼿がけました。ポス ターはもちろん、その原画となった油彩画のほか、本展初公開となる舞台の美術セット(書き割り)の 構想画などの展⽰を通し、合⽥の仕事の奥⾏きを探ります。 その表現はアングラが隆盛した時代の空気を体現するに至ります。しかし、90年代からはそれまでの退廃的な作風を脱ぎ捨て、内省に基づく独自の制作論の実践へと移行。作品はパステル調の色彩に彩られ、まばゆい光に満たされていきます。

男性作家が大多数を占めていた時代において、社会通念や因習にとらわれない、自由奔放な暮らしのなかで花開いた合田の表現は、ファッションや映画、音楽などの領域と高い親和性を示し、様々な分野の表現者から熱く支持されました。
その一方で、同時代の美術動向や批評の言説からは距離をとり、ひとつのスタイルに留まらずに繰り広げられた仕事は、美術の「正史」への位置付けが困難であるがゆえに、個人的・趣味的なものと見なされ、正当に評価されてきたとは言い難い側面があります。

本展は作家の没後初にして、過去最大規模の回顧展です。
現代美術やサブカルチャーの文脈に依拠しない合田の作品群は、その劇的ともいえる作風の変遷をも含め、無二のオリジナリティに支えられています。本展では、初期のオブジェから、初公開となる晩年の鉛筆画シリーズまで、300点を超える作品や資料を体系的に検証し、美術家・合田佐和子の全貌に迫ります。

※ 感染症予防対応実施中です。下掲詳細を確認の上ご参観を。
[ 詳 細 : 高知県立美術館 ]  { 活版アラカルト  高知県立美術館  過去ログまとめ }
★本展は高知県立美術館での展示終了後、東京都三鷹市:三鷹市美術ギャラリーでの巡回展が発表されています(2023年1月28日-3月26日)

{新宿餘談}サブカルだ、アングラだ、と、よもやあの熱狂の時代を懐かしく思いおこすとは想像だにしなかった。当欄{活版 à la carte}管理者は、かれらからは「旧体制・ふるい」とされた新劇の末端に短期間ながら籍をおいていた。いまや新劇ともどもサブカルもアングラも時代の主流から遠ざかっている。それでもなお、いまだに当欄では、天井桟敷:寺山修司 三沢市寺山修司記念館 の活動はできるだけ収録して、当時をしのぶ よすが としている。そしてこの「高知県立美術館」、目が離せない存在になってる。

【展覧会】高知県立美術館|ARTIST FOCUS #03|角田和夫 土佐深夜日記 ─ うつせみ|’22年10月29日-’23年1月9日|終了

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高知県立美術館
ARTIST FOCUS #03
角田和夫
土佐深夜日記 ── うつせみ
会  期  2022年10月29日[土]- 2023年01月09日[月]
休  館  日  12月27日[火]- 1月1日[日]年末年始以外は無休(臨時休館があります)
観  覧  料  一般当日 370円・大学生 260円・高校生以下 無 料
会  場  高知県立美術館 781-8123 高知県高知市高須353-2 TEL 088-866-8000
主  催  高知県立美術館(公益財団法人高知県文化財団)
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「ARTIST FOCUS」の第3回として、高知県南国市在住の写真家、角田和夫の個展を開催します。
幼少より対人関係に悩み、閉じこもりがちで失意に暮れる思春期を過ごした角田は、20歳頃に兄からカメラを譲り受けたことで、外界と関わり合う方法としての写真と出会います。以降、カメラに導かれるようにして、自らの表現と活動のフィールドを押し広げてきました。

本展では、角田が一貫して拠点とする高知の街を、肉眼では見えない光も捉えることができる「赤外線フィルム」によって写した3つのシリーズに焦点をあてます。暗夜の公園や、雑木林を心象風景として切り取った最初期作〈満月の夜〉、叔父の勤めるゲイバーを中心に、80年代の歓楽街を写した〈土佐深夜日記〉、そして三十余年を経てパンデミック禍の高知に再びカメラを向けた最新作〈続土佐深夜日記〉によって構成し、独自の抒情性を湛えた作品世界を紹介します。

本展タイトルにある「うつせみ」とは〝この世〟あるいは〝この世を生きる人〟を意味します。被写体に自身の弱さや、孤独な心情を響き合わせることで生み出されるモノクロームの写真には、夜の闇の深さと共に、そこに生きる人々が放つ、力強く眩いまでの光が焼き付けられています。撮影と暗室作業は、自身を癒す〝セラピー〟だと語る角田の作品を通して、観る人それぞれが今を生きることの手触りを得られる場となれば幸いです。

作家プロフィール 角田 和夫(すみだ・かずお)
1952年高知市生まれ、南国市在住。1999年、文化庁芸術家在外研修員としてニューヨークに滞在。以降、撮影のため度々渡米。2002年、第11回林忠彦賞受賞。作品は「パリフォト」「AIPAD」など国際的アートフェアへ出品されるほか、シカゴ美術館、デンバー美術館に収蔵される。主な写真集に、2002年『ニューヨーク地下鉄ストーリー』、同『シベリアへの旅路―わが父への想い』、2014年『土佐深夜日記』などがある。

※ ARTIST FOCUS とは …… ジャンルや年齢を問わず、当館学芸員が推薦した高知ゆかりの作家を紹介する展覧会シリーズです。
※ 本展は、一部の作品に性的な表現が含まれています。

※ 感染症予防対応実施中です。下掲詳細を確認の上ご参観を。
[ 詳 細 : 高知県立美術館
[ 関 連 : YouTube 高知さんさんテレビ モノクロ写真に浮かぶ「夜の街に生きる人々の輝き」高知市で写真展 (22/12/05)02:58 ]

【イベント】高知県立美術館|出前クラシック教室 & カラフルコンサート in 本山町・田野町・四万十町|’22年12月11日-’23年1月14日|終了

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高知県立美術館
「JAPAN LIVE YELL project」アンサンブル・パレット
出前クラシック教室 & カラフルコンサート in 本山町・田野町・四万十町
文化庁 統括団体によるアートキャラバン事業(コロナ禍からの文化芸術活動の再興支援事業)「JAPAN LIVE YELL project」
高知ライブエール・プロジェクト
期  間:2022年12月11日[日]-2023年01月14日[土]
料金(共通):一 般 1,000円 / 中高大生 500円 / 小学生以下 無 料
主  催:高知県立美術館(〔公財〕高知県文化財団)、〔公財〕日本芸能実演家団体協議会

音  楽:

❶ 2022年12月11日[日]14:00開演
会  場:本山町プラチナセンター
共同主催:本山町教育委員会
❷ 2023年1月9日[月・祝]14:00開演
会  場:田野町ふれあいセンター
共同主催:田野町教育委員会
❸ 2023年1月14日[土]14:00開演
会  場:窪川四万十会館
共同主催:公益財団法人四万十公社
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高知県の学校へ本格的なクラシック音楽をお届けする「アンサンブル・パレット 出前クラシック教室」が10周年&100回を迎えたことを記念したコンサートを、本山町、田野町、四万十町にて開催します。
またコンサートに先駆けて、会場地域の小中学校にも出前教室を実施し、子供たちに生の音楽と触れ合う機会を提供します。

[ 詳 細 : 高知県立美術館

【初春イベント】高知県立美術館|高知県立美術館 能楽堂にて 幡多神楽を舞う|’23年1月3日|終了企画

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高知県立美術館
イベント 高知県立美術館 能楽堂にて 幡多神楽を舞う
日  時  2023年 1月3日[火]
      開 演 13:00 / 終演予定 15:00 (開場 12:30)
      * 終演時間が前後する可能性がありますのでご了承下さい。
会  場  高知県立美術館 能楽堂
料  金  無 料(出入り自由)
出  演  幡多神楽保存会(高知県高岡郡四万十町)
問い合せ  高知県立美術館
      781-8123 高知県高知市高須353-2 TEL 088-866-8000
主  催  高知県立美術館(公益財団法人高知県文化財団)
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高知県高岡郡四万十町十和地区(旧十和村-とおわそん)に伝わる、国の重要無形民俗文化財「幡多(はた)神楽」。
旧十和村久保川の神職であった平野清記が、津野山神楽より伝授されたものを基本として、他の演目を加え安政元年(1854)の秋祭りに奉納したのが始まりといわれています。
能楽堂を舞台に、厳かに、時にユーモラスに舞われる神楽を、ぜひお楽しみください。

■『幣舞-へいまい』
基本とされる舞 で、1番から5番まである。
■『金山彦の舞』
山探しの舞とも呼ばれる。金山彦(かなやまひこ)の神が宝物を探して旅に出て、宝物の剣を手にし、喜び勇む舞。
■『長刀の舞』 
長刀(なぎなた)を持ち、腕や腰、膝のまわりを、自由自在に操りながら舞う。
■『鬼神払(きじんばらい)の舞』
須佐之命(すさのおのみこと)が鬼神たちの退治に出かけ、退治した鬼神の首をかかげて五方の神々に捧げる舞。
■『弓の舞』 
弓・矢を持ち、五方の悪魔たちを射払う舞。
■『盆の舞』
盆を持ち、体のまわりを華麗に操りながら舞う。
■『稲荷・大国(だいこく)の舞』 
稲荷(いなり)の神と大国主(おおくにぬし)の神との舞であり、豊年の舞とも呼ばれる。

※ 感染症予防対応実施中です。下掲詳細を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 高知県立美術館 ]