町田市立国際版画美術館
企画展 幻想のフラヌール ― 版画家たちの 夢・現・幻
会 期 2024年6月1日[土]- 9月1日[日]
休 館 日 月曜日 * ただし7月15日[月・祝]、8月12日[月・振休]は開館、
7月16日[火]、8月13日[火]は休館
開館時間 平 日 10:00ー17:00 土・日・祝日 10:00ー17:30
* 入場は閉館30分前まで
会 場 町田市立国際版画美術館 企画展示室 1、2
〠 194-0013 東京都町田市原町田 4-28-1
Tel. 042-726-2771・0860 / fax. 042-726-2840
観 覧 料 一 般 800円、大・高生 400円、中学生以下 無 料
* 各種割引。優待情報などは 下掲詳細 参照
企画協力 相馬俊樹
主 催 町田市立国際版画美術館
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ときに鏡にたとえられる版画は、作者の夢想と見る者の願望を如実に映し出します。版面/紙面の不可思議なモチーフや奇妙なフォルムは想像力を否応なく刺激し、見慣れた現実をも幻想の世界に変容させる版画家たちの精神と手業は既成の概念を揺り動かし、私たちを別の世界へといざなうかのようです。
独自の世界をさまよう〈フラヌール(遊歩者)〉ともいうべき版画家たちの作品は、過去や私たちの内に眠る原初的な記憶を呼び起こしながら現実世界の可能性、すなわち未来の姿をも浮かび上がらせる力を秘めているといえるのです。
本展では企画協力に美術評論家の相馬俊樹氏をむかえ、幻想の力によって〈アナムネシス(記憶回復)〉を喚起する作品を、当館収蔵品から紹介します。版画/鏡を覗きこみながら作品のあいだを遊歩するうちにおのずと取り込まれる世界は、「夢幻」と「現実」、「作品」と「私たち」、そして「芸術のための芸術」と「生のための芸術」などの境界がとけあう場となるでしょう。本展では1930-40年代に活動した「新版画集団」と「造型版画協会」による版画運動を、リーダーであった小野忠重の旧蔵品を中心に紹介します。約300点の作品を通じて、激動の時代に版画に熱中した青年たちがいかにこの時代を超えようとしたか、明治の終わりに登場し30年にも満たなかった創作版画はいかなる「青春期」を迎えたのかを探る機会になるでしょう。
< みどころ >
1.幻獣から身近な自然まで多様なテーマの幻想作品を展示!
2.超自然的なものから人間の奥に潜むものまで幻想が生み出す様々な「力」を紹介!
3.作品の幻想世界と私たちの想像力が共鳴する創造的な鑑賞を体験できる好機!
< 展示構成・出品作家 >
✿ 刻線の魔力
木村茂(1929-) 木原康行(1932-2011) 門坂流(1948-2014)
✿〈エロス〉の形態学
パウル・ヴンダーリッヒ(1927-2010) ヨルク・シュマイサー(1942-2012)多賀新(1946-)
✿ 時空のアナモルフォーシス
星野美智子(1934-) エリック・デマジエール(1948-)
✿ 神話のイマジネール
エルンスト・フックス(1930-2015) 藤川汎正(1940-) 蒲地清爾(1948-)
✿ 生・命・力―若きヴィジョネール/フラヌールたち
池田俊彦(1980-) 山田彩加(1985-) 西村沙由里(1988-)
✿ 語り、詠う幻像たち
小林ドンゲ(1926-2022) 清原啓子(1955-1987) アンティエ・グメルス(1962-)
✿ 夢の敷居
坂東壯一(1937-) 渡辺千尋(1944-2009)
✿ 鏡像の宇宙
加藤清美(1931-2020) 日和崎尊夫(1941-1992) 柄澤齊(1950-)
✿ 腐蝕の傷痕
ホルスト・ヤンセン(1929-1995) 菊池伶司(1946-1968)
※ 下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 町田市立国際版画美術館 ]