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【展覧会】奈良国立博物館|特別陳列 泉屋博古館の名宝 ― 住友春翠の愛でた祈りの造形 ―|’24年7月20日-9月1日|

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奈良国立博物館
特別陳列
泉屋博古館の名宝 ― 住友春翠の愛でた祈りの造形 ―
会  期  令和6年(2024)7月20日[土]- 9月1日[日]
会  場  奈良国立博物館  東新館
      〠 630-8213 奈良市登大路町50番地(奈良公園内)
      TEL:050-5542-8600(ハローダイヤル) FAX:0742-26-7218
休  館  日  毎週月曜日、5月7日[火]
      * ただし、ただし8月5日、12日は開館
開館時間  午前9時30分 - 午後5時 * 入館は閉館の30分前まで
      * 8月5日-14日(なら燈花会の期間)は午後6時まで。
       8月15日(中元万燈籠)は午後7時まで
観覧料金  当日券・個人  一 般 700円、 大 学 生 350円 、高校生以下 無 料
      * チケット各種優待情報、関連イベント情報などは下掲詳細参照
特別協力  公益財団法人泉屋博古館
主  催  奈良国立博物館
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泉屋博古館-せんおくはっこかん-は、住友家第15代住友吉左衞門友純-ともいと(雅号:春翠-しゅんすい 1864-1926)のコレクションをはじめとした美術品の保管、研究、公開をおこなう美術館です。3500件に及ぶ収蔵品は、中国古代青銅器、東アジアの書画、西洋絵画、近代陶磁器、茶道具、文房具、能面・能装束など幅広い領域にわたり、設立の地である京都・鹿ヶ谷、そして東京・六本木でも公開されています(泉屋博古館〔京都〕は改修工事のため、2025年春まで休館)。

本展は、泉屋博古館の全面的なご協力の下、住友コレクションの代名詞とも言うべき中国青銅器の名品と、春翠の審美眼による選りすぐりの仏教美術をご紹介するものです。古代中国の祭祀に用いられた青銅器や、仏教寺院にまつられた仏像、仏教儀礼に関わる仏画や工芸品など、いわば様々な信仰に関わる名品を一堂に集めた展覧会とも言えます。実業に携わりながら芸術文化にも高い関心を示した住友春翠の、祈りの造形に注いだまなざしを感じて頂ければ幸いです。

※ 下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 奈良国立博物館 ]

【展覧会】奈良国立博物館|特別陳列 お水取り|’24年2月10日-3月17日|大和路に春到来|終了

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奈良国立博物館
特別陳列 お水取り
会  期  令和6年(2024)2月10日[土]- 3月17日[日]
会  場  奈良国立博物館 西新館
      〠 630-8213 奈良市登大路町50番地 TEL:050-5542-8600(ハローダイヤル)
休  館  日  2月13日[火]・19日[月]・26日[月]
開館時間  午前9時30分 - 午後5時 * 入館は閉館の30分前まで
      * 東大寺二月堂お水取り(修二会)期間 (3月1日-14日) のうち、3月12日(籠松明の日)
       は午後7時まで、その他の日は午後6時まで。
       その他、臨時に開館時間を変更することがあります。
観覧料金  一 般 700円、大学生 350円、高校生以下および18歳未満の方、満70歳以上の方は無料
      * チケット各種割引・優待情報、関連イベント情報などは下掲詳細参照
主  催  奈良国立博物館、東大寺、NHK奈良放送局、仏教美術協会
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本展は、東大寺二月堂において「お水取りー修二会-しゅにえ」が行われる期間(毎年3月1日-14日)にあわせ、関連する彫刻・絵画・書跡・工芸品・考古遺物などを集めて陳列するもので、平成9年(1997)に第1回が行われて以来、毎年好評を博しています。
「お水取り」で行われる複雑な行法-ぎょうぼう・儀礼は長い歴史の中で徐々に形成されたもので、神仏習合的な要素など、多様な宗教・文化の歴史が織り込まれています。
基本的には非公開の行法であるため、一般にはうかがい知れない神秘性を多く含んだ「お水取り」ですが、本展を通じて、この掛け替えない儀式への理解を深め、その尽きせぬ魅力を感じ取って頂ければ幸いです。

< お水取りとは >
東大寺二月堂の「お水取り」は、正しくは「修二会」といい、二月堂の本尊に対し「十一面観音十悔過ーじゅういちめん かんのん けか」を行うものです。悔過とは過ちを懺悔し、あわせて除災招福を祈ることです。この「お水取り」は天平勝宝4年(752)に実忠和尚-じっちゅうかしょう-によって始められたといわれ、1270年をこえる長い歴史をもっています。
平氏による南都炎上、戦国時代の争乱、先の大戦における空襲の危機など、数々の困難を乗り越え、「不退の行法-ふたいのぎょうぼう」として、一度の中断もなく続けられてきた「お水取り」は、我が国を代表する生きた文化遺産といえましょう。

※ 下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 奈良国立博物館

【展覧会】奈良国立博物館|名品展 特別公開|奈良・普門院本尊 不動明王坐像|’23年12月1日-’24年2月29日|終了

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奈良国立博物館
名品展
特別公開  奈良・普門院本尊 不動明王坐像
会  期  令和5年(2023)12月1日[金]- 令和6年(2024)2月29日[木]
開館時間  名品展・特別陳列・特集展示
      午前9時30分 - 午後5時 * 入館はいずれも閉館の30分前まで
会  場  奈良国立博物館 なら仏像館 第6室 
      630-8213 奈良市登大路町50番地
      TEL 050-5542-8600(ハローダイヤル)
休 館 日  毎週月曜日(休日の場合はその翌日。連休の場合は終了後の翌日)
      * 12月28日-1月1日
観 覧 料  一 般 700円、大学生 350円
      * チケット各種割引・優待情報、関連イベント情報などは下掲詳細参照
主  催  奈良国立博物館、春日大社、仏教美術協会
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奈良国立博物館なら仏像館奈良国立博物館では、主として日本の仏教に関する美術工芸品を展示しています。飛鳥時代から連綿と続く仏教美術は、寺院にまつられる仏像・仏画をはじめ、仏の教えを記した経典、説話や縁起を題材にした絵巻、仏舎利や経典を収納する容器、堂内を飾る荘厳具、様々な儀式に用いられる品々、そして寺院跡や仏教遺跡から出土する遺物など、多岐にわたっています。

普門院は奈良県桜井市初瀬-はせ-に位置する長谷寺の塔頭寺院です。不動堂に安置される本尊の不動明王坐像は、平安時代初期(9世紀)にさかのぼる優品であり、国の重要文化財に指定されています。
令和5年(2023)の夏からはじまった不動堂の修理に際して、本像を当館で一時的にお預かりしました。これまで広く公開されることのなかった本像の姿を間近に拝することのできるまたとない機会のため、なら仏像館の名品展「珠玉の仏たち」において特別公開いたします。

※ 観覧ご希望のかたは、下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上ご参加を。
[ 詳 細 : 奈良国立博物館

【特別長期公開】奈良国立博物館 なら仏像館|特別公開 金峯山寺仁王門 金剛力士立像 ― 奈良・金峯山寺所蔵 ―|’2021年2月23日-仁王門修理完了まで(令和10年度予定)

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奈良国立博物館 なら仏像館
特別公開 金峯山寺仁王門 金剛力士立像
― 奈良・金峯山寺所蔵 ―
展示期間  令和3年(2021)2月23日[火・祝]-仁王門修理完了まで(令和10年度予定)
開館時間  令和3年(2021)11月16日[火]から当面の間
      午前9時30分-午後5時まで * 毎週土曜日および12月17日[金]は午後7時まで
      * いずれも入館は閉館の30分前まで
休  館  日  毎週月曜日(休日の場合は翌日。連休の場合は終了後の翌日)、12月28日-1月1日
      * その他、臨時に休館日を変更することがあります。
観覧料金  一 般 700円、大学生 350円、高校生以下および18歳未満の方は 無 料
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奈良県吉野町に位置する金峯山寺-きんぷせんじ-の重要文化財 木造金剛力士立像-こんごうりきし りゅうぞう)2 軀を、令和3年(2021)2月23日から特別公開しております。
この金剛力士像は、金峯山寺仁王門(国 宝)に安置される 像高 5 メートルに達する巨像で、彫刻部門の指定品の中では東大寺南大門像に次いで 2 番目に大きい像です。像内の銘文により、南北朝時代の延元3年(1338)から翌年にかけて 南都大仏師  康成-こうじょう-によって造られたことがわかっています。
同像は令和元年(2019)の夏に仁王門の修理のために搬出され、同館の文化財保存修理所へと移動して保存修理が進められました。保存修理は完了しましたので、金峯山寺仁王門(国 宝)の修理が完成するまで、奈良国立博物館 なら仏像館 にて展示公開することとなりました。

* 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上展観を。
[ 詳細 : 奈良国立博物館 本稿初出:2022年1月17日

YouTube  ならはくチャンネル|なら仏像館 特別公開「金峯山寺仁王門 金剛力士立像動画」】
Part1  搬入・展示編  ◉ Part2  解説編  ◉ Part3  解説編  ◉ Part4  解説編


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【展覧会】奈良国立博物館|浄瑠璃寺九体阿弥陀修理完成記念|特別展「聖地 南山城-奈良と京都を結ぶ祈りの至宝-」|’23年7月8日-9月3日|会期終了

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浄瑠璃寺九体阿弥陀修理完成記念
特別展「聖地 南山城 -奈良と京都を結ぶ祈りの至宝-」
会  期  2023年7月8日[土]- 9月3日[日]
        前期展示:7月8日[土]- 8月6日[日]
        後期展示:8月8日[火]- 9月3日[日]
開館時間  午前9時30分 - 午後6時(入館は 閉館の30分前 まで)
休  館  日  月曜日(7月17日は開館)、7月18日[火]は休館
会  場  奈良国立博物館 東・西新館
      630-8213 奈良市登大路町50番地
      TEL:050-5542-8600(ハローダイヤル) FAX:0742-26-7218
観覧料金  一 般 1,800円、 高 大 生 1,300円、 小 中 生 600円
      * 前売り券情報、各種割引、優待情報などは下掲詳細を参照
主  催  奈良国立博物館、日本経済新聞社、テレビ大阪
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京都府の最南部、奈良市に隣接する地域は旧国名の山城国にちなんで、いま「南山城 – みなみやましろ -」と呼ばれています。なだらかな山間を木津川が流れる風光明媚な地であり、仏教の伝来後、7世紀にはこの地域でも寺院の建立がはじまりました。
南山城が歴史の表舞台に登場するのは、聖武天皇の恭仁京 – くにきょう – 造営によってであり、木津川への架橋や寺院の建立などに行基の活躍がありました。平城京から長岡京・平安京への遷都以降も南山城は新旧両都をつなぐ回廊的な役割を果たす地域として、重要性を増すことになります。東大寺や興福寺といった奈良の大寺との深い関わりのなかで寺院があいついで建立され、また木津川流域の山々は俗世を離れた聖地として山岳修験の拠点とされました。

鎌倉時代には、はじめ興福寺に学んだ解脱上人貞慶が笠置寺から海住山寺へと拠点を移し、釈迦如来や弥勒菩薩、観音菩薩に対する信仰を深めるとともに、南都の戒律復興に努めたことが特筆されます。
さらに江戸時代には、各地で念仏を広めた袋中上人 – たいちゅうしょうにん – が晩年に瓶原〔みかのはら 木津川市加茂町〕を拠点とするなど、南山城は各時代を通じて文字どおり日本仏教の聖地でありつづけました。
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本展は、5か年に及ぶ保存修理が完成した浄瑠璃寺九体阿弥陀像のうち2軀を修理後初公開するとともに、その優美な姿を寺外で拝することのできるまたとない機会となります。
さらに南山城とその周辺地域の寺社に伝わる仏像や神像を中心に、絵画や典籍・古文書、考古遺品などを一堂に展観することで、この地に花開いた仏教文化の全貌に迫ります。
多彩な作品を通して南山城のゆたかな歴史と文化を再認識していただくとともに、緑深いこの地域にいまもなお受け継がれる聖地の息づかいをご堪能ください。

<巡回展情報> 2023年9月16日[土]-11月12日[日] 
東京国立博物館 本館 特別5室
浄瑠璃寺九体阿弥陀修理完成記念
特別展「京都・南山城の仏像」

※ 本展は日時指定制ではありませんが、館内が混雑した際は入場を制限する場合があります。
※ 下掲詳細を確認の上ご観覧を
[ 詳 細 : 奈良国立博物館 本展特設公式サイト ]

【展覧会】奈良国立博物館|特別陳列 おん祭と春日信仰の美術 ― 特集 春日の御巫 ―|’23年12月9日- ’24年1月14日|終了

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特別陳列 おん祭と春日信仰の美術
― 特集 春日の御巫 ―
会  期  令和5年(2023)12月9日[土]- 令和6年(2024)1月14日[日]
開館時間  午前9時30分 - 午後5時      * 入館はいずれも閉館の30分前まで
      * 春日若宮おん祭お渡り式の日〔12月17日〕は午後7時まで開館
会  場  奈良国立博物館 西新館
      630-8213 奈良市登大路町50番地 TEL 050-5542-8600(ハローダイヤル)
休  館  日  毎週月曜日(ただし1月8日[月]は開館)、12月28日- 1月1日、1月9日[火]
観  覧  料  一 般 700円、大学生 350円
      * 春日若宮おん祭お渡り式の日〔12月17日〕はすべての方が観覧無料です。
      * チケット各種割引・優待情報、関連イベント情報などは下掲詳細参照
主  催  奈良国立博物館、春日大社、仏教美術協会
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春日若宮おん祭は、1年に1度、春日大社の摂社である春日若宮より御旅所-おたびしょ-へ若宮神をお迎えし、1日24時間にわたりさまざまな芸能を捧げる祭礼です。
御旅所の若宮神のもとに祭礼参加者が詣でる風流行列-ふりゅうぎょうれつーや、田楽や舞楽、猿楽などの神事芸能が有名です。平安時代の保延2年(1136)にはじまり、古儀の祭礼を守り続けて今年で888年目を迎えます。

本展はおん祭の歴史と祭礼、ならびに春日大社への信仰に関わる美術を紹介する恒例の企画で、今年はおん祭で神楽を舞う御巫-みかんこ-(巫女)を特集します。おん祭の草創期から神楽を奉納してきた御巫は、中世から近世にかけては、普段は春日若宮社拝殿で民衆の祈りを若宮神に届ける役割も担っていました。民衆と若宮神を結びつけた御巫の存在を切り口に、大和一国を挙げて行われた華やかなおん祭の世界をご覧ください。

※ 観覧ご希望のかたは、下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上ご参加を。
[ 詳 細 : 奈良国立博物館 ]

【展覧会】奈良国立博物館|式年造替記念特別展 春日大社 若宮国宝展 ― 祈りの王朝文化 ―|’22年12月10日- ’23年1月22日|終了

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奈良国立博物館
式年造替記念特別展
春日大社 若宮国宝展 ― 祈りの王朝文化 ―
会  期  令和4年(2022)12月10日[土]- 令和5年(2023)1月22日[日]
会  場  奈良国立博物館 東・西新館
休  館  日  毎週月曜日(ただし 1月2日[月・休]、1月9日[月・祝]は開館)
      年末年始(12月28日-1月1日)、1月10日[火]
開館時間  午前9時30分-午後5時  * 入館は閉館の 30分前 まで
観覧料金  一 般 1,600円、 高 大 生 1,400円、 小 中 生 700円
主  催  奈良国立博物館、春日大社、朝日新聞社、NHK奈良放送局、NHKエンタープライズ近畿
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令和4年(2022)10月、春日大社の摂社、若宮神社の本殿(重要文化財)の 御造替 -ごぞうたい- が完了します。御造替とは、社殿を造り替え、神宝や調度品などを新調する事業で、古来、20年に一度を式年として行われてきました。本展覧会はこの大事業の完成を記念して開催する特別展です。
春日若宮神は、春日大社本社本殿に祀られる四神の御子神 -みこかみ- として、長保5年(1003)3月3日 巳 -み- の刻 に誕生したと伝えられています。御名を 天押雲根命 -あめのおしくもねのみこと-、あるいは五所王子(ごしょのみこ  五番目の神の意)といい、水徳の神、五穀豊穣神、さらには学問の神として広く信仰されてきました。毎年12月に行われる「春日若宮おん祭」は、大和一国を挙げた盛大な祭礼として全国にも知られ、保延2年(1136)の開始以来、およそ900年近い伝統を誇るものです。

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本展では、藤原摂関家をはじめ平安貴族が若宮神に奉納した太刀や弓、飾り物など、当時最高峰の技術を集めた工芸品から、壮麗な王朝文化の世界を感じていただき、また古来の祭礼や神事芸能の数々をご紹介いたします。さらに、過去、現在の御造替にかかわる器物や歴史資料を通して、これを支えた人々の熱意と努力の軌跡をふり返ります。本展が、日本文化の奥深さと素晴らしさを再確認していただく機会になればと願っております。

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上観覧を。
[ 詳 細 : 奈良国立博物館

【展覧会】奈良国立博物館|特別展 貞享本當麻曼荼羅修理完成記念|中将姫と當麻曼荼羅 ― 祈りが紡ぐ物語 ―|’22年7月16日-8月28日

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奈良国立博物館
特別展 貞享本當麻曼荼羅修理完成記念 特別展
中将姫と當麻曼荼羅 ― 祈りが紡ぐ物語 ―
会  期  令和4年(2022)7月16日[土]-8月28日[日]
会  場  奈良国立博物館 西新館
休  館  日  毎週月曜日 * ただし7月18日[月・祝]・8月15日[月]は開館。7月19日[火]
開館時間  午前9時30分-午後6時(毎週土曜日は午後7時まで) * 入館は閉館30分前まで
観覧料金  一 般 1,600円、高大生 1,000円、小中生 500円
主  催  奈良国立博物館、當麻寺、読売新聞社、NHK奈良放送局
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当麻寺曼荼羅重要文化財 當麻曼荼羅(貞享本) 江戸時代・貞享3年(1686)(奈良 當麻寺)

中将姫物語(あらすじ)
奈良時代、貴族の娘として生まれた中将姫は、美しく清らかな心をもつ女性であった。しか
し実母の死後、継母に疎まれ、山中で殺害されそうになる。純粋な中将姫は助けられ山中で
育つが、偶然父と再会して都に戻る。その後中将姫は當麻寺で出家。極楽浄土への思いを募
らせていると、阿弥陀如来と観音菩薩の化身が現れ、蓮糸で當麻曼荼羅を織りあげ中将姫に
極楽の姿を示す。 そして中将姫は 29歳 のとき 阿弥陀の来迎を受け 無事極楽へ往生する。

奈良・當麻寺の本尊である 綴織當麻曼荼羅(つづれおりたいままんだら 国宝、當麻寺蔵)は、およそ 1250 年前に現れた奇跡の曼荼羅として尊ばれてきました。そして、極楽浄土の様子を表す 曼荼羅の成立に、極楽往生を望んだ奈良時代の貴族の娘である 中将姫-ちゅうじょうひめ- が関わったという伝承は、鎌倉時代から現在にいたるまで、広く知られています。
當麻曼荼羅 と 中将姫への長い信仰の歴史のなかで、およそ4メートル四方の巨大な織物である 綴織 當麻 曼荼羅 の絵画による写しが多数描かれてきました。中世以降、縮小版が多数作られた一方、同じ大きさの写しも製作されています。
そのような中で、最も詳細に 綴織當麻曼荼羅 の 図様 を伝え、鮮やかな色彩で描かれた名品が、江戸時代の延宝7年(1679)に描かれ、貞享3年(1686)に霊元天皇の宸筆-しんぴつ-を得て完成した、貞享本當麻曼荼羅(じょうきょうぼんたいままんだら 重要文化財、當麻寺蔵)です。
本展では、修理を終えた貞享本の美しい姿をご覧いただき、修理過程で確認された資料を紹介しながら、貞享本製作プロジェクトの全貌をお示しします。そして貞享本の製作を當麻曼荼羅信仰史のひとつの画期と捉え、周辺の當麻曼荼羅信仰や、連動する中将姫信仰の動向についても、くわしくご紹介します。
日本一の霊像として 信仰され続けてきた 當麻曼荼羅と、女人往生-にょにんおうじょう-の主人公として長く愛されてきた 中将姫 が人々に尊ばれ、そして人々を救ってきた歴史に触れていただければ幸いです。

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上ご参観を。
[ 詳細 : 奈良国立博物館

【展覧会】奈良国立博物館|特別展 第74回 正倉院展|’22年10月29日-11月14日|会期終了

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特別展 第74回 正倉院展

会  期  2022年10月29日[土]-11月14日[月]
会  場  奈良国立博物館 東新館・西新館
休  館  日  会期中無休
開館時間  午前9時-午後6時
      金曜日、土曜日、日曜日、祝日(11月3日)は午後8時まで
      * 入館は閉館の 60分前 まで
観覧料金  観覧には「前売日時指定券」の予約・発券が必要です。
      事前予約のみで、当日券の販売はありません。
      前売日時指定券の販売は、9月26日(月)午前10時からです。
      一般券 2,000円、高大生券 1,500円、小中生券 500円
主  催  奈良国立博物館
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正倉院宝物は、かつて東大寺の倉であった正倉院に収納されていた品々で、その数はおよそ9000件を数えます。正倉院展は、これらの中から毎年60件前後が厳選され公開される展覧会で、今年で74回目を迎えます。今年の正倉院展も例年と同様に、美しい工芸品から、奈良時代の世相がうかがえる文書まで、様々な品が出陳されます。
【今回の出陳宝物】:59件(北倉9件、中倉26件、南倉21件、聖語蔵3件)うち8件は初出陳

[ 詳細 : 奈良国立博物館 展覧会公式サイト
{新宿餘談}
春の「お水取り」、秋の「正倉院展」は、奈良国立博物館のメーン企画として定着しています。「正倉院展」は爽秋の空のもと、イベントや大型企画展が開催される時期に短期間開催されます。
ところが、厄介な感染症はいまだ収束とはいえない状況が続いています。したがって奈良国立博物館でも入場規制が厳しくなっています。感染症の早期沈静化と落ちつきを待ちたいところです。
皆〻様には、十分ご自愛あられて、ご健勝を祈念いたします。

【展覧会】奈良国立博物館|特別展 大安寺のすべて ─ 天平のみほとけと祈り ─|’ 22年4月23日-6月19日|終了

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奈良国立博物館
特別展 大安寺のすべて
── 天平のみほとけと祈り ──
会  期  令和4年(2022)4月23日[土]-6月19日[日]
        前 期:4月23日[土]-5月22日[日]
        後 期:5月24日[火]-6月19日[日]
会  場  奈良国立博物館 東西新館
休  館  日  毎週月曜日 * ただし5月2日[月]は開館
開館時間  9時30分-17時(4月29日[金]-5月7日[土]は19時まで)
      * 入館は閉館の30分前まで    * 名品展とは開館時間が異なります
観覧料金  一 般 1,800円、高大生 1,500円、小中生 800円
主  催  奈良国立博物館、日本経済新聞社、NHK奈良放送局、NHKエンタープライズ近畿
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わが国最初の天皇発願の寺を原点とし、平城京に壮大な寺地と伽藍を構えた大安寺。奈良時代、東大寺や興福寺などとともに南都七大寺のひとつに数えられ、一時期を除き筆頭寺院としての格を有していました。
1250年の時を経て今も、大安寺に伝わる 9 体の仏像は、奈良時代を代表する木彫群のひとつです。かつての伽藍の発掘調査で出土した品々からは、往時の壮大な堂塔や華やかな営みの様子をうかがい知ることができます。また、菩提僊那-ぼだいせんな、空海、最澄をはじめ、1,000人にも及ぼうかという国内外の僧侶たちがここに集い、のちに諸方面で活躍しました。
天智天皇の発願により造られたとみられるかつての本尊・釈迦如来像は、今は失われてしまいましたが、平安時代には奈良・薬師寺金堂の薬師三尊像よりも優れていると評され、古代から中世の仏像制作に影響を与えました。
本展では、まさに時代をリードする大寺院であった大安寺の歴史を、寺宝、関連作品、発掘調査成果など様々な角度からご紹介します。

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上参観を。
[ 詳細 : 奈良国立博物館

【イベント】奈良国立博物|特別陳列 お水取り|’22年2月5日-3月27日

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奈良国立博物館
特別陳列 お水取り
会  期  2022年2月5日[土]-3月27日[日]
会  場  奈良国立博物館 西新館
休  館  日  2月7日[月]・21日[月]・28日[月]、3月22日[火]
開館時間  午前9時30分-午後5時(毎週土曜日は午後7時まで)
      * 入館は閉館の30分前まで
観覧料金  一般 700円、大学生 350円、高校生以下および18歳未満の方、満70歳以上の方、
障害者手帳またはミライロID(スマートフォン向け障害者手帳アプリ)をお持ちの方(介護者 1 名を含む)は 無 料

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お水取りは東大寺の二月堂でおこなわれる仏教法会で、正式には修二会-しゅにえ-といいます。法会の目的は、仏の前で罪過を懺悔すること(悔過-けか)。現在は3月1日から14日までおこなわれ、その間、心身を清めた僧(練行衆-れんぎょうしゅう)が、十一面観音の前で宝号を唱え、懺悔し、あわせて天下てんか安穏-あんのん-などを祈願します。
お水取り(修二会)は、天平勝宝4年(752)に東大寺の実忠-じっちゅう 和尚-かしょう-が初めて十一面悔過を執行して以来、一度も絶えることがなく不退行方-ふたいのぎょうぼう-として1270年にわたって勤め続けられてきました。そこには東大寺が歩んできた長い歴史が刻み込まれています。

本展は、毎年、東大寺でお水取りがおこなわれるこの時季にあわせて開催する恒例の企画です。実際に法会で用いられた法具や、歴史と伝統を伝える絵画、古文書、出土品などを展示し、お水取り(修二会)への理解が深まる一助となることを企図しています。

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上参観を。
[ 詳細 : 奈良国立博物館

【展覧会】奈良国立博物館|特別展 国宝 聖林寺十一面観音|’22年2月5日-3月27日

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奈良国立博物館
特別展 国宝 聖林寺十一面観音
会  期  令和4年(2022)2月5日[土]-3月27日[日] 
会  場  奈良国立博物館 東新館
休  館  日  2月7日[月]・21日[月]・28日[月]・3月22日[火]
開館時間  午前9時30分-午後5時(土曜日は午後7時まで)
      * 入館は各30分前まで
観覧料金  一  般  1,400円、高大生  1,000円、小中生  500円
      * 前売券の販売は12月6日[月]から2022年2月4日[金]まで。
主  催  奈良国立博物館、読売新聞社、文化庁、日本芸術文化振興会
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三輪山信仰のみほとけ
奈良県桜井市にある聖林寺の、国宝 十一面観音菩薩立像は天平彫刻の名品で、日本を代表する仏像のひとつです。
法隆寺の国宝 地蔵菩薩立像などとともに、江戸時代までは同市の大神ーおおみわ-神社にまつられていました。大神神社は本殿を持たず、三輪山を拝む自然信仰をいまに伝えますが、奈良時代以降は仏教の影響を受けて、神社に付属する寺(大神寺、のちに大御輪寺-だいごりんじ-に改称)や、仏像がつくられました。

本展では、大御輪寺にあった仏像や、大神神社の自然信仰を示す三輪山禁足地の出土品などを展示します。十一面観音菩薩立像が奈良国立博物館で展示されるのは、1998年の特別展「天平」以来24年ぶりとなります。比類なき美しさをご覧ください。

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上参観を。
[ 詳細 : 奈良国立博物館  特設サイト

紡ぐプロジェクト ── 日本彫刻の最高傑作と言われる聖林寺の「国宝 十一面観音菩薩立像」。仏像がつくられてから1200年あまり。多くの文化人を魅了したその優美さの源と、聖林寺に伝わる物語を紹介。途切れることのない観音様への篤い信仰、愛され続けるみほとけの姿をご覧ください。
【 YouTube  日本彫刻の最高峰 その美の魅力とは 特別展「国宝 聖林寺十一面観音―三輪山信仰のみほとけ」公式映像 】

【展覧会】奈良国立博物館|特別展 名画の殿堂 藤田美術館展 ── 傳三郎のまなざし|’21年12月10日-’22年1月23日

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奈良国立博物館
特別展 名画の殿堂 藤田美術館展 ── 傳三郎のまなざし
会  期  令和3年(2021)12月10日[金]-令和4年(2022)1月23日[日]
会  場  奈良国立博物館 西新館
休  館  日  毎週月曜日及び年末年始(12月27日-1月1日)、1月11日[火]は休館
      * ただし1月3日[月]・10日[月]は開館
開館時間  9時30分ー17時 * 入場は閉館の30分前まで
観覧料金  一 般  1,200円、 高校生・大学生  1,000円
主  催  奈良国立博物館、朝日新聞社、NHK奈良放送局、NHKエンタープライズ近畿
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本展は2019年春に開催した特別展「国宝の殿堂 藤田美術館展」の続編で、平安時代から近代にいたる各時代、そして日本美術に影響を与え続けた中国まで、同館が所蔵する様々な時代の絵画の名品を一堂にご紹介する特別展です。
藤田傳三郎(ふじた でんざぶろう 1841-1912)の蒐集にはじまる 藤田美術館 の絵画コレクションには、日本絵画史を通史的に把握するに十分な作品が擁されています。
このたび、藤田美術館と奈良国立博物館が共同で行った収蔵品調査によって、未紹介の重要作品の存在も多数明らかとなりました。
本展ではこうした初公開となる隠れた名品を含めた展示によって、藤田コレクションの奥深さ、さらには、藤田コレクションが形成された明治時代の日本美術史の様相までを知ることができるでしょう。

2022年4月に控えた 藤田美術館 のリニューアルオープンを前に、一堂に会す珠玉の名品によって、コレクションの魅力を一層深く味わっていただければ幸いです。

[ 詳細 : 奈良国立博物館

【展覧会】奈良国立博物館|特別展・特別陳列|第73回 正倉院展|令和3年10月30日-11月15日

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特別展・特別陳列  第73回 正 倉 院 展
会  期  令和3年10月30日[土]-11月15日[月]
会  場  奈良国立博物館 東新館・西新館
休  館   日  会期中無休
開館時間  午前9時-午後6時 (入館は閉館の60分前まで)
      * 金曜日、土曜日、日曜日、祝日(11月3日)は午後8時まで
観覧料金  一般券 2,000円、高大生券 1,500円、小中生券 500円(前売日時指定券)
      * 観覧には「前売日時指定券」の予約・発券が必要。当日券の販売はありません。
      * 前売日時指定券の販売は、9月25日[土]午前10時から です。
主  催  奈良国立博物館
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正倉院は奈良時代に建立された東大寺の倉庫で、聖武天皇聖の遺愛の品々を中心とする約9,000件の宝物を今に伝えます。正倉院展は、これら正倉院宝物の中から毎年60件ほどを選び、公開する展覧会で、今年で73回目を迎えます。
今年も、楽器、調度品、染織品、仏具、文書・経巻など、正倉院宝物の全容をうかがえるような多彩なジャンルの品々が出陳され、宝物が織り成す豊かな世界をお楽しみいただけます。

高貴な素材を惜しげもなく使った螺鈿紫檀-らでんしたんーの阮咸(げんかん 円い胴の絃楽器)や、極彩色の文様が目にも鮮やかな漆金薄の絵盤(えのばん 蓮華形の香炉台)は、天平文化の華やぎを今も鮮明にとどめた、正倉院宝物を代表する品です。螺鈿紫檀阮咸は奈良では25年ぶりの公開、また漆金薄絵盤は平成25年(2013)に出陳されたものと対をなすもので、28年ぶりの公開となります。
日本で仏教がますますさかんになった奈良時代を象徴するできごとの一つが、東大寺大仏の造立でした。今年はこの大仏の開眼法要において東大寺に献納された品〻がまとまって出陳されます。
中でも、遥か西方の地で作られたとされる、白瑠璃ーはくるりーりの高坏(たかつき ガラス製の高坏)は、高度な技術水準を示すガラス器の優品として注目されます。また、開眼法要で演じられた楽舞-がくぶ-の装束も出陳され、法要の場の華やかな情景が浮かんできます。

そのほか、鳥や獅子の文様をいろどりゆたかに描いた曝布彩絵半臂(ばくふさいえのはんぴ 文様を描いた上着)や、夾纈染め(きょうけちそめ 板締め染め)の幡-ばん-など、様〻な技法で装飾された染織品もみどころです。
とくに今回初出陳となる茶地花樹鳳凰文﨟纈の絁(ちゃじかじゅほうおうもんろうけちのあしぎぬ 文様染めの絹織物)は、その名称のとおり﨟纈染め(蠟を防染剤として使う染色技法)の一種と考えられてきましたが、これまでほとんど知られていなかった、色染めの技法が使われていることが最近明らかにされ、当時の染色技術の多彩さをうかがわせる研究成果として注目を集めています。

一方、近年、宮内庁正倉院事務所で本格的な調査が行われた筆をはじめ、墨・硯・紙といった文房具がまとまった点数出陳されるのも今回の大きな特徴です。これらに注目することで、人々の知識の源泉となり、また国の統治に欠かせない文書行政を支えた当時の書の文化に思いを馳はせる機会ともなります。

* 観覧には「前売日時指定券」の予約・発券が必要。当日券の販売はありません。
[ 詳細 : 奈良国立博物館  特設サイト

【展覧会】奈良国立博物館|聖徳太子1400年遠忌記念|特別展 聖徳太子と法隆寺|令和3年4月27日-6月20日

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奈良国立博物館
聖徳太子1400年遠忌記念 特別展 聖徳太子と法隆寺
会  期  令和3年4月27日[火]-6月20日[日]
        前 期:4月27日[火]-5月23日[日]
        後 期:5月25日[火]-6月20日[日]
会  場  奈良国立博物館 東・西新館
休 館 日  毎週月曜日(休日の場合はその翌日、連休の場合は最終日の翌日)
       * 5月3日は開館いたします。
開館時間  午前9時30分-午後5時(土曜は午後7時まで) * 入館は閉館の30分前まで
主  催  奈良国立博物館、法隆寺、読売新聞社、NHK奈良放送局、
      NHKエンタープライズ近畿、文化庁
観覧料金  一般 2,000円  高大生 1,400円  小中生 500円

本展は、新型コロナウイルス感染症の感染予防・拡大防止のため、事前予約<優先>制を導入します。「前売日時指定券」をお持ちの方は優先的に入館できますので、ご来館前にお求めください。混雑緩和のため、入場時間は 1 時間ごとに区切り、その時間枠内にご入場いただきます。
予約不要の「当日券」を会場にて若干数ご用意しますが、「前売日時指定券」をお持ちの方の入場を優先いたしますので、あらかじめご了承ください。
※「前売日時指定券」は、表示の当日券より各200円割引となります。
※ 館内が混雑した際は「前売日時指定券」をお持ちでない方の入館を制限する場合があります。
※ 本展の観覧券で、名品展(なら仏像館・青銅器館)もご覧になれます。
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奈良・斑鳩の地に悠久の歴史を刻む法隆寺は、推古天皇15年(607)、聖徳太子によって創建されたと伝えられます。太子は仏教の真理を深く追求し、また冠位十二階や憲法十七条などの制度を整えることで、後世に続くこの国の文化的な基盤を築き上げました。聖徳太子を敬う人々の心は、その没後に信仰として発展し、こんにちもなお日本人の間に連綿と受け継がれています。

令和3年(2021)は聖徳太子の1400年遠忌にあたり、これを記念して特別展「聖徳太子と法隆寺」を開催します。本展覧会では法隆寺において護り伝えられてきた寺宝を中心に、太子の肖像や遺品と伝わる宝物、飛鳥時代以来の貴重な文化財を通じて太子その人と太子信仰の世界に迫ります。
さらに、明治11年(1878)に法隆寺から皇室へと献納された「法隆寺献納宝物」が、奈良へまとまって里帰りする貴重な機会ともなります。
本展覧会は1400年という遙かなる時をこえて、今を生きる私たちが聖徳太子に心を寄せることでその理想に思いを馳せ、歩むべき未来について考える絶好の機会となることでしょう。

[ 詳細 : 奈良国立博物館  公式サイト

【展覧会】奈良国立博物館|特別展 毘沙門天 ── 北方鎮護のカミ ──|令和2年2月4日-3月22日

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奈良国立博物館
特別展 毘沙門天 ── 北方鎮護のカミ ────
会  期  令和2年2月4日[火]-3月22日[日]
会  場  奈良国立博物館 東新館・西新館
休  館  日  毎週月曜日、2月25日[火] * ただし2月24日[月・振休]は開館
開館時間  午前9時30分-午後5時
      * 毎週金・土曜日は午後7時まで     * 入館は閉館の30分前まで
観覧料金  一般 1,500円、高校・大学生 1,000円、小・中学生 500円
主  催  奈良国立博物館、朝日新聞社、NHK奈良放送局、NHKプラネット近畿、
文化庁、独立行政法人日本芸術文化振興会

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四天王(持国天・増長天・広目天・多聞天)は、須弥山-しゅみせん-世界の四方にいて、仏教世界や仏法を守るカミです。このうち北方を守護する多聞天は、「毘沙門天」の名で単独の像としても造像、信仰され、四天王のなかでも特別の存在でした。

近年、毘沙門天像の優品が相ついで発見されています。奈良時代、8世紀制作と考えられる木心乾漆造-もくしんかんしつづくり-の像(愛媛・如法寺)や、絵の中から抜け出てきたかのような激しい運動感を示す作例(京都・弘源寺)、保安5年(1124)の年紀銘が確認された平安彫刻の貴重な基準作例(個人蔵、米国・ロサンゼルス・カウンティ美術館保管)、また仏師運慶の流れをくむ作者の手になると見られる彩色の美しい鎌倉時代の作品(当館蔵)、あるいは密教修法における調伏法-ちょうぶくほう-に用いられた珍しい双身-そうしん-(二体合体)の像(奈良・東大寺蔵)など、いずれも斯界(しかい)の研究進展に資する重要作例です。

本展は、従来知られている毘沙門天彫像のなかから、とくに優れた作品を厳選し、それらを一堂に会することで、毘沙門天彫像の魅力を存分に味わうことのできる展覧会となります。

[ 詳細: 奈良国立博物館

【展覧会】奈良国立博物館|特別陳列 お水取り|令和2年2月4日-3月22日

奈良国博A 奈良国博B奈良国立博物館
特別陳列 お水取り
会  期  令和2年2月4日[火]-3月22日[日]
会  場  奈良国立博物館 西新館
休  館  日  2月17日[月]・25日[火]・3月16日[月]
開館時間  午前9時30分-午後5時
      * 開館時間延長日あり。詳細参照。
      * いずれも入館は閉館の30分前まで
観覧料金  一般 520円、大学生 260円
主  催  奈良国立博物館、東大寺、仏教美術協会
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お水取りは東大寺の二月堂でおこなわれる仏教法会で、正式には修二会といいます。法会の目的は、仏の前で罪過を懺悔すること(悔過)。現在は3月1日から14日までおこなわれ、その間、心身を清めた僧(練行衆)が十一面観音の前で宝号を唱え、荒行によって懺悔し、あわせて天下安穏などを祈願します。
お水取り(修二会)は、天平勝宝4年(752)に東大寺の実忠和尚が十一面悔過を創始して以来、一度も絶えることなく不退の行法として約1260年以上にわたり営まれ続けてきました。そこには東大寺が歩んできた長い歴史が刻み込まれています。
本展は、毎年、東大寺でお水取りがおこなわれるこの時季にあわせて開催する恒例の企画です。実際に法会で用いられた法具や、歴史と伝統を伝える絵画、古文書、出土品などを展示し、お水取り(修二会)への理解が深まる一助となることを目指します。

[ 詳細: 奈良国立博物館

【展覧会】奈良国立博物館|特別陳列 重要文化財|─ 文化財写真の軌跡 ─ 法隆寺金堂壁画写真ガラス原板| ’19年12月7日-’20年1月13日

narakokuhaku03 narakokuhaku04奈良国立博物館 特別陳列
重要文化財 ── 文化財写真の軌跡 ──
法隆寺金堂壁画写真ガラス原板
会  期  令和元年12月7日[土]-1月13日[月・祝]
会  場  奈良国立博物館 西新館
休  館  日  毎週月曜日、1月1日 * ただし12月30日、1月13日は開館
開館時間  午前9時30分-午後5時
      * 毎週金・土曜日は午後8時まで(12月28日は除く)
      * 12月17日(春日若宮おん祭お渡り式)は午後7時まで
      * 入館は閉館の30分前まで
観覧料金  一般 520円、大学生 260円
主  催  奈良国立博物館、法隆寺、便利堂、朝日新聞社
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実用的な写真技術は、十九世紀前半にヨーロッパで発明されてからほどなくしてわが国にもたらされ、やがて日本人の写真師が誕生します。明治四年(一八七一)には蜷川式胤の発案により横山松三郎が旧江戸城を撮影し、翌年のいわゆる壬申検査(日本ではじめての本格的な文化財調査で)でも数多くの宝物や建物が写真におさめられました。以来、文化財は主要な被写体であり続けます。写真により記録に残すということは、経年や修理などによる変化を避けられない文化財にとってつねに重要な課題だったのです。また写真は、いまでは常識となっている文化財という概念を社会に定着させ得る契機ともなりました。

昭和十年(一九三五)には文部省の国宝保存事業の一環として、京都の美術印刷会社便利堂が法隆寺金堂壁画十二面を撮影し、巨大壁画の精緻な記録作成に成功しました。昭和二四年(一九四九)の火災により壁画は惜しくも損傷を免れませんでしたが、このときの写真は往時のかがやきを伝える存在として貴重です。平成二七年(二〇一五)にはこれらの写真の歴史的・学術的価値があらためて評価され、国の重要文化財に指定されました。
この展覧会では、法隆寺金堂壁画写真ガラス原板を中心に、近代以降に多くの人びとが文化財の写真撮影に精力を傾けた軌跡を振り返ります。

* この観覧料金で、特別陳列「おん祭と春日信仰の美術」(東新館)、名品展「珠玉の仏教美術」(西新館)・「珠玉の仏たち」(なら仏像館)・「中国古代青銅器」(青銅器館)をあわせてご覧になれます。
* また、12月24日から1月13日まで開催の特集展示「新たに修理された文化財」もご覧いただけます。詳細はリンク先で確認ください。

[ 詳細: 奈良国立博物館

【展覧会】奈良国立博物館|御即位記念|第71回 正倉院展|10月26日-11月14日

奈良01 奈良02奈良国立博物館
御即位記念 第71回正倉院展
会  期  令和元年10月26日[土]-11月14日[木]
会  場  奈良国立博物館 東新館・西新館
休  館  日  会期中無休
開館時間  午前 9 時-午後 6 時   * 入館は閉館の30分前まで 
      * 金曜日、土曜日、日曜日、祝日(10月26日・27日、11月1日・2日・3日・
4日・8日・9日・10日)は午後8時まで   

観覧料金  一般 1,100円、高校生・大学生 700円、小学生・中学生 400円
主  催  奈良国立博物館
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本年の正倉院展は、北倉14件、中倉8件、南倉17件、聖語蔵2件の41件の宝物が出陳されます。そのうちの4件は初出陳です。
正倉院宝物の全体像がうかがわれる構成となっておりますが、天皇陛下の御即位を記念し、正倉院宝物の成り立ちと伝来に関わる宝物や、宝庫を代表する宝物が顔を揃えることが特筆されます。

聖武天皇・光明皇后ゆかりの品を伝える北倉からは、『国家珍宝帳-こっかちんぽうちょう』の筆頭に掲げられた「御袈裟合玖領」のうち七條刺納樹皮色袈裟-しちじょうしのうじゅひしょくのけさ-が出陳されます。聖武天皇の仏教への帰依を象徴するような品で、東大寺大仏への宝物献納に込められた光明皇后の強い思いがうかがわれます。
また、天武天皇以来、聖武天皇を経て孝謙天皇に至るまで、6代にわたって相承されてきた赤漆文欟木御厨子-せきしつぶんかんぼくのおんずし-には、聖武天皇・光明皇后の大切な品が納められていました。
今回は本厨子とともに、ここに納められていた遺愛品として、紅牙撥鏤尺-こうげばちるのしゃく-・緑牙撥鏤尺-りょくげばちるのしゃく-が出陳されます。さらに、光明皇后の父・藤原不比等(659-720)の真跡が表された屏風を献納した際の目録である、天平宝字二年十月一日献物帳-てんぴょうほうじにねんじゅうがつついたちけんもつちょう- 藤原公真跡屏風帳-ふじわらこうしんせきびょうぶちょう-も、屏風自体は伝わらないものの、正倉院宝物の成り立ちを知る上で極めて重要な品といえます。
このほか、聖武天皇らが着用したとされ、後世、天皇即位時の礼服-らいふく-・礼冠-らいかん-を調進する際に、しばしば参考に供された冠の一部を伝える礼服御冠残欠-らいふくおんかんむりざんけつ-が、御即位を記念する今回の展観に出陳されるのも大変意義深く思われます。  

一方、本年は、紅牙撥鏤尺、金銀平文琴-きんぎんひょうもんきん、金銀花盤-きんぎんのかばん-といった、中国・唐代の高度な工芸技術を伝える宝物や、目にも鮮やかな粉地彩絵八角几-ふんじさいえのはっかくき-など、平城京に花開いた華やかな天平文化を伝える品々が出陳され、展示室を彩ります。
また、ペルシアで流行した樹下人物図の系譜に連なる鳥毛立女屏風-とりげりつじょのびょうぶ-や、アフガニスタンが主産地であるラピスラズリを用いた紺玉帯残欠-こんぎょくのおびざんけつ-などの宝物からは、シルクロードを通じてもたらされた異国の文化が感じられます。  

このほか、荘厳を極めた仏具の好例として知られる紫檀金鈿柄香炉-したんきんでんのえごうろ、紺玉帯残欠を納めるにふさわしい一際華やかな螺鈿箱-らでんのはこ、聖武天皇の足下を飾った衲御礼履-のうのごらいり-など、宝庫を代表する宝物が豪華に揃う様は、新時代の幕開けを言祝ぐようです。 

[ 詳細: 奈良国立博物館  ]
同時期開催/御即位記念特別展「正倉院の世界 ― 皇室がまもり伝えた美 ―
会 期:令和元年10月14日[月・祝]-11月24日[日]
会 場:東京国立博物館 平成館

【展覧会】奈良国立博物館 特別陳列|お水取り|2月8日-3月4日

奈良01 奈良02 奈良03奈良国立博物館
特別陳列 お水取り
会  期  平成31年2月8日[金]-3月14日[木]
会  場  奈良国立博物館 東新館
休  館  日  2月18日[月]・25日[月]
開館時間  午前9時30分-午後5時 * 入館は閉館の30分前まで
      * 開館時間延長日があります。下掲詳細を参照
観覧料金  一般 520円、大学生 260円、高校生以下は無料
主  催  奈良国立博物館、東大寺、仏教美術協会
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お水取りは東大寺の二月堂でおこなわれる仏教法会で、正式には修二会-しゅにえ-といいます。行事の目的は、仏の前で罪過を懺悔-ざんげ-すること(悔過-けか)。現在は3月1日から14日までおこなわれ、その間、心身を清めた僧(練行衆-れんぎょうしゅう)が十一面観音の前で宝号-ほうごう-を唱え、荒行によって懺悔し、あわせて天下安穏などを祈願します。
お水取り(修二会)は、天平勝宝4年(752)に東大寺の実忠和尚が初めて十一面悔過を執行して以来、一度も絶えることなく不退の行法として約1260年にわたって実施され続けてきました。そこには東大寺が歩んできた長い歴史が刻み込まれています。
本展は、毎年、東大寺でお水取りがおこなわれるこの時季にあわせて開催する恒例の企画です。実際に法会で用いられた法具や、歴史と伝統を伝える絵画、古文書、出土品などを展示し、お水取り(修二会)への理解が深まる一助となることを目指します。

【 詳細: 奈良国立博物館

【展覧会】奈良国立博物館 東新館|特別陳列 お水取り|2月8日-3月14日

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奈良国立博物館
特別陳列 お水取り
会  期  平成31年2月8日[金]-3月14日[木]
会  場  奈良国立博物館 東新館
休  館  日  2月18日[月]・25日[月]
開館時間  午前9時30分-午後5時(入館は閉館の30分前まで)
      * 閉館時間の延長日はリンク先を参照
観覧料金  一般 520円 大学生 260円
主  催  奈良国立博物館、東大寺、仏教美術協会
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お水取りは東大寺の二月堂でおこなわれる仏教法会で、正式には修二会-しゅにえ-といいます。行事の目的は、仏の前で罪過を懺悔ーざんげ-すること(悔過-けか)です。
現在は 3 月 1 日から 14 日までおこなわれ、その間、心身を清めた僧(練行衆-れんぎょうしゅう)が十一面観音の前で宝号-ほうごう-を唱え、荒行によって懺悔し、あわせて天下安穏などを祈願します。

お水取り(修二会)は、天平勝宝 4 年(752)に東大寺の実忠和尚が初めて十一面悔過を執行して以来、一度も絶えることなく不退の行法として約1260年にわたって実施され続けてきました。そこには東大寺が歩んできた長い歴史が刻み込まれています。
本展は、毎年、東大寺でお水取りがおこなわれるこの時季にあわせて開催する恒例の企画です。実際に法会で用いられた法具や、歴史と伝統を伝える絵画、古文書、出土品などを展示し、お水取り(修二会)への理解が深まる一助となることを目指します。

【 詳細: 奈良国立博物館

【展覧会】奈良国立博物館|修理完成記念特別展 糸のみほとけ ─ 国宝 綴織當麻曼荼羅と繍仏 ─7月14日-8月26日|終了企画

title_itoこの奈良国立博物館における展覧会は、国宝「綴織當麻曼荼羅」(つづれおりたいままんだら-奈良・當麻寺蔵)の修理完成を記念し、綴織と刺繡による仏の像を一堂に集める特別展です。
国宝「天寿国繡帳」(てんじゅこくしゅうちょう-奈良・中宮寺蔵)、国宝「綴織當麻曼荼羅」(つづれおりたいままんだら-奈良・當麻寺蔵)、国宝「刺繡釈迦如来説法図」(ししゅうしゃかにょらいせっぽうず-奈良国立博物館蔵)の国宝3点が一堂に会する空前の企画です。
本展を通して絵画とも違う「糸」の仏の世界の魅力をご鑑賞いただければ幸いです。

国宝 刺繡釈迦如来説法図 奈良国立博物館蔵国宝 刺繡釈迦如来説法図 奈良国立博物館蔵!cid_A7C78566-7447-4F32-8A30-AF5D94ADC954!cid_BE2919D0-4EF6-44D5-8702-551A8428FF58

奈良国立博物館
修理完成記念特別展

糸のみほとけ ── 国宝 綴織當麻曼荼羅と繍仏 ──
会  期  平成30年7月14日[土]-8月26日[日]
会  場  奈良国立博物館 東新館・西新館
休  館  日  毎週月曜日 * 7月16日・8月13日は開館
開館時間  午前9時30分-午後6時 
      * 毎週金・土曜日と8月5日[日]-15日[水]は午後7時まで 
      * 入館は閉館の30分前まで 
観覧料金  一般 1,500円 高校・大学生 1,000円 小・中学生 500円
主  催  奈良国立博物館、読売テレビ、日本経済新聞社

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日本では刺繡や綴織-つづれおり-など「糸」で表された仏の像が数多く作られました。とりわけ、古代では大寺院の一堂の本尊とされる花形的な存在でした。綴織當麻曼荼羅〔つづれおりたいままんだら 国宝 奈良・當麻寺蔵〕や、刺繡釈迦如来説法図〔ししゅうしゃかにょらいせっぽうず 国宝 奈良国立博物館蔵〕は、その隆盛のさまを伝える至宝です。
また、糸を縫い、織る行為は故人の追善につながり、聖徳太子が往生した世界を刺繡で表した天寿国繡帳〔てんじゅこくしゅうちょう 国宝 奈良・中宮寺蔵〕が生み出されました。
鎌倉時代以降、刺繡の仏は再び隆盛を迎えますが、その背景には綴織當麻曼荼羅を織ったとされる中将姫に対する信仰がありました。極楽往生を願う人々は 中将姫-ちゅうじょうひめ-に自身を重ね、刺繡によって阿弥陀三尊来迎図-あみださんぞんらいごうず-や、種子阿弥陀三尊像-しゅじあみださんぞんず-を作成しました。

この展覧会は綴織當麻曼荼羅の修理完成を記念し、綴織と刺繡による仏の像を一堂に集める特別展です。天寿国繡帳、綴織當麻曼荼羅、刺繡釈迦如来説法図の国宝3点が一堂に会する空前の企画です。本展を通して絵画とも違う「糸」の仏の世界の魅力をご鑑賞いただければ幸いです。

【詳細: 奈良国立博物館   特別展コーナー 】   

{ 新宿餘談 展示図録入手前の予習:中将姫・當麻曼荼羅 }  
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【展覧会】奈良国立博物館 糸のみほとけ ── 国宝 綴織當麻曼荼羅と繍仏 ── <公開講座><関連イベント>紹介

奈良国博糸のみほとけ

奈良国立博物館
修理完成記念特別展
糸のみほとけ ── 国宝 綴織當麻曼荼羅と繍仏 ──
会  期  平成30年7月14日[土]-8月26日[日]
会  場  奈良国立博物館 東新館・西新館
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糸のみほとけ ── 国宝 綴織當麻曼荼羅と繍仏 ──」展に際し、魅力的な「公開講座」、「関連イベント」が設定されています。
「活版アラカルト」にもその一端をご紹介いたします。

< 公 開 講 座 >

◆ 7月21日(土)
「国宝綴織當麻曼荼羅 ── その図様と意義」
大西磨希子氏 (佛教大学教授)
◆ 8月4日(土)
「繡仏の世界 ── 刺繡釈迦如来説法図(奈良国立博物館蔵)を中心に」
内 藤  栄 (奈良国立博物館学芸部長)
◆ 8月11日(土)
「飛鳥から奈良時代における刺繡と金糸の技法の変遷」
沢田むつ代氏 (東京国立博物館客員研究員)
※詳しくはこちらへ

< 関 連 イ ベ ン ト >

オリジナル手芸作品 展示コーナー
当展覧会の開催を記念して、皆様から募集した作品を奈良国立博物館地下回廊に展示いたします。
◆募集期間:6月11日(月)-7月6日(金)
◆展示場所:奈良国立博物館地下回廊
※詳しくはこちらへ

綴織実演
綴織の作品がどのようにして織られたか、実演しながら分かりやすく解説いたします。
◆日時:7月22日(日)10時00分-16時00分
(10時・13時・15時から解説あり)* 途中休憩をはさみます。
◆場所:特別展「糸のみほとけ」展示室
◆実演・解説:川島織物セルコン
※詳しくはこちらへ

親子向けワークショップ「織ってみよう! 糸のみほとけ」
キットを使って簡単な手織りを体験しながら、展示されている綴織などについて学ぶ親子向けワークショップです。
◆日時:7月29日(日)
①10時00分-12時00分 ②13時30分-15時30分
◆会場:奈良国立博物館地下回廊
◆講師:奈良教育大学 大学院生
◆対象:小中学生(保護者同伴)
◆定員:各回18組
◆参加費:無料(但し保護者の方については、本展の観覧券もしくはその半券、奈良博プレミアムカード等の提示が必要です)
※詳しくはこちらへ

大人向けワークショップ「天寿国繡帳の繡い方を体験しよう!」
刺繡工芸家・樹田紅陽氏の指導のもと、本格的な日本刺繡を体験していただく大人向けのワークショップです。
◆日時:8月5日(日)13時00分-16時00分
◆会場:奈良国立博物館会議室
◆講師:樹田紅陽氏(刺繡工芸家)
◆対象:15歳以上
◆定員:14名(申込多数の場合、抽選とさせていただきます)
◆参加費:1,000円(観覧料金は含まれません)
※詳しくはこちらへ

【奈良国立博物館】 春の庭園開放 ── 初夏の庭園を散策 4月21日[土]-6月10日[日]終了企画

奈良国博庭園

奈良国立博物館
春の庭園開放
4月21日[土]-6月10日[日]まで
奈良国立博物館の初夏の庭園を散策していただけます。
◇ 開放時間  9:30-17:00(毎週金・土曜日は18:00まで)
  (ただし、当日の観覧券等が必要となります)
 ※ 入場は閉園の30分前まで
 ※ 月曜日休園
 ※ 天候・イベント等で開放中止の場合あり
 ※ 関野ホール は公開しておりません
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写真左上《茶室 八窓庵》
奈良国立博物館の中庭にある八窓庵-はっそうあん-は、もとは興福寺の大乗院庭内にあった茶室で、含翠亭-がんすいてい-ともいい江戸時代中期に建てられた。江戸時代の名茶人、古田織部(ふるたおりべ 1544-1615)好みと伝えられる多窓式茶室として有名。この茶室と、興福寺塔頭慈眼院の六窓庵 (ろくそうあん 現所在:東京国立博物館)、東大寺塔頭四聖坊の隠岐録(おきろく 東京へ移建ののち戦災で消失)と称される茶室とあわせて「大和の三茶室」といわれていた。

この八窓庵は、地元に永久保存されることを望む奈良在住の篤志家数名の努力によって当時の帝国奈良博物館へ献納されたもので、明治25年(1892)に博物館の敷地に移設された。
様式は四畳台目下座床で、草庵風になっており、入母屋造り茅葺で、天井は床前から点前座にかけて蒲天井とし、残りは化粧屋根裏になっている。

 
写真右下《仏教美術資料研究センター》
仏教美術資料研究センターは、仏教美術に関連する調査研究資料の作成・収集・整理・保管と、関係する図書・写真などの公開を目的として昭和55年(1980)に設置された。
建物は、明治35年(1902)竣工、同年奈良県物産陳列所として開館し、県下の殖産興業と物産の展示販売をおこなう施設として利用された。設計者は、建築史学者で当時奈良県技師として古社寺保存修理事業に尽力した関野 貞(せきの ただし 1867-1935)による。「関野ホール」は同館内中央部にあるアトリウム風のホールである。
その左右対称の優美な姿は、宇治の平等院鳳凰堂を彷彿させ、景観ともなじむ和洋折衷の名建築とされ、昭和58年(1983)1月7日に重要文化財の指定を受け、同年奈良国立博物館が管理するところとなった。
現在は同館の仏教美術資料研究センター(平成元年開館)として活用されている。

【詳細: 奈良国立博物館  同 施設案内

{ 新宿餘談 }
興福寺と春日大社にいだかれるように展開する「奈良国立博物館」の庭園は、知られざる名庭園です。寺社めぐりだけでなく、同館「青銅器館-坂本コレクション」も息を呑む迫力です。なら旅のあたらしい楽しみにぜひ。 参考:奈良国立博物館メルマガ No. 155 

【展覧会】奈良国立博物館 創建1250年記念 国宝 春日大社のすべて 4月14日-6月10日 終了企画

奈良国博オモテ 奈良国博ウラ 奈良国博ナカメン

奈良国立博物館
創建1250年記念
国宝 春日大社のすべて
会  期  平成30年4月14日[土]-6月10日[日]
会  場  奈良国立博物館 東新館・西新館
休  館  日  毎週月曜日
開館時間  午前9時30分-午後5時(金・土曜日は午後7時まで)
      * 入館は閉館の30分前まで 
観覧料金  一般 1,500円、高校・大学生 1,000円、小・中学生 500円
主  催  奈良国立博物館、春日大社、朝日新聞社、NHK奈良放送局、NHKプラネット近畿
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神護景雲二年(768)の創建より1250年を迎える春日大社の歴史を
数多の社宝や春日信仰の生み出した美術工芸品によって辿ります。
春日大社の旧境内に建つ奈良国立博物館で、春日大社のすべてを実感!

◎ 主な出陳品 ◎
◇ 国宝 若宮御料古神宝類 毛抜形太刀 1 口
◇ 国宝 赤糸威大鎧(梅鶯飾) 1 領
◇ 重要文化財 だ太鼓 1 基(修理後初公開)

神護景雲2年(768)に、平城京の東郊、御蓋山-みかさやま-の西麓に位置する現在の場所に建立された春日大社は、本年創建より1250年を迎えます。
本展覧会では、平城京の鎮護として創建され、藤原氏の氏の社として発展し、朝廷から庶民に至る まで広く信仰を集めた春日大社の歴史をたどり、多くの社宝や関連作品により、その全容を示します。
かつて春日大社の東西塔の建っていた、ゆかりの地である奈良国立博物館で、悠久の歴史と信仰の育んだ美の世界に浸っていただければ幸いです。

【詳細: 奈良国立博物館