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【図書紹介】高松宮殿下御視察の川中島古戦場『雨宮の渡し ── 詩碑建立の真実』 桜 井 孝 三 著 印刷・発行/東信堂印刷所

20180613155358_00003高松宮殿下御視察の川中島古戦場
『雨宮の渡し ── 詩碑建立の真実』

桜 井  孝 三 著
印刷・発行/東信堂印刷所
A5判 224ページ 上製判 カラー図版多
定価:本体2,000円+税(送料 200円)

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戦国時代の世、第四次川中島合戦において上杉軍勢が千曲川「雨宮ーあめのみや-の渡し」を渡河したのを記念して、跡地に 賴 山陽-らい さんよう-の詩を石に刻み、後世に残そうと建てられた「鞭声の詩碑」。いつ、誰が、どんな想いで、建立事業に携わったのか。
髙松宮殿下のお尋ねの一言など、詩碑完成にいたるまでのさまざまな秘話が、78年ぶりに明るみに出ることになった。
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〔 著者自己紹介 〕
桜井孝三(1934年6月22日生 83歳)
昭和9年浅草に生まれ、強制疎開により長野県更埴市(現・千曲市)で育ち、昭和25年の春上京しました。印刷会社の見習いをしながら、夜学の都立小石川工業高校印刷科に学びました。10年間植字工として勤務した後、昭和35年4月、26歳で調布市上石原で東信堂印刷所を創業しました。

昭和55年から4年間、東京都印刷工業組合三多摩支部長を務め、現在は顧問です。また本部理事を務める傍ら「多摩の印刷史」編纂委員長、「東京の印刷組合100年史」の史料収集を担当、そして平成11年に三多摩支部創立50周年記念誌の編集長をしました。この間、幕末・明治初期の洋式活版印刷術の研究に没頭し、ここ数年は新選組の史実の究明に励んでおります。
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〔 注 文 先 〕
有限会社 東信堂印刷所
182-0035 東京都調布市上石原1-31-10
TEL  042-485-2131  FAX  042-485-2003
Email:info@toshindo.com   http://www.toshindo.com
郵便振替:00100-3-48531 (有)東信堂印刷所
取引銀行:みずほ銀行調布支店・さわやか信用金庫調布支店

【詳細: 東信堂印刷所

『雨宮(あめのみや)の渡し ── 詩碑建立の真実』
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【会員情報】「丸ノ内ホテル」館内サインのリニューアル・デザイン GKグラフィックス:木村雅彦さん

gk01 gk08世界のお客様へ わが家のおもてなしを
大切なゲストをお招きするように、
温もりあるサービスとあふれる笑顔でおもてなし。
ゆったりとした大人の時間が、ここにあります。
── 丸の内ホテル ──

mitografico 美登英利 さん と G K グラフィックス のコラボレーションによる「丸ノ内ホテル」の館内サインのリニューアル・デザインが完成しました。
この計画では、経営者やスタッフとともに、100年近くにも及ぶホテルの歴史を再構築し、これからに繋げる試みをおこなっています。

サインのデザインは、スタッフの方々が自ら季節に合わせてアートワークを取り替えることで、お客さまをお迎えする気持ちや姿勢をあらためることを目的として設計しましたが、思いのほか、館内の空気が大きく変わることに驚かされました。

そろそろアートワークは、夏のしつらえになっていると思われます。
東京駅前の利便性と、見事な夜景を楽しめる客室はお薦めです。8 階のフレンチレストラン <ポム・ダダン>ではお茶もできますので是非! [ 木村 雅彦 ]

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東京駅の目前に位置する丸ノ内ホテルのブランド戦略の一環として、館内サインのリニューアルを手がけました。丸ノ内ホテルは1924年に開業した、都内でも有数の老舗ホテルです。
GKグラフィックスは、ホテルの経営者やスタッフとともに、歴史的資産を再構築し「季節の変化を共有する ── 日本の迎賓 ──」というコンセプトを設定しました。

館内のサインパネルの一部にアートワークを組み込み、季節ごとにそのアートワークを差し替えることで、ホテル空間の表情を変えていきます。それは四季の変化を先取りして来訪者をもてなす日本古来の文化に習ったものであり、1960年代に新館新築に関わったインテリアデザイナー、パトリシア・ケラー女史が試みた「日本らしさの昇華」を現代に繋げたものでもあります。

私たちは、丸の内ホテル側のスタッフとデザイン意識の共有をはかりながら、シンボルマークやロゴタイプのリファインをはじめとした総合的な取り組みによって、お客様すべての体験価値の向上を支援しています。[ GK グラフィックス 木村・富田・渡邊 ]
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クライアント:丸ノ内ホテル
施 工:フロムトゥ
アートワーク:mitografico
撮 影:梅田正明

【詳細: GK グラフィックス  facebook 木村 雅彦

【展覧会】九州印刷情報産業展 福岡:文林堂 山田善之さんが出展+リトグラフ『石版印刷』

20180521143116_00001九州印刷情報産業展
日時:06月01日[金] 09:45 開会式 10:30 開場 18:00 閉場
   06月02日[土]          09:30 開場 17:00 閉場
会場:福岡国際センター 
   文林堂出展 ブース E – 2 (1F奥)
   『リトグラフ』── 手引き式リトグラフ印刷機を使用して作品製作の実演
   『手フート』── 活版印刷機をもちいて昭和時代の町のちいさな活版所を再現・実演  
主催:九州印刷材料協同組合、福岡県印刷工業組合、福岡印刷工業協同組合、九州広告美術業組合連合会
[問合せ先] 2018年度九州印刷情報産業展実行委員会

20160914163336_00002 20160914163336_00001福岡で活版印刷業を営まれている有限会社文林堂/山田善之氏ご夫妻
『かたりべ文庫 職人の手仕事 Vol.17 〈活版印刷〉』
(ゼネラルアサヒかたりべ文庫 2015年4月1日)
DSCN6742-627x470再稼働が可能となった長崎県印刷工業組合「アルビオン型手引き式活版印刷機」と山田善之さん
花 筏 【Viva la 活版 ばってん 長崎 Report 16】 長崎のアルビオン型手引き印刷機が復旧
長崎活版さるく 思案橋横丁ぢどりや三昧

文林堂 山田善之さん 一 筆 箋 ──────────
サラマ・プレス倶楽部の皆さま
印刷のこと、色々ととり組んでいます。
印刷が簡便になり、分業化されたいま、その原点を知り、先人の労苦に
感謝するのは大切だと思っています。

リトグラフ_01 リトグラフ_02研究レポート リトグラフ『石版印刷』オフセット印刷の原点  頒価 300円
お問い合わせ・お申し込みは上掲アドレスまで

【コンサート】 Prague Radio Trio 管楽三重奏コンサート チェコ共和国大使館ホール 6月25日 終了企画

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コンサート
Prague Radio Trio 管楽三重奏コンサート
日 時  2018年6月25日[月]19:00開演 (18:30開場)
会 場  チェコ共和国大使館ホール(東京都渋谷区広尾 2-16-14)
入場無料

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プラハ放送交響楽団のメンバーで結成された管楽ユニット、Prague Radio Trio によるコンサートを開催いたします。オーボエ、クラリネット、ファゴットの三重奏で、チェコの作曲家の楽曲を中心に演奏する予定です。ぜひお越しください。

<プログラム>
・ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト(1756-1791) 
 オーボエ、クラリネット、ファゴットのためのディヴェルティメント
・ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン(1770-1827)
 オーボエ、クラリネット、ファゴットのための三重奏曲 ハ長調
・イシャ・クレイチー(1904ー1968) 
 三重奏ディヴェルティメント
・ボフスラフ・マルチヌー(1890ー1959)
 オーボエ、クラリネット、ファゴットのための 4 つのマドリガル
・エルヴィーン・シュルホフ(1894ー1942) 
 オーボエ、クラリネット、ファゴットのためのディヴェルティメント

<演 奏 者>
ルカーシュ・パヴリーチェク(Lukáš Pavlíček)/オーボエ
ルカーシュ・ディトリヒ(Lukáš Dittrich)/クラリネット
リボル・ソウカル(Libor Soukal)/ファゴット

Prague Radio Trio(プラハ・ラジオ・トリオ)
プラハ放送交響楽団員により結成。チェコ放送(チェスキー・ロズフラス)への音源提供や、イベントやコンサートでの演奏をおこなう。公的機関としてチェコ文化を守り伝えていくことに努めている。バロック音楽(バッハ、テレマンなど)から、古典主義(モーツァルト、ベートーヴェン、ハイドン、クラマーシュなど)、20世紀の音楽(マルチヌー、クレイチー、シュルホフ、ミヨーなど)まで、幅広い楽曲をアンサンブル演奏している。

◇ 参加ご希望の方は下記 URL よりお申込みください。
https://goo.gl/forms/4VHnofXymm3JAgXs1
※ お申し込み後、改めてチェコセンターよりご連絡いたします。
3 日以内(土・日・祝日を除く)に連絡がない場合はチェコセンターまでご連絡ください。
cctokyo@czech.cz  TEL 03-3400-8129

【詳細: チェコセンター

【展覧会】宇都宮美術館{サビニャック パリにかけたポスターの魔法}4月29日-6月17日 終了企画

20180405145706_0000120180405145706_00002宇都宮美術館
サヴィニャック パリに懸けたポスターの魔法
展覧会期   2018年4月29日[日]-6月17日[日]
休  館  日   毎週月曜日 * 4月30日は開館
開館時間   午前9時30分-午後5時(入館は午後4時30分まで)
       * 5月1日[火]-5月6日[日]は午後7時まで開館(入館は午後6時30分まで)
観  覧  料   一般800円、大学生・高校生600円、中学生・小学生400円
主  催   宇都宮美術館/読売新聞社/美術館連絡協議会
後  援   在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ日本
特別協力   パリ市
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1907年(明治40)、パリに生まれたレイモン・サヴィニャックは、第二次世界大戦後のフランスのグラフィック・デザイン界を主導し、他の国・地域のデザイナーにも大きな影響を及ぼしたポスター作家です。
サヴィニャックは、パリ地域公共交通公団(STCRP。現・パリ交通公団)の図案画工を皮切りに、広告アニメーション映画工房の広告画家、戦前期の巨匠デザイナーである A. M. カッサンドルのアシスタントなど、さまざまな実務経験を通じてデザインを学び、自主制作のポスター原画をこつこつと描きためながら、1950年代-1960年代にフリーランスのデザイナーとして大きく羽ばたきます。1982年(昭和57)にフランス北西部のトゥルーヴィル=シュル=メールへ自宅・アトリエを移すまでは、パリを拠点に活動を展開し、トゥルーヴィル転居後の晩年も、創作の泉をからすことなく、2002年(平成14)、94歳の生涯をまっとうしました。

サヴィニャックの作品は、「温かいユーモアに満ちたイラストレーション」を特徴とし、原画はもちろんのこと、日本を含む世界各国の企業・公共ポスターになっても、「フランスらしいエスプリの感覚」を大切にする制作態度を貫いています。よってサヴィニャックは、「フランスの国民的デザイナー」の名にふさわしい作家、としてよいでしょう。
本展覧会は、そんなサヴィニャックの長い業績と作品の魅力を、200点以上に及ぶ原画、ポスター、他の印刷物、関連資料などによって、幅広く紹介します。

【詳細: 宇都宮美術館 特設サイト 】{関連情報: 東洋美術学校・中村将大さん }

【展覧会】なら工藝館 日本伝統工芸近畿展 IN 奈良2018 6月12日-24日 終了企画

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なら工藝館
日本伝統工芸近畿展 IN 奈良2018
開催期間  2018年6月12日[火]-6月24日[日]
開催時間  10:00-18:00 * 最終入館は17:30まで
      * 6月18日[月]は休館。最終日6月24日[日]は16:00まで
開催場所  なら工藝館 1階常設展示室
料  金  入場無料
問合わせ  電 話  0742-27-0033(なら工藝館)
主  催  一般財団法人 奈良市総合財団  なら工藝館
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近年毎年、大阪・京都で開催している日本伝統工芸近畿展を奈良でも再び開催したいとの思いからはじまった企画。公益社団法人日本工芸会近畿支部の協力により「第47回日本伝統工芸近畿展」入選作品の中から、重要無形文化財保持者(人間国宝)、受賞者、鑑審査委員、奈良市近隣在住の作家の作品を中心に展示します。
展示構成は、陶芸・染織・漆芸・金工・木竹工・人形・諸工芸の 7 部門  全 204 点 の入選作品の中から約 40 点を展示します。

<受賞工芸作家による作品解説>
6月16日[土] 13:00ゟ 漆 芸 岸本 圭司 氏
6月24日[日] 13:00ゟ 陶 芸 樋口 邦春 氏

【詳細: なら工藝館

[ 短期イベント ] END A L S x 世界 A L S デー 2018 @ GOOD DESIGN Marunouchi 6月21日-24日 終了企画

[ 短期イベント ]
END  A L S x 世界 A L S デー 2018 @ GOOD DESIGN Marunouchi

会 期: 2018年6月21日[木]-24日[日] 11:00-20:00

endals6月21日は「世界 A L S デー」。世界中で難病「筋萎縮性側索硬化症( A L S )」の認知・理解向上、そして治療の確立などを目的とするイベントが行われます。
GOOD DESIGN Marunouchi では、ご自身も患者である藤田正裕(ヒロ)さんによって設立された「一般社団法人 END ALS 」に協力して、展示やイベントを開催します。
デザインやクリエイティブを通して、A L S のことを知る、また、どういうサポートができるかを知れる機会です。ぜひご参加下さい。

イベント内容

1. 「Still Life」プロジェクト
E N D  A L S のプロジェクト「Still Life」を6月21日-23日の 3 日間に渡って実施。
A L S 患者の方をモデルとしたデッザン会を実施、作品は会場に展示します。

<デッサン会、参加者募集中!>

  • 6月21日[木]モデル:武藤将胤さん(一般社団法人WITH  A L S 代表 コミュニケーションクリエイター)
    13:45 集合/デッサン 14:00-15:30/16:00 解散
  • 6月22日[金]モデル:川口美玲さん
    11:45 集合/デッサン 12:00-13:30/ 14:00 解散
  • 6月23日[土]モデル:茂木美登里さん
    11:45 集合/デッサン 12:00-13:30/ 14:00 解散
※  紙はA3サイズのスケッチブックを準備いたします。画材はご持参ください。
※  描かれた作品は、GOOD DESIGN Marunouchi にて期間中展示させていただきます。
その後 END ALS のサイトにて掲載させていただきます。
※  当日の様子は記録のため動画/スチールで撮影し、SNS などで公開させていただく可能性があります。何卒ご了承ください。

お申し込み
件名を「END  A L S   6月◯◯日 デッサン参加希望」として、お名前・参加日希望日(複数日も可)・使用する画材・お子様の場合は年齢 を記載の上、chiharu.ozaki@mccann.com までお送りください。ご質問なども同メールまでお問い合わせください。

ほかのイベント企画中! 追って公開!

【詳細: GOOD DESIGN Marunouchi

【展覧会】笹井祐子さん{版 と MATRIX Ⅲ }東逗子/葡萄屋(ライブ&ギャラリー)5月28日-6月9日

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グループ展のお知らせ

版 と MATRIX Ⅲ の展示を東逗子で開催致します。
お近くにお越しの際は、是非お立ち寄り下さい。
6月2日 17:00 からパーティーを行います。
宜しくお願い致します。
2018年5月28日-6月9日 (木曜休廊)12:00-19:00(最終日17:00)
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葡萄屋(ライブ&ギャラリー)
神奈川県逗子市沼間4-3-19 ℡ 046-871-0750

【詳細: 笹井 祐子 NEWS

【展覧会】前 田 佐 久 子 展 GalleryBar Kajima 加島牧史  6月4日-6月23日 終了企画

20180604133700_00001 20180604133700_00002前 田 佐 久 子  展
2018年6月4日[月]-6月23日[土]
* 作家在廊日:木曜・金曜・土曜日
GalleryBar Kajima  加島牧史

営業時間:14:00-24:00 * 日祝日休み
Mail :gbkajima@gmail.com
Web&Blog : https://gbkajima.jimdo.com/
104-0061 中央区銀座7-2-20 山城ビル2 階
Tel : 03-3574-8720
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ただ点を描くことで、前田佐久子の作品が生まれる。ただ点を置くことでこんな世界が生まれるのかと驚かされる。

この微妙な世界、この不思議な画面は僕が初めて眼にするものだ。今までこのような表現を見たことがないのだ。何か心の奥底にある触れられたことのない皮膚にそっと柔らかな絵筆で触れられるような視覚の触感を感じるのだ。
あまりに繊細で、作品は必ず額装するようお願いし、またこの感覚は印刷されたハガキでは伝わり様もない。是非お出かけの上、この感触を鑑賞いただきたいと思う。(加島牧史)
○ ○ ○
第4回ギリシャ哲学の会
7月7日[土]15:00-17:00 茶代:1,000円

講師:稲沢公一 テキスト:廣川洋一著「ソクラテス以前の哲学者」講談社学術文庫
(毎月 1 回  土曜開催予定)

【詳細: GalleryBar Kajima 】

【展覧会】杉 田 達 哉 展 < 水 と 話 す >GALLERY GRAY 愚 怜 6月7日-6月16日 終了企画

20180517174846_00001 20180517174846_00002杉 田 達 哉 展
< 水 と 話 す >
会 期  2018年6月7日[木]-16日[土]
     * 6月10日 日曜日は休廊
時 間  正午-午後八時 * 最終日は午後五時まで
会 場  GALLERY  GRAY   愚  怜

【彫刻講座】アルテピアッツァ美唄 安田 侃の「こころを彫る授業」7月6日-8日

安田侃_01 安田侃_02アルテピアッツァ美唄
安田 侃の「こころを彫る授業」
日  程  7 月6日[金]、7日[土]、8日[日]

時  間  各日10:00-16:00
定  員  40名、申込み制です(新規の方優先)
参  加  費  一般/15,000円(白大理石)10,000円(軟石)
       高校生・大学生/10,000円(白大理石)6,000円(軟石)
       中学生以下/9,000円(白大理石)5,000円(軟石)
       * アルテ市民ポポロ市民証提示の方は各1,000円割引になります。
申込締切  2018年6月29日[金]17:00
      ・お一人様、最大2日間の参加になります。1日だけの参加も可能です。
      ・初回参加後は工房で続きを彫ることができます。
      ・希望の方は昼食を用意します。要予約700円。
主  催  認定NPO法人 アルテピアッツァびばい
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安田侃[ヤスダ-カン]の「こころを彫る授業」の開催が 7月6日[金]、7日[土]、8日[日]に決定ました。通常は当NPOスタッフにより、月に一度行われています「こころを彫る授業」。 今回は、彫刻家・安田 侃氏が講師となって開催します。

不定期での開催ですので、ぜひこの機会にご参加ください。
☆ お申込み・お問合せ:安田 侃彫刻美術館  アルテピアッツァ美唄ギャラリー(0126)63-3137

【詳細: アルテピアッツァ美唄 】

summer jazz in ARTE PIAZZA
蛇池雅人QUARTET feat. MIHOKO (p)
終了企画ですが ……             
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{小岩井農場} メルマガ 春爛漫のとき ── 櫻はいま小岩井農場にいます !?

title_1 main_vis小岩井農場誕生ものがたり
不毛の大地を、緑豊かな大地に。荒野に一本の⽊を植えることからはじまった小岩井農場には、不屈の精神でやり遂げた、何代にもわたる先人たちの志がある。

共同創始者 ──── 荒野からはじまった小岩井農場のものがたり
小岩井農場は1891(明治24)年の開設。共同創始者である、野 義眞(日本鉄道副社長)、崎 彌之助(三菱社社長)、上 勝(鉄道庁長官)の三名の頭⽂字をとって「小岩井 農場」と命名された。開設当時の小岩井農場は不毛の原野。そこに圃場をつくり、植林を行い、施設を整え ……… その後、基盤整備に数十年を要した。

pickup_img1sakura_bnr秀峰岩手山を背景に、小岩井農場の緑の大地に根を張る一本桜(樹種:エドヒガン)。
詳しい樹齢は不明だが、明治40年代 (約100年前)に植えられたといわれている。

一本桜があるこの草地は、いまは農場の牛などの餌になる牧草を収穫する畑であるが、昔は牛の放牧地だった。牛は暑さが苦手なので、夏の強い日差しから牛を守る「日陰樹」として植えられたものとされている。

ゴールデンウィーク初日、桜も満開で賑わっている小岩井農場では、100年の森の中で可憐に咲く「春の妖精」もおすすめとか。
今満開を迎えているのはキクザキイチゲ。沢沿いが白と紫に染められている。

2018.4.21 (4)カラマツも色づき始めた。
宮澤賢治も大好きだったカラマツの芽吹きのときである。
2018.4.21 (8)「農場自然散策特別版」
心待ちにしていた春の到来!自然観察会で春を満喫しよう ♪
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◎春の妖精を探しに行こう
サクラソウ観察会 初夏の妖精観察会カタクリやキクザキイチゲなど、春の可憐な妖精たちを観察。開催日 4月28日[土]-5月6日[日]
時 間 11:00-12:00料 金 大人500円 小学生300円 * 入場料別途必要

col2_img1◎準絶滅危惧種でもある貴重なニホンサクラソウの自生地へガイドがご案内。
開催日 5月12日[土]、13[日]、19[土]、20[日]
時 間 受付9:30-10:00-12:00
料 金 大人1,000円 小学生500円 * 入場料別途必要
col2_img2◎農場の森の中でひっそりと咲く野生ランに会いに行こう
開催日 5月26日[土]、27日[日]
時 間 受付9:30-10:00-12:00
料 金 大人1,000円 小学生500円 * 入場料別途必要
col2_img3【詳細: 小岩井農場

【シンポジウム】中欧の現代文学 東京大学 現代文芸論研究室+V 4(ヴィシェグラード・グループ)6月8日開催 終了企画

v4-literature-event-180608朗読会・シンポジウム
中欧の現代文学
日 時  2018年6月8日(金) 18:30-20:00

会 場  東京大学本郷キャンパス  国際学術総合研究棟 1 階 3 番 大教室
     * 参加無料、当日直接会場へお越し下さい。
主 催  駐日ハンガリー大使館/駐日スロバキア大使館/チェコセンター/ポーランド広報文化センター
共 催  東京大学 人文社会系研究科現代文芸論研究室
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V 4(ヴィシェグラード・グループ)は、中央ヨーロッパの 4 ヵ国、ハンガリー、スロバキア、チェコ、ポーランドの協力機構です。文化・歴史面でも密接につながっているこの 4 ヵ国の文学作品を原語朗読・日本語字幕・日本語解説でご紹介します。

◯ ハンガリー
コストラーニ・デジェー『ヴォブルン風オムレツ』(岡本真理訳、未知谷)、解説 岡本真理
◯ スロバキア
サムコ・ターレ『墓地の書』(木村英明訳、松籟社)、解説 阿部賢一
◯ チェコ
ペトル・ニクル『言語にまつわる物語』(阿部賢一訳、初訳)、解説 阿部賢一
◯ ポーランド
ボレスワフ・プルス『人形』(関口時正訳、未知谷)、解説 関口時正

【詳細:東京大学 現代文芸論研究室 駐日ハンガリー大使館 】

【展覧会】遠山由美 ── Between You and Me ── Omotesando ROCKET 5月11日-16日 終了企画

遠山01遠山02遠山由美個展
── Between You and Me ──
Omotesando ROCKET
2018年5月11日[金]-16日[水]
11:00-21:00 * 5月13日[日]-20:00,  5月16日[水]-18:00
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人と人の間にあれど見えず
言葉になる以前に捉えているもの
そんな自己の内奥をわたしなりに表現してみたいと思いました。
閉塞感のただよう今、何かが解き放たれることを願いつつ。
ご高覧頂ければ幸いです。       [遠山 由美] 続きを読む

【WebSite紹介】 明治産業近代化のパイオニア 平野富二 {古谷昌二ブログ15}── 立神ドックと平野富次郎の執念

6e6a366ea0b0db7c02ac72eae00431761[1]明治産業近代化のパイオニア  平野富二生誕170年
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古谷昌二15

明治産業近代化のパイオニア  平野富二生誕170年を期して結成された<「平野富二生誕の地」碑建立有志会>の専用URL{ 平野富二  http://hirano-tomiji.jp/ } では、同会代表/古谷昌二氏が近代活版印刷術発祥の地長崎と、産業人としての人生を駈けぬけた平野富二関連の情報を意欲的に記述しています。ご訪問をお勧めいたします。
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古谷昌二ブログ────平野富二とその周辺

古谷昌二さんuu[1]◎ 古谷昌二ブログ
[管理人:「平野富二生誕の地」碑建立有志会事務局長 日吉洋人]

① 探索:平野富二の生まれた場所
② 町司長屋の前にあった桜町牢屋
③ 町司長屋に隣接した「三ノ堀」跡
④ 町司長屋の背後を流れる地獄川
⑤ 矢次事歴・平野富二祖先の記録
⑥ 矢次家の始祖関右衛門 ── 平野富二がその別姓を継いだ人
⑦ 長崎の町司について
⑧ 杉山徳三郎、平野富二の朋友
⑨ 長崎の長州藩蔵屋敷
⑩ 海援隊発祥の地・長崎土佐商会
⑪ 幕営時代の長崎製鉄所と平野富二
 官営時代の長崎製鉄所(その1)

⑬ 官営時代の長崎製鉄所(その2)
⑭ ソロバンドックと呼ばれた小菅修船場
立神ドックと平野富次郎の執念

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【図書紹介】『書物の文化史 ── メディアの変遷と知の枠組み』著者名:加藤好郎・木島史雄・山本昭 編  発 行元 丸善出版

20180425182915_00001 20180425182915_00002書物の文化史──メディアの変遷と知の枠組み──
著  者  名 加藤好郎・木島史雄・山本昭 編
発  行  元 丸善出版
発行年月 2018年04月
     判型・装丁  A 5判 210 × 148 / 並製本
定  価 本体2,200円+税

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モノとしての書物(メディア)を通して、「文献文化」および「知の枠組み」を考察するテキスト。世界の各地域・時代において、文献はどのような媒体(メディア)に載せられ、どのように読まれてきたかについて、図版も豊富に交えながら解説する。
具体的には、「媒体(メディア)の制約と文献の仕組み」、「媒体(メディア)の特性と知の枠組み」という切り口から「書物」にまつわる様々な現象を読み解く。

  〈第1章〉 東洋の書物史
  〈第2章〉 日本の書物史
  〈第3章〉 オリエントの書物史
  〈第4章〉 西洋の書物史
  〈第5章〉 近代・現代のメディア史
  〈第6章〉 知っておきたい書物の雑学

{新宿餘談}
丸善出版『ほんの文化史』の編者からの依頼があって、小社大石 薫が「コラム13 21世紀の活版印刷ルネサンス────デジタル時代における活版印刷術のあらたなる意義と可能性」を執筆、掲載されております。ご愛読をたまわればうれしく存じます。

【展示】I H I の歴史と技術をたどる ─── i – muse リニューアルオープン

i-muse 20180425121650_00001
I H I の歴史と技術をたどる ──── i – muse リニューアルオープン

i – muse(アイミューズ)
〒135-8710 東京都江東区 豊洲3丁目1-1(豊洲 I H I ビル 1 階)
TEL 03-6204-7032  FAX 03-6204-8614
開館時間 9:30-17:30
休  館  日 毎週土曜日・日曜日、年末年始、ゴールデンウィーク、夏季連休
入  場  料 無 料
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i – muse は、豊洲本社ビルにある I H I グループの歴史と技術のミュージアムです。
I H I の創造と技術の歴史を、お客さまや地域の皆さま、次世代を担う若い世代に知っていただくため、2006年に開館し、2018年4月24日にリニューアルオープンしました。

I H I は浦賀沖に黒船が来航した1853(嘉永6)年、近代日本の夜明とともに創業しました。それ以来、I H I は造船、陸上機械から航空・宇宙までのさまざまな分野に事業をひろげ、あたらしい時代を切り拓いてまいりました。
創業からいつの時代にも、最先端を挑みつづけてきた I H I のものづくりにかけた情熱の軌跡にふれてみてください。

【詳細:株式会社 I H I  i – muse ご利用案内

【展示】広島平和記念資料館 資料展「ドーム誕生! ~ 写真と資料で読み解く被爆前のドーム ~」3月30日-8月31日

600X229__shyoushi広島平和記念資料館
資料展「ドーム誕生! ~ 写真と資料で読み解く被爆前のドーム ~」
会 期:2018年3月30日[金]-8月31日[金]
会 場:広島平和記念資料館 東館 地下1階廊下壁面
    〒730-0811 広島県広島市中区中島町1-2
    電話082-241-4004
主 催:公益財団法人広島平和文化センター
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広島平和記念資料館(本館は改修工事中)にて、チェコの建築家ヤン・レツルが設計した、旧広島県物産陳列館の建設計画から被爆までの歩みを振り返る展示がおこなわれます。
この展示は、3年前に行われた資料展「原爆ドーム 100年の記憶-平和への願いをつないで-」に、新たに確認された資料やこれまで紹介されていない資料を加えて、壁面の展示パネルで紹介するものです。あわせて、情報資料室内の展示ケースで、物産陳列館での催しに関連した資料なども展示されます。

【詳細: 広島平和記念資料館 】

【復活転載】こんな時代だから、金属活字も創っています! コレダ ! カタ仮名専用活字ガ復興シマシタ {アラタ 1209}

こんな時代だから、金属活字も創っています!
コレダ !   カタ仮名専用活字ガ復興シマシタ
アラタ 1209 New Products

本稿は2008年に「朗文堂 type cosmique 」にアップロードされ、いまも存在している記事です。
このたび NECKTIE design office 千星健夫氏による、あたらしい活字母型製造法として、「コンピューター数値制御切り削り加工 ── Computer Numerical Controlled Cutting」(CNC)が一定の成果をあげ、「 NECKTIE design office  Works New Type Matrix 」に報告がなされました。

tsukiji5_02CNC方式活字母型 五号ひら仮名

それを受けて、サラマ・プレス倶楽部/活版アラカルト「【イベント】 メディア・ルネサンス 平野富二生誕170年祭-17{展示報告 ①}[サラマ・プレス倶楽部会員]千星 健夫{新技法による活字母型の試作と活字鋳造}── ちいさな一歩、おおきな成果」と題して、やはり皆さまにお知らせいたしました。

あわせてサラマ・プレス倶楽部では、長年お世話になった「機械式活字父型・母型彫刻機」、いわゆるベントン彫刻法に関する既発表記事をまとめる作業にあたっています。
その一環として、どういうわけか旧アダナ・プレス倶楽部 → サラマ・プレス倶楽部のウェブサイトに詳細報告がなかった本稿を「朗文堂 type cosmique 」から収録し、若干の補整を加えて、サイト内検索に便利な「活版アラカルト」に掲載いたしました。
どうかこうした意のあるところをおくみとりたまわり、ご愛読のほどお願い申しあげます。

アラタ 1209 天地 12 pt., 左右 9 pt.
サラマ・プレス倶楽部 特製文選箱入フォント・スキームセット
arata1209
アラタ 1209 天地 12 pt., 左右 9 pt.
サラマ・プレス倶楽部 特製文選箱入フォント・スキームセット 29,400 円[税別]
fair-card

サラマ・プレス倶楽部は、活字版印刷術のよきルネサンスを願って、意欲ある活字鋳造所と協力しながら、適切なフォント・スキームにもとづいた新鋳造活字を提供しています。
しかし、書体とサイズ毎に膨大な数量となる漢字活字を揃えるためには、やはりユーザーの高負担となります。また、必要のたびに活字をバラ(単品・1 本売り)で購入すると、1 本あたりの単価は無視できないほどの高額になってしまいます。

金属活字が、ある意味では追いこまれながらも、あらたな意義と役割をもって再興への歩みを進めている現代、若干の窮屈は承知の上で、カナモジ完結書体の金属活字化に着手して、さらに活版ルネサンスを進展させるために、日本語表記をできるだけ効率よく、しかも低予算で組版できる金属活字書体として「アラタ 1209」を開発しました。

カタ仮名とひら仮名の歴史を検証する
カタ仮名は仮名文字のひとつで、ひとまとまりに発音される最小単位の音節(syllable)からなる音節文字(syllabograph, syllabogram)です。阿 → ア、伊 → イ、宇 → ウ、久 → ク、己 → コのように、漢字の一部分(片)をとってつくられた文字記号で、奈良時代から平安時代初期に、漢文読み下しのための「漢文訓点」にもちいられました。
縦組みの漢文の右脇に付与された一種の記号でしたから、多くのキャラクターが左向きなのが片かなの特徴です。当初は流派もあり、さまざまな字体がありましたが、平安末期にはほぼ現行のものにちかい字体となって、こんにちにいたっています。

いっぽう、ひら仮名は、やはり平安初期に漢字の草体の仮名をさらにくずしてつくった音節文字です。おもに女性(おんなで)がもちいたので、女手、草仮名などとよばれ、おおくの異体字がありました。「ひらがな」の称は後世のもので、字音と形象が定まったのも戦後で、文字の歴史からみるとつい最近のことでした。

カタ仮名は、現在ではおもに、外来語の表記や擬音語の表記に多くもちいられていますが、わが国の文字の歴史を振り返り、文字形象をあらためてみると、簡素で、判別性にもすぐれ、独立した音節文字としての長い歴史と体系をもっていることがよくわかります。
katakana

いまから買いそろえると、金属活字はやはり高負担になりがちです。
サラマ・プレス倶楽部は、活字版印刷術のよきルネサンスを願って、意欲のある活字鋳造所と協力しながら、適切なフォント・スキームにもとづいた新鋳造活字を提供しています。しかし、書体とサイズ毎に膨大な数量の漢字活字を揃えるためには、やはりユーザーの高負担となることが避けられません。
また利便性が特徴のパソコン用デジタルタイプをみると、明治以来営々と重ねられてきた、使用頻度の低い漢字使用の抑制や、字体統一への努力が軽視され、異体字を含めて限りない字種の増殖がつづいています。

そんないま、必要のたびに活字をバラ(単品)で購入すると、1 本あたりの単価は無視できないほどの高額になるのも事実です。それではせっかく新芽を吹きだしたわが国のプライヴェート・プレスの進展にとって大きな障害となりかねません。
font-schemeキャラクタ数の少ない欧文活字にくらべ、漢字を中心に圧倒的にキャラクタ数の多い和文活字の新設備は、活版ユーザにとっては高負担になりがちです。

コンピュータの利便性が低かった時代に 最初に採用された日本語活字
I T 時代とよばれ、栄耀栄華をきわめているコンピュータですが、その開発初期はあくまでも演算機能が中心でした。それが次第に機能が拡張され、清打ちタイプライター、あるいは DTP システムの原型ともいうべき IBM72 という、簡便な記憶機能と演算機能を備えたタイプライターが1961 年に発売され、爆発的なヒット商品となりました。

IBM72 にはさまざまな機種が登場し、日本語対応も求められましたが、そこで最初に採用されたのが故 ミキ イサム氏によるカタ仮名活字だったことは画期的でした。ついで旧日本国有鉄道が、新幹線などの指定席用に採用した「日立データタイプライター(通称マルス)」にも、ミキ イサム製作のカタ仮名と、追加文字として、欧文・数字・特定漢字36キャラクターが採用され、長らく「緑の窓口」などで使用されました。

また、かつての高速通信の手段であった電報は、カタ仮名のみの、できるだけ少ないキャラクターで、簡潔に情報を伝える文体が発達していました。「チチキトク ウナ カエレ」のような、「ウナ電」とよばれた至急電報(英語で至急の意を表す urgent のはじめの 2 文字のモールス符号が、仮名の「ウ・ナ」に相当することから名づけられました)や、春の大学入学試験の時期には、正門脇に学生アルバイトによる「電報受付特設コーナー」が設けられて、合格をあらわす「サクラサク」や、不合格をしめす「サクラチル」に、一喜一憂した時代もさほど昔のはなしではありません。
このようにカタ仮名特有のコンパクトで利便性に優れた機能が、かつては多くの用途に利用されていました。森川龍文堂カナモジカイは 1920 年 11 月 1 日、山下芳太郎、伊藤忠兵衛、星野行則らによって「假名文字協会」として大阪市東区に設立されました。その活字鋳造を担ったのは、おもに大阪「モリカワ リョウブンドウ/森川龍文堂」でした。

このパンフレットは故ミキ イサムから直接提供をうけたもので、1935 — 40 年ころの製作とみられます。収録書体は、平尾善治、猿橋福太郎らのカモノジカイ会員の製作によるカタカナと、稲村俊二の「スミレ」、松坂忠則の「ツル」などです。ミキ イサムは「ツル」を高く評価しており、ミキ イサムのカタカナのエレメント、形象には「ツル」からの影響が顕著です。

もっとも定評ある「アラタ C」をベースに「アラタ 1209」を創りました
このような歴史と現状を踏まえ、さらに活版ルネサンスを進展させるために、日本語表記をできるだけ効率よく、しかも低予算で組版できる金属活字書体としてサラマ・プレス倶楽部が着目したのが、前述したミキ イサムによる「カタ仮名活字 アラタ C」でした。

「カタ仮名活字」は前述のように、長い歴史を有し、多方面の用途を担ってきました。なかでも「アラタ C」は、適度な黒みと、欧文書体のように明確なラインが設定されており、ウエセンから突起したウエエダという突起部をもつことが特徴です。また判別性に優れた書体として評価が高く、さまざまな分野で用いられていました。

arata-c20180409133938_00001金属活字がある意味では追い込まれながらも、あらたな意義と役割をもって再興への歩みを進めている現代、朗文堂 サラマ・プレス倶楽部では、若干の窮屈は承知の上で、カナモジ完結書体の金属活字化に着手いたしました。そしてそのために、まずもっとも定評のあるカナモジ書体である「アラタ C」のライセンスを、朗文堂 サラマ・プレス倶楽部が株式会社モトヤより取得いたしました。

かつてモトヤでは「アラタ・サカエ・アキラ・クレハ・アラタ(ヒラガナ 1962)」などの書体を金属活字で供給していましたが、時代の趨勢によって、金属活字、パターン、活字母型などはすでに処分されていたため、デジタルデーターの支給をうけるという形でした。
それをもとにサラマ・プレス倶楽部で正確な原字版下を作成し、亜鉛凹版による活字パターンの作成を経て、ベントン型彫刻機をもちいて活字母型の彫刻をおこなうという、1950-70年代の金属活字全盛期さながらの技法や、工程そのものを復活・展開させる試みとなりました。

サイズはユーザーの利便性を考慮し、天地 12 ポイント、左右 9 ポイントとして、一部の約物類は既存の 12 ポイントのものを流用できるように配慮しました。

「アラタ 1209」はお求めやすいフォント・スキームでの販売です。
このようにして、21 世紀になってはじめて誕生した本格的な文字セット活字の創造には、それなりの困難と障害がありました。しかしそれらはライセンス供与社の株式会社モトヤをはじめ、協力企業各社の支援を受けながら、ひとつひとつ乗り越えていきました。

そしてここに「アラタ 1209」と名づけられたあらたな金属活字が誕生しました。「アラタ1209」は朗文堂 サラマ・プレス倶楽部の専売品で、使用頻度の高い「ア・イ・カ・ノ」などの字種は多く、「ヰ・ヱ・ヴ・ヮ」などは少ない字種配当表を作成し、1 フォントが文選箱 1 箱に納まるように構成した、独自の「カタ仮名フォント・スキーム」を採用しています。

懐かしいのに新しい、最新の金属活字書体「アラタ 1209」を、皆さまぜひともご愛用ください。
「アラタ 1209」12 ポイント 全キャラクター
character_arata1209miki-isamuありし日のミキ イサムさん
1971 年(昭和 46 年 3 月 10 日)カナ ノ ユウベ ニテ

原字製作者プロフィール:ミキ イサム 1904 — 1985 年
明治 37 年 — 昭和 60 年。旧制和歌山中学校卒。東京美術学校(現東京藝術大学)彫刻科卒。研究科修了。この間財団法人カナモジカイに入会。彫刻家の道を歩みながら、視覚障害者対象のカナ・タイプライターの研究開発に従事する。

第二次世界大戦終結後、凸版印刷株式会社に入社。板橋工場ベントン彫刻部に 1959 年(昭和 34)定年退職時まで在職。その後モトヤの古門正夫前社長の委嘱により、1949 年にご子息の名前を冠した「アラタ(カタカナ)」を発表。同社には「アラタ・サカエ・アキラ・クレハ・アラタ(ヒラガナ 1962)」などの金属活字書体をのこした。

1967 年(昭和 42)に写真植字機研究所(現:株式会社写研)の依頼を受けて「アラタ・ホシ・クレハ・サカエ」などの書体を写植文字盤書体とした。

その間、財団法人カナモジカイ理事、美術部長を歴任した。それ以降も IBM72 用カナ書体、国鉄乗車券用に日立データタイプライター書体などの開発に従事した。
なお、カナモジカイの精神に則り、ご本人はその使用を避けられていたが、本名の漢字表記は「三木凱歌」であった。

ライセンス供与・監修/株式会社モトヤ 原字製作/ミキ イサム 資料協力/ミキ アラタ
プリント用 PDF (1MB 別ウインドウが開きます

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【写真展】中出大介写真展 {希望郷201号室} NAKADE Daisuke #201utopia  Gallery Conceal Shibuya 4月23日-29日 終了企画

20180412191325_00001 20180412191325_00002中出大介写真展
{希望郷201号室}
NAKADE Daisuke  #201utopia

会 場  Gallery Conceal Shibuya
     東京都渋谷区道玄坂1-11-3 富士ビル商事ビル 4 F
会 期  2018年04月23日[月]-29日[日]
     11:00-23:00 * 初日23日[月]14:00 開場   * 最終日29日[日]19:00 閉場
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中出 大介 NAKADE Daisuke  Utopia201  ツイッター

{新宿餘談}
中出大介さんは石川県うまれ、建築大好きのカメラマン 兼 Web デザイナー。それにもちろんタイポグラファでもあり、意欲的に何ごとにも挑戦する毎日です。
また 新宿私塾第30期の修了生 です。同門同窓の皆さん、チョイとシャイな中出さんと、渋谷道玄坂の「Gallery Conceal Shibuya」で、写真観覧と語らいのときをもちませんか?

【WebSite紹介】 明治産業近代化のパイオニア 平野富二 {古谷昌二ブログ14}── ソロバンドックと呼ばれた小菅修船場

6e6a366ea0b0db7c02ac72eae00431761[1]明治産業近代化のパイオニア  平野富二生誕170年
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古谷昌二ブログ03月
明治産業近代化のパイオニア  平野富二生誕170年を期して結成された<「平野富二生誕の地」碑建立有志会>の専用URL{ 平野富二  http://hirano-tomiji.jp/ } では、同会代表/古谷昌二氏が近代活版印刷術発祥の地長崎と、産業人としての人生を駈けぬけた平野富二関連の情報を意欲的に記述しています。ご訪問をお勧めいたします。

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古谷昌二さんuu[1]◎ 古谷昌二ブログ

[管理人:「平野富二生誕の地」碑建立有志会事務局長 日吉洋人]

① 探索:平野富二の生まれた場所
② 町司長屋の前にあった桜町牢屋
③ 町司長屋に隣接した「三ノ堀」跡
④ 町司長屋の背後を流れる地獄川
⑤ 矢次事歴・平野富二祖先の記録
⑥ 矢次家の始祖関右衛門 ── 平野富二がその別姓を継いだ人
⑦ 長崎の町司について
⑧ 杉山徳三郎、平野富二の朋友
⑨ 長崎の長州藩蔵屋敷
⑩ 海援隊発祥の地・長崎土佐商会
⑪ 幕営時代の長崎製鉄所と平野富二
 官営時代の長崎製鉄所(その1)

⑬ 官営時代の長崎製鉄所(その2)
⑭ ソロバンドックと呼ばれた小菅修船場
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【会員情報】緑青社<つるぎ堂+knoten> {卯の花の月の庭より}出店 4月28日-30日  終了企画

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卯の花の月の庭より
開催:2018年4月28日[土]-30日[月・祝]
春らんまんの「卯の花の月の庭」に集う、さまざまなジャンルの作家・お店による
三日間限定の展示会を開催いたします。

春を感じる一点ものの作品と、お出掛けしたくなるようなアクセサリー。
誰かに贈りたくなるような紙ものに、世界の素敵な古書や雑貨など、
お気に入りを探しに、ぜひお立ち寄りください!

<出店者>
イシイリョウコ(絵・人形)
KiNNOi(アクセサリー)
toya(金属・アクセサリー)
平出紗英子(イラスト・小物)
folklora(古書・雑貨)
緑青社<つるぎ堂+knoten>(活版印刷)
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日 付 2018年4月28日[土]-30日[月・祝]
時 間 12:00-18:00
会 場 町田パリオ 3 F  フリースタジオ・パリオ
料 金 入場無料

【詳細: 緑青社 facebook   卯の花の月の庭より/夜長月の幻想百貨 facebook

【展示】チェコセンター「プラハの機能主義建築 ─ 伝統と現代建築への影響」 4月9日-4月27日 終了企画

pfチェコセンター展示室プログラム
展示「プラハの機能主義建築 ── 伝統と現代建築への影響」
会 期  2018年4月9日[月]-4月27日[金]

     平日10:00-17:00
会 場  チェコセンター東京展示室
     〒150-0012 東京都渋谷区広尾2-16-14 チェコ共和国大使館内
     電話 03-3400-8129
主 催  チェコセンター東京、ヤロスラフ・フラグネル・ギャラリー
        入場無料
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チェコのヤン・フラグネル・ギャラリーが企画したこの展示は、機能主義の原型に影響をうけたチェコとプラハにおける建築の歴史を概観し、その輝かしい文化資源を紹介するものです。
第一次・第二次両大戦の間に生み出された近代建築だけではなく、公共施設や住居などの現代建築もあわせてご覧いただけます。

【詳細: チェコセンター
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{新宿餘談}
プラハにあるミュラー邸(2016年撮影)と、ウィーン中央市民墓地(正門を入ってすぐ左折、壁沿いの最奥部に所在)にあるアドルフ・ロースの墓地。
アドルフ・ロースは <装飾は「罪悪」である> という箴言をのこした、プレ・モダンの建築家。
ミュラー邸は外観は簡素だが、景観とよく馴染み、内部は豊穣な装飾にみちていた。

DSCN0487 DSCN0654 DSCN0653 DSCN0545 DSCN0561 DSCN0609 DSCN0639 DSCN0499アドルフ・ロース墓地 ウィーン中央市民墓地

【講演会】朗文堂{ちいさな勉強会『紙』}講師:原 啓志さん 4月─9月 毎月第二水曜日開催

[紙]切りぬき卯月4月は新年度。朗文堂/サラマ・プレス倶楽部では、「新宿私塾第32期」、「2018年春期活版カレッジ」があらたにスタートします。
あわせて、4月-9月 毎月第二水曜日に{ちいさな勉強会『紙』}を開催いたします。
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* 朗文堂/サラマ・プレス倶楽部恒例の{ちいさな勉強会『紙』}を開催します。
* 今回のテーマは「紙-印刷用紙」です。参加者は打ち合わせの段階から参加され、日常的に印刷用紙選択に関わられているサラマ・プレス倶楽部(活版カレッジ終了生)の会員だけで会場のキャパシティを越えましたので、一般公募はおこないません。
* 本項に関連する先行記事は{活版 à la carte[研究会]糸・紙・繊維・布 ─ 原 啓志さん 亜麻の花と亜麻の種 }にございます。
* 本講座に関するお問い合わせは【朗文堂 サラマ・プレス倶楽部 » send email 】にてたまわります。

【展覧会】足 立 涼 子 『THE BOOK ブックアート展』 ギャラリー砂翁 4月16日-28日 終了企画

!cid_017F485C-8816-424C-B5DE-7169A9D5663FTHE BOOK ブックアート展出品作品 『花弁の観察 1-5』
!cid_CCC5B183-41BD-4BCC-BC40-29940402F940THE BOOK ブックアート展出品作品 『Waltz 1-6』

足 立  涼 子
『THE BOOK ブックアート展』

ギャラリー砂翁企画のグループ展に小品を数点出品しております。
2018年4月16日[月]-28日[土]  * 日曜休み
11:00-18:00(最終日17:00まで)

http://www.saohtomos.com/saohtomos2014/future.htm
24日、28日最終日は在廊いたします[足立涼子]。

【展覧会】櫻花爛漫の春 ── 笹井祐子さんの版画展ご紹介

sasai
笹 井  祐 子

IMG_5660Gallery福果にて、「REPLAY」展
版画家佐藤杏子さんとのコラボ作品が展示されています。

3月26日(月)−4月7日(土)12:00〜19:00
最終日17:00、日曜休廊
お近くにお越しの際は、お立ち寄りください。
http://gallery-fukka.com

IMG_5658IMG_5659新潟県南魚沼市池田記念美術館にて、
「FREIND´S FREIND展 – internacional contemporary print」
4月1日(日)ー5月6日(日)9am−5pm, 休館(水)が開かれます。
11人の日本人作家と、各人が推薦された12人海外作家による版画展です。
笹井祐子はメキシコ人作家ダニエル ベールマン ロジャ氏を推薦しています。
お近くにお寄りの際はお立ち寄りください。
http://www.ikedaart.jp

IMG_5657 IMG_5656グループ展の案内です。
金沢市民芸術村にて3月21日(水)-31日(土)アート国際交流メキシコ交流展「ハポペニスモ」に参加します。お近くにお越しの際はお立ち寄りください。
http://www.artvillage.gr.jp

【良書紹介】 「ミツカン水の文化センター」の機関誌『水の文化』 第58号発刊 特集{日々、拭く。}

20180306183908_00002「ミツカン水の文化センター」の機関誌『水の文化』 第58号
特集「日々、拭く。」

日々の生活において私たちは、さして意識せずにさまざまなものを拭いている。食事の前後には食卓を、お風呂を出たら体を拭く。花粉症ならば鼻水を紙で拭(ぬぐ)うし、最近は携帯電話やスマートフォンも拭く対象に加わった。水や水分、または汚れを取り去ってきれいにする。それが「拭く」という行為だろう

「雑巾(ぞうきん)」がかつて「浄巾(じょうきん)」と呼ばれていたように、拭く道具は時代によって変化している。しかし、道具は変わっても、水を拭きとり、汚れを拭い去るという行為そのものは変わらない。個人的な所作でありながらも、多くの人々が共有する「拭く」は、生活文化の一つである。

そんな身近な「拭く」という行為について考えたことがあっただろうか?その本質とはいったい何なのか。そして「拭く」ことと水はどのような関係にあるのか、生活様式や道具の変遷、さらに行為に宿る精神性などから「拭く」を読み解いていく。

【 詳細 : ミツカン 水の文化センター 】 { 文字壹凜 まとめ }

【JAGDA PressRelese】JAGDA 学生グランプリ2018 作品募集

jagdapress

JAGDA 学生グランプリ2018 作品募集
1年に1回、年齡や学年を超え、すべての学生作品の中から
最優秀作品を選出するポスターコンペティション。
今年も皆さんの挑戦をお待ちしています。
──────────
〔募集作品〕

B1 ポスター作品。
* 2017年6月から2018年6月までに制作または発表されたポスターで、自主制作作品のほか、他アワード出品作品、授業課題作品、卒業制作作品も応募可。
〔作品テーマ〕
「手」:「手」にはさまざまな役割や意味があります。文字や絵をかく、食事を取る、ハンドルを握る。これら、ものを持つ・動かすという基本的な動作はもちろん、私たちは握手で挨拶し、拍手で感情を表現し、祈りの場では手を合わせる人も多いでしょう。
また、〝手を尽くす〟〝悪手〟など方法や策略の意味としても使われますし、〝相手〟のように人を、〝手を切る〟のように関係を、〝深手〟では負傷も表します。手で運勢を見る手相占いがあるように、人は「手」にはいろいろなものを投影しているようです。
私たちの体の一部である「手」、それだけではない「手」。ポスターで自由に表現してください。アイデア溢れる作品を期待しています。
〔応募資格〕
2018年現在、日本国内の高等学校、各種専修専門学校、大学、大学院に在籍している生徒・学生
* 年齢不問、2018年3月卒業者も含む。

【詳細: JAGDA

【WebSite紹介】 明治産業近代化のパイオニア 平野富二 {古谷昌二ブログ13}── 官営時代の長崎製鉄所(その2)

6e6a366ea0b0db7c02ac72eae00431761[1]明治産業近代化のパイオニア  平野富二生誕170年
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無題
明治産業近代化のパイオニア  平野富二生誕170年を期して結成された<「平野富二生誕の地」碑建立有志会>の専用URL{ 平野富二  http://hirano-tomiji.jp/ } では、同会代表/古谷昌二氏が近代活版印刷術発祥の地長崎と、産業人としての人生を駈けぬけた平野富二関連の情報を意欲的に記述しています。ご訪問をお勧めいたします。

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古谷昌二さんuu[1]◎ 古谷昌二ブログ

[管理人:「平野富二生誕の地」碑建立有志会事務局長 日吉洋人]

① 探索:平野富二の生まれた場所
② 町司長屋の前にあった桜町牢屋
③ 町司長屋に隣接した「三ノ堀」跡
④ 町司長屋の背後を流れる地獄川
⑤ 矢次事歴・平野富二祖先の記録
⑥ 矢次家の始祖関右衛門 ── 平野富二がその別姓を継いだ人
⑦ 長崎の町司について
⑧ 杉山徳三郎、平野富二の朋友
⑨ 長崎の長州藩蔵屋敷
⑩ 海援隊発祥の地・長崎土佐商会
⑪ 幕営時代の長崎製鉄所と平野富二
 官営時代の長崎製鉄所(その1)

官営時代の長崎製鉄所(その2)

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【会員情報】 ぢゃむ 杉本昭生さん インフルエンザを克服 活版小本新作 ── シャルル=ルイーフィリップ『めぐりあい』紹介

IMG_2854 IMG_2849 IMG_2841 IMG_2844{ ぢゃむ 杉本昭生 活版小本 一筆箋 }
シャルル=ルイーフィリップの「めぐりあい」を作りました。
パリの街角で別れた妻と偶然出会うお話です。
はじめは喧嘩腰のやりとりですが、やがて二人が仲良く暮らしていた頃を思い出し
過ぎ去った時間を切なく振り返る男女の心情が短い文章にまとめられています。

これは初めからドッ卜(水玉)を使おうと決めていました。
別の布地を探しに行った時お店で見て「これ面白いな、草間彌生みたいで」と思いました。
帯は幅を広くし内容がわかるように作りましたが、一番上の欧文は別の色のほうがよかったと思います。
頭の中ではもっと垢抜けた本になるはずでしたが……。[杉本昭生]
ねこ

【 詳細  ぢゃむ 杉本昭生 活版小本 】 { 文字壹凜Summary }

【弥生三月春をまつ】小岩井農場通信〔3月1日号〕

title_1main_vis春の到来を教えてくれます。

厳しい寒さが続く小岩井農場でも、少しずつ春の気配が近づいています。陽光さす林の中では木々の芽がふくらみ、水辺では早春の使者、ザゼンソウも間もなく顔を出し始めることでしょう。ザゼンソウは自らが発熱して残雪を溶かす珍しい花。植物たちの輝かしいばかりの生命力を感じます。

col2_2ガイド付きツアー「小岩井農場物語」からのご案内  


「ムーン&スターライトウォーク~アゲイン~」

星空を見上げながら、大雪原をガイドと歩こう!
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● 開催日  3月10日[土]、17日[土]、24日[土]、31日[土]
● 時 間  18:30-20:30 * 受付開始は18:00- 
● 参加料  大人1,000円 小学生500円  * スノーシューレンタル料(500円)別途必要
● 定 員  20名[要予約] 
● お申込み  開催日前日の17:00までにお申込みください。

「プライベート版 小岩井農場の自然散策」
100年の森を貸し切りでお楽しみいただけます。
col2_img1ハッピーイースター

~早春の小岩井農場を楽しもう~
3月21日[水・祝]-4月15日[日]
★小岩井農場の自然満喫
~冬芽、ザゼンソウ、ミズバショウの早春三部作~
時 間 9:30(受付)、10:00-12:00
参加料 大人1,000円、小学生500円
定 員 無し

【詳細情報: 小岩井農場

【映写会】東京都写真美術館 ホール 上映『いぬむこいり』 3月3日-3月30日 終了企画

20180326181445_00001 20180326181445_00002東京都写真美術館 ホール
上映『いぬむこいり』
2018年3月3日[土]-3月30日[金]
公式ホームページ → http://www.dogsugar.co.jp/inumuko.html
お問い合せ:太秦株式会社  03-5367-6073
休  映  日:毎週月曜日、3月17日[土]
上映時間:13:00-  * 途中休憩10分間あり(1日1回のみ上映)
* 本作品は15歳以上の方がご覧いただけます。
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天孫降臨の地より日本の千年を撃つ!美しくパンクな幻想世界 !
4章構成、4時間を超える衝撃のクロニクルを有森也実が生きる!!

ある日、ダメダメなアラフォー小学校教師・梓(有森也実)のもとに「イモレ島へ行け。 そこには、おまえが本当に望んでいる宝物がある」と神のお告げがある。 すべてを捨てて宝探しの旅に出る梓の行く先には、オフビートなペテン師、ゴロツキ革命家、引きこもりの 元ギタリスト、犬に変身する亡命王子などが待ち受け、果てしない欲望や争いに巻き込まれて行く。 人智を越えたカオスと不条理に向かって突き進む梓が見つけたものとは・・・。

【 公式ホームページ →  http://www.dogsugar.co.jp/inumuko.html 】

【展覧会】日藝の卒博展 ── 同時開催{入試博覧会 ── 学科別親と子の進学相談}終了企画

20180319140409_00003 20180319140409_00004日藝の卒博は、
2018年3月11日[日]-18日[日]
10:00ー18:00(最終日のみ17:00まで)
江古田校舎にて開催です。
スペシャルデイズは17[土]、18[日]。
乞うご期待!
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{同時開催}
入試博覧会 ── 学科別親と子の進学相談
3月18日[日] 10:00-16:00

【報告・論文集】日本大学芸術学部 平成29年度日本大学芸術学部共同研究 「芸術における<笑い>についての総合研究」 芸術で笑え

20180315174828_00001日本大学芸術学部
平成29年度日本大学芸術学部共同研究
「芸術における<笑い>についての総合研究」報告・論文集
芸術で笑え
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◯ はじめに
    木村政司(日本大学芸術学部長)

<シンポジウム「芸術で笑え!」平成30年1月23日開催>発表要旨

◯「落語×哲学」一生の現実の探求-
               吉田幸司(上智大学客員研究員)
◯ 落語(寿限無一味噌豆など)
               シリル・コピーニ(落語パフォーマー)
◯ ものまねとヒットの法則
    これからは武田(構成作家)
◯ 書評で笑え! ビブリオ漫才
              うっぴー&みるきや/SONICBOOM
    宇陀則彦(筑波大学図書館情報メディア系准教授)と学生たち
    & 小野永貴(日本大学芸術学部文芸学科専任講師)
◯ 英語落語「時そば」
               鹿鳴家英楽

<論 考>
◯ 「笑い」について
    上田薫(日本大学芸術学部文芸学科教授)
◯ 笑いの六類型 ── 十八世紀イギリスの諷刺牛説『ポンペイ』から
    植月恵一郎(日本大学芸術学部教養課程教授)
◯ 宮沢賢治文学における〈笑い〉表現の研究と授業実践報告
               山下聖美(日本大学芸術学部文芸学科教授)
               穴澤万里子(日本大学芸術学部演劇学科教授
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表紙
◯ 表紙版画
笹井祐子(日本大学芸術学部教授)

【香港会員情報】Salama-21Aユーザーの Tiana さん、友人の Cucumber さん、ご案内役の赤井都さん

TianaSalama-21A ユーザー Tiana さんのカード

春節(旧暦のお正月)とあって、ここしばらくアジア各地からの来客がおおかった。
折から寒風が吹きつのる寒い日であったが、香港のユーザー Tiana さん、友人のCucumber さん、そしてご案内役として、作家にして製本家:赤井 都さんがご来社。
Tiana さんは二度目のご来社で、さらに高度なスキルの習得をめざされての講習会。それをあたたかくお迎えいただいたのが赤井 都さんでした。
香港からの熱気にあおられるような、あつい講習会となりました。

香港からのお客さま+赤井都さん左から) Cucumber さん、Tiana さん、赤井 都さん

【論文発表】張 文一さん「欧陽詢の書風に合う仮名の研究と開発」武蔵野美術大学 視覚伝達学科 大学院修士論文

張文一さん修士論文

DSCN7309欧陽詢の書風に合う仮名の研究と開発
張 文一(Zhang Wenyi)
中国においても日本においても、その書の雅と規範に価する書風、「欧体」字という楷書の創始者として知られるのは欧陽 詢(おうよう-じゅん 557-641)である。
現在のデジタル環境における日本語書体では、いくつかの欧陽 詢楷書が発売されている。それらを見てみると、漢字はそれなりの体裁を保ってはいるものの、仮名書体においては、漢字との整合性、そして仮名書体としての在り方に疑問が残った。他の可能性があるだろうと気付いた。そして実際にオリジナルの拓本や石碑を検証し分析して、「欧陽 詢の漢字の書風に合う仮名とは何か」を改めて考え直した。
そこで私は、これまで行われてきた書体制作における視点ではなく、楷書の完成だと言われている唐の時代から、「筆写、書写、手書き」の視点で、文字を研究していた。そして欧陽 詢の身体感覚を借用し、漢字・仮名書体を含めた手の痕跡があり、書風も残した欧陽詢書体開発を目指し、改めて書体制作における古筆仮名の制作の可能性を探ってみたいと考えた。[張 文一]
【詳細: 武蔵野美術大学 視覚伝達デザイン学科2017年度卒業制作展特設サイト
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{新宿餘談}

DSCN7331張 文一(Zhang Wenyi)さん

DSCN7299 DSCN7302 DSCN7313 DSCN7309『九成宮醴泉銘』(部分) 欧陽詢筆さらなる飛躍をめざして 頑張る張さん ──
昨年の10月中旬に、紹介者があって「武蔵野美術大学 大学院院生 張 文一」さんとお会いした。張さんは修士論文の執筆中で、欧陽 詢関連の資料を見たいということで来社された。
ところがなにぶん、すでに年末の論文提出時期が切迫していた。

張さんは中国の 遼寧省錦州市 で生まれ、大学学部の四年間は、同じく遼寧省の 大連市 で勉強し、卒業されました。大連は中国遼寧省の南端、遼東半島に位置する近代的な港湾都市である。
修士論文のテーマは、楷書書法の極致「欧陽詢書風」を理解し、それにみあった仮名書体の製作を中心課題とされていた。

これだけの遠大なテーマを消化するためには、ともかく時間がたりなかった。そこで所持している限りの関連図書をご覧いただき、あわせて拓本や解説書だけでなく、中国陝西省西安市の「碑林」で『皇甫誕碑』をみることと、西安から日帰りが可能な、陝西省麟游県に現存する『九成宮醴泉銘』碑(左掲載図版 欧陽詢筆 部分)を実見されることを提案した。
この現存するふたつの石碑は、欧陽詢の筆になるが、はじめから石に刻されることを前提に書されたものである。つまりこの碑の前にたつことは「刻字」の妙をみることとなる。
いっぽう仮名はわが国の書写のなかからうまれ、誕生以来もっぱら紙の上に書されてきた。
すなわち刻字系統の字(漢字)と、書字系統の字(和字)をあわせるという命題は、相当おもいものがある。

大学への提出と審査を終えて、張さんが大きなキャリーバッグを引っ張って来社したのは、年が明けて1月の初旬だった。バッグから取りだした奇妙なものをクネクネと曲げて「字」ができてきた。ちょうどその日は「活版カレッジ アッパークラス」の日でもあり、三三五五来社される活版印刷実践者が、張さんの「論文報告会」に期せずして立ちあうこととなった。
活版印刷の実践者は、イラストや図版、コンピューターから吐きだされた平面のデーターが、凹状になり、凸状になる場面にしばしば遭遇する。なによりも金属活字は凸状を呈しており、それをプレスすることで平面に転写する体験を日常的にされている。

張さんの「論文報告」は、テキストの閲読とあわせて、アーティストのインスタレーションのようにして展開した。活版印刷実践者の皆さんは、漢字の背後に潜む立体構造をいつの間にか掌握されている。したがって字(漢字)のパースペクティブな構造は容易に理解されていた。ただしそこから仮名書風への転換にはきびしい声があった。

修士課程を修了されて、ひとまずホッとした張さんであったが、そのあたりの論及不足は十分承知されていた。したがってさらに大学院博士課程で学びたいとのつよい希望をおもちだった。
「朋有り、遠方より来たる、また楽しからずや」という。
張 文一さんの今後のさらなる頑張りに期待するゆえんである。

【個展】たなか鮎子個展 ‘ ささやく町 ─ A Whispering Town ’

たなか_01 たなか_02たなか鮎子個展
‘ ささやく町 ─ A Whispering Town ’
おしゃべりな家、きまぐれな道しるべ、哲学する森。
人びとの心のささやきでできた、小さな町があったとしたら……
ヨーロッパの町での暮らしから着想をえた架空の町の風景を
絵と半立体作品で表現いたします。
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2018年2月26日[月]-3月3日[土]
11時30分-19時まで(最終日17時まで)
会 場
GALLERY HOUSE MAYA
107-0061 東京都港区北青山2-10-26
03-3402-9849
http://www.gallery-h-maya.com

【詳細情報: たなか鮎子 http://ayukotanaka.com/

【Season’s Greetings】台湾の友人:林 昆範さんから春節のご挨拶

林さん01 林さん02林 昆範さん林 昆範さん紹介
台湾中原大学商業設計系助理教授
中原大学文化創意研究センター主任
タイポグラフィ学会(日本)会員

朗文堂からの刊行書
◯ 『中国の古典書物』(林昆範著 2002年初版・ 2014改訂版)
◯『元朝体と明朝体の形成』(林昆範著 2002年)
◯『楷書体の源流をさぐる』(林昆範著 2003年)
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林 昆範さんとのおつき合いもはやいもので20年を越えました。
現在の林さんは「字学」とならんで「文 ≒ 紋 学」に注力されています。わが国には「文字」という、便利ですがいささか意味領域の曖昧な用語が定着しているために、少しわかりずらいかもしれませんが …… 。

今回は春節(旧暦のお正月)にふさわしく「吉祥文」をふんだんに配したカードと封筒をお送りいただきました。
活版 à la carte 林 昆範さん関連記事

【展覧会】阿部真弓さん つぶつぶ ∞ もくもく{くも うつわ ふね ⇨ のような}個展開催 ウィリアム モリスにて 2月1日─28日

20180207191951_00002 20180207191951_00001阿部真弓個展
くも うつわ ふね ⇨ のような
期 間:2月1日[木]-28日[水]

時 間:12:30-18:30   * 最終日は17:00まで
休廊日:日・月・第1・3土曜日(2/17日休廊)
会 場:ウィリアム モリス  珈琲&ギャラリー
150-0002 東京都渋谷区渋谷1-6-4  The Neat 青山 2F
TELEPHONE 03-5466-3717

【WebSite紹介】 明治産業近代化のパイオニア 平野富二 {古谷昌二ブログ12}── 官営時代の長崎製鉄所(その1)

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40b069ea42ae999e89c8f1c68f8381ab-825x510古谷昌二ブログ01月

明治産業近代化のパイオニア  平野富二生誕170年を期して結成された<「平野富二生誕の地」碑建立有志会>の専用URL{ 平野富二  http://hirano-tomiji.jp/ } では、同会代表/古谷昌二氏が近代活版印刷術発祥の地長崎と、産業人としての人生を駈けぬけた平野富二関連の情報を意欲的に記述しています。ご訪問をお勧めいたします。
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◎ 古谷昌二ブログ
[管理人:「平野富二生誕の地」碑建立有志会事務局長 日吉洋人]

① 探索:平野富二の生まれた場所
② 町司長屋の前にあった桜町牢屋
③ 町司長屋に隣接した「三ノ堀」跡
④ 町司長屋の背後を流れる地獄川
⑤ 矢次事歴・平野富二祖先の記録
⑥ 矢次家の始祖関右衛門 ── 平野富二がその別姓を継いだ人
⑦ 長崎の町司について
⑧ 杉山徳三郎、平野富二の朋友
⑨ 長崎の長州藩蔵屋敷
⑩ 海援隊発祥の地・長崎土佐商会
⑪ 幕営時代の長崎製鉄所と平野富二
 官営時代の長崎製鉄所(その1)

幕末の長崎製鉄所全景写真(「ボードイン・コレクション」から)幕末の長崎製鉄所全景写真(「ボードイン・コレクション」から)
『長崎府職員録』(慶応4年8月)01 『長崎府職員録』(慶応4年8月)02 『長崎府職員録』(慶応4年8月)