月別アーカイブ: 2023年2月

【イベント/展示・即売】BUG|バグスクール:うごかしてみる!|’23年11月29日-’24年1月14日|終了

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BUG
バグスクール:うごかしてみる!
会  期  2023年11月29日[水]- 2024年1月14日[日]
時  間  11:00 – 19:00
休  館  日  火曜休館 * 年末年始休館 ’23年12月25日[月]-’24年1月4日[木]
入  場  料  無料
主  催  BUG
      100-6601 東京都千代田区丸の内1-9-2 グラントウキョウサウスタワー1F
      Gran Tokyo SOUTH TOWER 1F, 1-9-2, Marunouchi, Chiyoda-ku, Tokyo
      交通アクセス   JR東京駅八重洲南口から徒歩3分
      東京メトロ京橋駅8番出口徒歩5分、東京メトロ銀座一丁目駅1番出口徒歩7分
参加アーティスト 内田涼、柿坪満実子、野口竜平、平手、藤瀬朱里、堀田ゆうか、前田耕平
         光岡幸一、渡邊拓也
ゲストキュレーター 池田佳穂
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株式会社リクルートホールディングスが運営するBUGでは、インディペンデント・キュレーターの池田佳穂をゲストキュレーターに迎え、2023年11月29日[水]より、「バグスクール:うごかしてみる!」を開催します。本企画は、複数のアーティストを一挙に紹介する場として、アーティスト9名が小展示と多様なプログラムを実施します。
アートセンターの可能性を開く、継続的な取り組みとして本企画を育てることを目標に、アーティストの思考や作品に触れる機会を創出します。これまでアートに触れる機会の無かった社会人や学生など、様々な方々にも楽しんでいただける学び場です。

◉ キュレーターコメント

2023年9月にグランドオープンしたアートセンターBUG。東京駅直結でカフェが併設した空間ですが、どのような場に育っていくのか未知数の段階です。そこで「展示と鑑賞」だけではないアートセンターの新しい可能性として、1989-99年生まれのアーティスト9名と協働し、32日間限定の実験的な学び場「バグスクール:うごかしてみる!」を開催します。
本企画の参加アーティストは、身体の持つ偶発性や、無意識に蓄積された感覚を創作の起点にしたり、身体を媒介に社会、環境、他者との関係性を再解釈したりと、多様な世界観を深めながら、身体というチャンネルに焦点を当て制作しています。
今回は過去作と新作を交えた小展示に加え、学び場として、鑑賞者との対話もしくは体や手を用いる参加型プログラムを中心に展開します。このプログラムではアーティストが成果物や技術を一方的に伝えるのではなく、制作過程に存在する物語、感覚、思考を参加者と共有し、互いの価値観や考え方を理解することを目指します。

タイトルの「うごかしてみる!」には鑑賞者の感覚や思考を揺り動かすようなアーティストの実践と、同時期に実施される多彩なプログラム群を通じて、新しく始まったアートセンターBUGで、さまざまな共鳴が生まれてほしいという期待が込められています。この冬に現れる期間限定の学校で、一緒に学び合いましょう。
※2023年9月に活動を終えたクリエイションギャラリーG8とガーディアン・ガーデンで30年以上続いたチャリティー企画を引き継ぎ、バグスクールの小展示作品は購入可能です。本企画は作品購入の手前で、アーティストや作品の背景にある歴史的、政治的、社会的、文化的な文脈を理解する機会を創出し、作品売買の有機的なあり方を考える試みでもあります。(池田佳穂)

◉ 池田佳穂(いけだ・かほ)/ インディペンデント・キュレーター
2016年より東南アジアを中心に、土着文化や社会情勢から発展したコレクティブを調査。国内外で展覧会・パフォーミングアーツ・教育プログラムなどが複合した横断的なキュレーションを行う。近年の実績は「レシピライブラリー」(Rumah Budaya Sikukeluang/INTA-NET KYOTO 同時開催、2022)、「オープンパークMINE:ストリート/どう遊ぶ?」(山中 suplex 別棟 MINE、2023)。森美術館でアシスタントとして経験を積み、2023年春に独立。

◆ 小展示について
9名のアーティストがそれぞれ小規模な展示を BUG内 で展開します。参加型プログラムと地続きの展示も多く、ぜひセットでお楽しみください。
◆参加型プログラムを開催
9名のアーティストによる参加型プログラムを実施します
<会  場> 会場はプログラムによって異なります。
<対象・定員>  各プログラムによって異なります。詳細はウェブサイトにて更新予定です。
<参  加  費> 無料
<申込方法> 事前参加申し込み受け付けは11月17日より Peatix にて順次開始します。
各参加型プログラムの開催場所、詳しい内容、参加方法は、追ってウェブサイト、SNS にてお知らせします。

※ 下掲詳細公式サイトとあわせ、各種特設SNSサイト情報などで最新情報を確認の上ご参加を。
[ 詳 細 : BUG

【展覧会】大倉集古館|企画展 大倉組商会設立150周年 偉人たちの邂逅 ― 近現代の書と言葉|’23年11月15日-’24年1月14日|終了

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企画展 大倉組商会設立150周年 偉人たちの邂逅
― 近現代の書と言葉
会  期  2023年11月15日[水]- 2024年1月14日[日]
開館時間  10:00 - 17:00(入館は 16:30 まで)
休  館  日  毎週月曜日
入  館  料  一般:1,000円、大学生・高校生:800円 * 学生証を提示、中学生以下:無料
       * チケット各種割引・優待情報、関連イベント情報などは下掲詳細参照
会  場  大倉集古館 展示室
      105-0001 東京都港区虎ノ門 2-10-3(The Okura Tokyo 前)
      TEL : 03-5575-5711(代表) FAX:03-5575-5712
主  催  公益財団法人 大倉文化財団・大倉集古館
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今から150年前の明治6(1873)年10月、大倉喜八郎によって大倉組商会が設立されました。大倉組商会は後に15財閥の一つに数えられる大企業に成長します。
本展では大倉組商会設立から150年を数えた本年、創設者・大倉喜八郎と、嗣子・喜七郎による書の作品とともに、事業や文雅の場で交流した日中の偉人たちによる作品を展示し、詩作や書の贈答によって結ばれた交流の様を展観いたします。

※ 下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 大倉集古館 ]  { 活版アラカルト 過去ログまとめ }

【展覧会】小平彩見展 ー猫と窓と鳥とー 東京展|’24年2月5日-2月17日|終了

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小平彩見展 ー猫と窓と鳥とー 東京展
2024年2月5日[月]-2月17日[土] 11時-19時  * 17日は18時まで
期間中 2月13日[火]、14日[水]休み
* 作家在廊予定日:9日,10日,11日,12日,17日
   会 場 COFFEE & GALLER ゑいじう
   〠160-0007 新宿区荒木町22-38
   TEL03-3356-0098  11:00-19:00
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昨年8月松本市での展示に、新作版画を2点ほど追加して、2024年東京新宿で展示します。
「coffee & gallery ゑいじう」では、階段を活かした空間に、
鳥のモビールや猫の切り絵を貼って、
ほっこり楽しい展示にする予定です。
猫クッズ、鳥グッズ、本の販売もいたします。

※ 下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 小平彩美|版画日和  COFFEE & GALLER ゑいじう  

【展覧会】横尾忠則現代美術館|Yokoo in Wonderland ― 横尾忠則の不思議の国|’23年9月16日-12月24日|終了

横尾忠則現代美術館兵庫変更版ポスターデザイン : 横尾忠則

横尾忠則現代美術館
Yokoo in Wonderland ― 横尾忠則の不思議の国
会  期  2023年9月16日[土]- 12月24日[日]
開館時間  10:00 - 18:00[入場は 閉館の30分前 まで]
休  館  日  月曜日
      * 9月18日[月・祝]、10月9日[月・祝]開館。9月19日[火]、10月10日[火]休館。
会  場  横尾忠則現代美術館(兵庫県立美術館王子分館)
      657-0837 兵庫県神戸市灘区原田通 3-8-30   Tel:078-855-5607(総合案内)
観  覧  料  一 般 700円、大学生 550円、70歳以上 350円、高校生以下 無 料
      * 各種割引、優待情報などは下掲詳細参照。
主  催  横尾忠則現代美術館([公財]兵庫県芸術文化協会)
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横尾作品のなかの「不思議」に着目し、現実の延長にあるもうひとつの世界をルイス・キャロル作「不思議の国のアリス」になぞらえて紹介する展覧会。

◆ 第1章「不思議の国」では、地底や海中、宇宙を舞台にした作品が、◆ 第2章では「鏡の国」と題して鏡やミラーイメージを用いた作品が、私たちを異世界へと誘います。そして ◆ 第3章「夢の国」では、横尾自身の夢をもとに描いた《夢枕》全43点を一堂に展示します。

◆ 第1章 不思議の国 ◆
横尾さんの作品を見つめていると、いつのまにか異空間に迷い込んでいることはないでしょうか?
『不思議の国のアリス』のアリスの冒険がウサギ穴から始まるように、本展の第1章「不思議の国」は、少女が穴から飛びおりる(?) 場面から始まります。
その先には若き日の横尾さんが関心を寄せた、地底の王国アガルタがあり、少年時代の横尾さんが夢中になった探検小説の洞窟があり、愛読したジュール・ヴェルヌの海中世界が広がります。さらに、宇宙では異星人と出会ったり、死の向こうにある「ぶるうらんど」を覗き見たりと、異界での冒険は続きます。
◆ 第2章 鏡の国 ◆
第2章「鏡の国」では、鏡の向こう側へご案内します。
本展のポスターに登場するアリスは、ジョン・テニエルの挿絵を横尾さんが日記帳に模写したもの。(実はそのページ[1985年の日記帳の扉]がそのまま使われています)
横尾さんがアリスを描く理由は「自分の中の狂気を対象化」するためなのだそうです。鏡の破片のコラージュや、鏡文字を多用し、実像と虚像が入り乱れる狂気の世界が展開する第2章は、1980年代後半の作品を中心に構成されています。
◆ 第3章 夢の国 ◆
第3章は「夢の国」。アリスの「不思議の国」での冒険は夢の中での出来事でした。横尾さんもまた不思議な夢を見る達人として知られており、半世紀以上にわたって夢日記を綴っています。
その夢の記録は、現実と非現実が融合したシュルレアリスム的世界を醸し出し、ヨコオワールドの源泉にもなっています。《夢枕》は、1998年に出版された『夢枕ー夢絵日記』の原画です。本展では42編の絵日記と、表紙のための原画全43点を一堂に展示します。

※ 新型感染症予防対応実施中。下掲詳細公式サイトで最新情報を確認のうえご観覧を。
※ 横尾忠則現代美術館は、館設備等のメンテナンスのため、下記の期間休館となります。
休館日:2023年12月25日[月]- 2024年1月26日[金]

[ 詳 細 : 横尾忠則現代美術館

【展覧会】島根県立石見美術館|特別展 追悼 澄川喜一展|’23年12月15日-’24年2月12日|終了

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島根県立石見美術館
特別展 追悼 澄川喜一展
会  期  2023年12月15日[金]- 2024年2月12日[月]
開館時間  9:30 - 18:00(展示室への入場は 17:30 まで)
休  館  日  毎週火曜日、12月28日[木]- 1月2日[火]
会  場  島根県立石見美術館 展示室 A・B
      698-0022 島根県益田市有明町5-15 島根県芸術文化センター「グラントワ」内
      TEL:0856-31-1860       
観  覧  料  ※ 特別展・コレクション展のみの料金
      一 般 300円、 大学生 200円、 高校生以下
      * チケット各種割引・優待情報、関連イベント情報などは下掲詳細参照
主  催  島根県立石見美術館、しまね文化振興財団、益田市、津和野町、吉賀町、岩国市、
      芸術文化とふれあう協議会
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2023年4月に亡くなった島根県吉賀町出身の彫刻家、澄川喜一。
同館では、開館時の2005年から2022年まで、17年にわたり島根県芸術文化センター長(兼 島根県立石見美術館長)を勤めました。その間、益田市と居住地である東京とを何度も往来し、郷里である石見地域の文化振興と、街の活性化に力を尽くしてきました。
澄川は、高校時代を過ごした山口県岩国市で、錦帯橋の魅力に目覚めて以来、長年、木や石の性質を活かした抽象彫刻の制作に従事しました。母校である東京藝術大学で教授となり、後進を育て、同大学の学長に就任。一方で毎年のように新たな作品を新制作協会展や個展で発表することも欠かしませんでした。
全国各地で野外彫刻の制作や、都市部の環境造形の仕事も数多くこなし、特に 東京スカイツリー ®  のデザイン監修を担ったことで広く世間の注目を集めました。2020年には、こうした数多くの功績が表彰され、文化勲章を受章しています。
本展ではこのたびの逝去を悼み、これまで同館に寄贈された作品を中心に、澄川が生涯一貫して追い続けた「そりのあるかたち」をテーマにした作品群約40点を紹介し、創作の軌跡を振り返ります。

澄川喜一 略 歴
1931(昭和06)年 島根県吉賀町に生まれる。
1945(昭和20)年 山口県立岩国工業高等学校入学。錦帯橋の特性や構造を独自に研究。
1952(昭和27)年 東京藝術大学彫刻科に入学。平櫛田中、菊池一雄に学ぶ。
1958(昭和33)年 同大学彫刻専攻科を修了。副手となる。第22回新制作展に初出品
         (翌年 ≪S君≫ 他で新作家賞受賞)。
1961(昭和36)年 東京都清瀬市にアトリエを構える。塑像から木彫の抽象表現に転向。
1967(昭和47)年 東京藝術大学彫刻科の講師となる。
         ≪MASK≫ シリーズを展開し各地のコンクールで受賞。
1976(昭和51)年 文部省在外派遣研修員として渡欧。
1979(昭和54)年 ≪そりのあるかたちー1≫で第8回平櫛田中賞受賞。
1980(昭和55)年 ≪そりとそぎのあるかたち≫ で第11回中原悌二郎賞優秀賞受賞。
1981(昭和56)年 東京藝術大学彫刻科教授に就任。
1988(昭和63)年 山口県庁前庭の野外彫刻 ≪鷺舞の譜≫ を中心とした環境造形で第13回
           吉田五十八賞受賞。
1995(平成07)年 東京藝術大学学長に就任。
2001(平成13)年 島根県立美術館の野外彫刻 ≪風門≫ で第10回本郷新賞を受賞。
           東京藝術大学退官。名誉教授となる。
2003(平成15)年 恩賜賞・日本芸術院賞受賞。
2005(平成17)年 島根県芸術文化センター長に就任。
2006(平成18)年 東京スカイツリー® のデザイン監修者に就任(2012年開業)。
2008(平成19)年 文化功労者に顕彰。
2012(平成24)年 岩国市名誉市民、および清瀬市名誉市民となる。
2013(平成25)年 横浜市文化賞、および中国文化賞受賞。
2017(平成29)年 島根県吉賀町に「澄川喜一記念公園 彫刻の道」が完成。
2020(令和02)年 文化勲章受章。
2021(令和03)年 島根県県民栄誉賞。
2023(令和05)年 逝去(91歳)。

※ 下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 島根県立石見美術館  本展特設サイト
{ 活版 à la carte  島根県立石見美術館 過去ログ }

[ 関 連 : 活版アラカルト〔展覧会〕島根県立石見美術館|特別展 受贈記念 彫刻家・澄川喜一の仕事|’23年2月4日-4月3日|終了 ]

【展覧会】東洋文庫ミュージアム|企画展 東南アジア ~交易と交流の海~|’23年10月4日-’24年1月14日

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東洋文庫ミュージアム
企画展 東南アジア ~ 交易と交流の海 ~
開催期間   2023年10月4日[水]- 2024年1月14日[日]
所  在  地     東洋文庫 113-0021 東京都文京区本駒込 2-28-21

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2023年、日本とASEAN(東南アジア諸国連合)は友好協力50周年を迎えます。 東西を結ぶ海洋交易の中継地であった東南アジアでは、古くから各地の人、物、文化との交流、接触がみられました。 現代の日本人にとっては、ビジネスや観光、特色ある料理のイメージが浮かびやすいかもしれません。
本展では、日本にとって重要な地域でありながら、意外に知らないことが多い東南アジア諸国の歴史を、魅力あふれる文化、 日本との関りなどについて、 「交易」と「交流」を軸に、親しみやすい観点からご紹介します。

展示リスト PDF
<展示資料の閲覧方法>
展示資料の原題・請求番号 は下記よりご覧いただけます。
これらの資料は展示終了後閲覧室でご覧いただけます(一部ご覧いただけない場合もございます)。
http://www.toyo-bunko.or.jp/library3/prohibition.html
<詳しい閲覧方法>はこちらよりご覧ください。

閲覧室のご利用方法   http://www.toyo-bunko.or.jp/library3/usingthefacilities.html

※ 下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 東洋文庫

【展覧会】戸栗美術館|伊万里・鍋島の凹凸文様|’23年10月6日-12月21日|終了

展覧会チラシ表

戸栗美術館
伊万里・鍋島の凹凸文様
会  期  2023 年10月6日[金]- 12月21日[木]
会  場  戸栗美術館 東京都渋谷区松濤 1-11-3
開館時間  10:00 - 17:00(入館受付は 16:30 まで)
      * 金曜・土曜は 10:00 - 20:00(入館受付は 19:30 まで)
休  館  日  月曜・火曜 * 10月9日[月・祝]は開館
入  館  料  一 般 1,200 円 / 高大生 500 円  * 中学生以下は 入館料 無 料
────────────────────展覧会チラシ裏★〔 活版アラカルト掲載図版のほとんどは、画面をクリック・タップすると拡大表示されます 〕★

◆ 戸栗美術館|伊万里・鍋島の凹凸文様|’23年10月6日-12月21日 ◆

今展では、やきものの表面に施された凹凸(おうとつ)の文様に注目します。取り上げるやきものは、江戸時代初頭に佐賀・有田(ありた)で、日本初の国産磁器として誕生した伊万里焼(いまりやき)と、その技術を応用して徳川将軍家への献上品として創出された鍋島焼(なべしまやき)。これらのやきものの施文方法は筆による絵付けが主流ではありますが、中には表面を盛り上げたり、貼り付けたり、反対に削ったり、くりぬいたりという表現も見られます。
こうした凹凸文様は、画像はもちろん肉眼であっても絵付けによる表現に比べると視認しにくいもの。しかしながら、凹凸文様をあらわすための技法は、型の準備や、ヘラや鉋(かんな)などの工具の使用など、伊万里焼や鍋島焼の基本成形技法である轆轤(ろくろ)挽きだけでは完成しない、ひと手間もふた手間も掛けられ、高い技術力も要するものです。
伊万里焼・鍋島焼あわせて約80点の出展品から、一見気付きにくい、しかし繊細な凹凸文様をご堪能ください。

②色絵 鳳凰花鳥文 鉢_ロゴ入り色絵 鳳凰花鳥文 鉢 伊万里(柿右衛門様式)
江戸時代(17世紀後半)口径33.6cm  戸栗美術館所蔵
③染付 唐草透彫網文 三足香炉_ロゴ入り染付 唐草透彫網文 三足香炉 伊万里
江戸時代(17世紀末-18世紀初) 通高9.8cm  戸栗美術館所蔵
⑥色絵 七宝菊文 稜花皿_ロゴ入り色絵 七宝菊文 稜花皿 鍋島
江戸時代(17世紀後半)口径21.3cm  戸栗美術館所蔵

※ 展示作品の写真画像は 戸栗美術館 から拝借しました。二次流用などはご遠慮ください。
※ 下掲詳細公式サイトで、最新情報を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 戸栗美術館  { 活版アラカルト 戸栗美術館 過去ログまとめ }  

【展覧会】吉村昭記念文学館|企画展 長崎と私 ~吉村昭 百七回の探訪~|’23年11月1日-12月24日|終了

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吉村昭記念文学館
企画展 長崎と私 ~吉村昭 百七回の探訪~
会  期  令和5年(2023年)11月1日[水]- 12月24日[日]
休  館  日  11月16日[木]、12月1日[金]、12月21日[木]
開館時間  9時00分 ー 20時30分
会  場  吉村昭記念文学館 3階企画展示室
      116-0002 東京都荒川区荒川二丁目50番1号(ゆいの森あらかわ内)
      TEL. 03-3891-4349
入  館  料  無 料
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吉村 昭(よしむら あきら 1927-2006)が作家として飛躍するきっかけとなった「戦艦武蔵」の舞台地である「長崎」に焦点をあて、長崎に関連する歴史作品を中心に紹介します。併せて、107回の長崎訪問を通して、吉村が愛した長崎の風情やゆかりの場所などを紹介して、長崎の魅力を伝えます。
また、関連イベントとして、講演会・展示解説・スタンプラリーを開催いたします。展示をご覧いただき、併せて関連イベントにもぜひご参加ください。

<イベントの一例>
講演会「吉村昭の『律儀』と長崎」を深掘りする
~ お世話になった長崎の一人として ~
◆ 講 師  本馬貞夫氏(長崎県長崎学アドバイザー)
◆ 日 時  11月19日[日] 13:30開場、14:00開演(60分程度)-終了
◆ 会 場  ゆいの森あらかわ 1階 ゆいの森ホール
◆ 定 員  120名(申込順)
◆ 内 容  講師に長崎県長崎学アドバイザーの本馬貞夫氏をお迎えして、吉村昭の執筆した歴史作品を中心に、長崎の歴史や文化を交えて語っていただきます。

※ 下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 吉村昭記念文学館
{新宿餘談}
イベント講演会講師:本間貞夫さんは、元長崎県立図書館に勤務され、吉村昭氏とも親交があったようである。筆者:片塩とはほぼ同世代で、図書閲覧でなにかとお世話になったかたでもある。
それにしても吉村昭氏は「戦艦武蔵」執筆に際して、107回も長崎取材を重ねていたとはおどろいた。長崎には俚諺として「長崎名物の三カー坂・墓・莫迦」がある。これはあくまでも俚諺ではあるが、坂が多いことは事実である。吉村氏もひどい傾斜地の一角での写真をのこしている。ここの住人は平坦地へのゴミ出しが日常的に重くのしかかる。墓も寺町を中心に傾斜地によじ登るように設けられている。したがって墓参というより登山に近くなる。莫迦の真偽は知らないが、佐賀・長崎などの肥前地方には「ふうけもん」という表現がある。筆者の知人数名は「ふうけもん」である。

【イベント】ホテル雅叙園 東京|懐かしく新しい “レトロ” を旅する 古今東西ニッポンの風景|後期展示開始 ’24年1月1日-1月14日|終了

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ホテル雅叙園 東京
世代を超えて愛される昭和ノスタルジーの世界を体感
懐かしく新しい “レトロ” を旅する
古今東西ニッポンの風景
期  間  2023年12月2日[土]- 12月24日[日]  ← 終了
      2024年1月1日[月・祝]- 1月14日[日]

時  間  11:00-18:00(最終入館 17:30)
会  場  ホテル雅叙園東京 東京都指定有形文化財 「百段階段」
      153-0064 東京都目黒区下目黒1-8-1 TEL. 03-3491-4111 (代表)
料  金  当日・個人 一 般 1,500円、学 生 800円 
      * 各種割引、優待情報などは下掲詳細参照。
販  売  ホテル雅叙園東京 / 公式オンラインチケット
主  催  ホテル雅叙園 東京
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年末年始に向け、旅への意欲が掻き立てられるこの季節は、1935(昭和 10)年築のレトロ建築を舞台に、「ニッポンの風景」をテーマにし、その土地ならではの民芸品や食、想像上の旅先の風景など、日本各地や時代を旅する作品をお愉しみいただく、ロマンあふれる展示を行います。
昭和の旅先で見たあの頃の風景は、実体験のない世代にとっては、おしゃれさを感じる新しいものでありながら、どこか懐かしさを感じる存在でもあります。そんな昭和への憧れや、古き良き時代への懐古など、さまざまな世代の心に響く作品や、文化財建築に施された旅を連想させる展示の見どころをご紹介いたします。

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その土地ならではの景色や食、温泉、お祭り、民藝など、地域の歴史や風土を形作るコンテンツは
旅の記憶を呼び起こすと同時に旅への欲求を掻き立てるものでもあります。
旅先で出会う見たことのない景色や昔と同じように存在し続ける懐かしい場所やものは、
すさまじいスピードで動いていく日常から私たちを一時解き放ってくれるものであるからこそ
人は旅に心惹かれるのかもしれません。

年末から年始にかけての文化財「百段階段」では、
文化財建築の7部屋の中に様々な「ニッポンの風景」が登場します。
温泉街に輝く架空のネオンサイン、東北6県11系統の分布に見る約200体のこけし、
懐かしくも個性的な日本全国の「地元パン ®︎」を収録した
甲斐みのり氏の著書『日本全国 地元パン』とのコラボレーション展示など、
現代のクリエイターや文筆家の方々との共演のもと、郷愁を感じさせつつも
どこか不思議な旅先へ迷い込んでしまったかのような世界をご覧いただきます。

あわせて「旧目黒雅叙園への旅」として、
開業当初からのパンフレットや新聞広告などの歴史資料も一堂にご紹介。
文化財「百段階段」でしか体験できないニッポン旅行へお出かけください。

※ 下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : ホテル雅叙園 東京 ホテル雅叙園 東京「百段階段」イベント
[ 参 考 : 活版アラカルト〔イベント〕ホテル雅叙園 東京|和のあかり × 百段階段2023|~ 極彩色の百鬼夜行 ~|’23年7月1日-9月24日|終了 ]

【展覧会】国立新美術館|大巻伸嗣 真空のゆらぎ Interface of Being|’23年11月1日-12月25日|終了

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国立新美術館
大巻伸嗣 真空のゆらぎ Interface of Being
会  期  2023年11月1日[水]- 12月25日[月]
開館時間  10:00 - 18:00
      * 毎週金・土曜日は 20:00 まで  * 入場は閉館の30分前まで
会  場  国立新美術館 企画展示室 2E
      106-8558 東京都港区六本木7-22-2
観  覧  料  無 料
主  催  国立新美術館、独立行政法人日本芸術文化振興会、文化庁
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大巻伸嗣(1971年岐阜県生、神奈川県在住)は、「存在するとはいかなることか」という問いを掲げ、身体の感覚を揺さぶるような大規模なインスタレーションを創り出してきた現代美術家です。大巻はそうしたスケールの大きな創作を、日本はもとより、アジアやヨーロッパなど世界各国で発表し、高い評価を得てきました。また地域を活性化するアート・プロジェクトから舞台芸術まで、多くの人々と協働して空間を変容させるさまざまな現場でも比類のない資質を発揮しています。

大巻の空間に包み込まれた私たちは、この世界における我が身の存在に、新たな視点を投げかけることになります。空間に痕跡を残すことで自らの身体を実感し、また、闇に包まれたり、強烈な光に照らされたりすることで、身体だけでなく、意識や感覚に、内省的に向き合うことを促されるのです。
大巻は、現代社会がどのような歴史を経て今に至り、現在どのような問題を抱えているかを深く考察し、それをもとにインスタレーションの着想を得てきました。また、光と闇を重要な要素とする大巻の空間は、太陽のリズムとともに在るこの世界を象徴するかのような始原的な感覚を湛えています。この始原性とも関わるのが、大巻が好んで用いてきた繊細かつ濃厚な装飾的な造形です。人間は、自然を抽象化した文様を身近なものとすることで、自然に寄り添って生きてきたからです。大巻のインスタレーションは、現代社会に対する優れた批評である一方、人間に普遍的にそなわる根源的な造形志向を色濃く反映しているのです。

本展覧会は、国立新美術館で最大の、天井高 8 m、2000 m² にも及ぶ展示室をダイナミックに使って開催されます。この広大な空間でなければ展示できないインスタレーションは、観客の身体的な感覚と強く響き合い、細分化した世界に生きる私たちが失った総合的な生の感覚を喚起することでしょう。
展示には、映像や音響、そして詩も用いられるほか、会場内でのパフォーマンスも予定されています。大巻が創り出す、現代の総合芸術をお楽しみいただければ幸いです。

< 作家プロフィール >
大巻伸嗣   おおまき しんじ
1971年岐阜県生まれ。現在、神奈川県を拠点に制作。「存在」とは何かをテーマに大巻は、環境や他者といった外界、記憶や意識などの内界、そしてその境界にある身体の問題を探求してきました。大巻が生み出した空間で私たちは、外界と内界の相互作用や、時間と空間におけるその揺らぎを、身体的な感覚とともに多義的に経験します。
近年の主な個展に、「The Depth of Light」(2023年、A4 美術館、成都)、「地平線のゆくえ」(2023年、弘前れんが倉庫美術館)、「存在のざわめき」(2020年、関渡美術館、台北)、「存在の証明」(2012年、箱根彫刻の森美術館)など。「あいちトリエンナーレ」(2016年、愛知)ほか国内外の数多くの国際展にも参加してきた大巻は、近年、「Rain」(2023年、愛知県芸術劇場/新国立劇場)などの舞台芸術でも活躍しています。

※ 本展は事前予約不要です。
※ 下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 国立新美術館 ]
いまさらながら < 国立新美術館について >
国立新美術館は、芸術を介した相互理解と共生の視点に立った新しい文化の創造に寄与することを使命に、2007年、独立行政法人国立美術館に属する5番目の施設として開館しました。以来、コレクションを持たない代わりに、人々がさまざまな芸術表現を体験し、学び、多様な価値観を認め合うことができるアートセンターとして活動しています。

【展覧会】松岡美術館|アメイジング・チャイナ 深淵なる中国美術の世界|’23年10月24日-’24年2月11日|終了

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松岡美術館
アメイジング・チャイナ
深淵なる中国美術の世界
会  期  2023年10月24日[火]- 2024年2月11日[日・祝]
         前 期 2023年10月24日[火]- 2023年12月10日[日]
         後 期 2023年12月12日[火]- 2024年2月11日[日・祝]
      * 企画展の中国絵画のみ作品入れ替えあり
会  場  松岡美術館
      108-0071 東京都港区白金台5-12-6
時  間  10:00 - 17:00(最終入館時間 16:30)
      * 毎月第1金曜日 10:00 - 19:00 (入館は 18:30 まで)
休  館  日  月曜日(祝日の場合は翌平日)、年末年始(2023年12月29日 - 2024年1月4日)
観  覧  料  一 般 1,200 円、25歳以下 500 円、高校生以下、障がい者手帳をお持ちの方 無料
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松岡美術館は、実業家 松岡清次郎が蒐集した美術品を公開するため、1975(昭和50)年に設立された私立美術館です。1917(大正6)年貿易商から身を起こした清次郎の理想は、自らの眼にかなった「美しいもの」を追い求め、蒐めていくことでした。今回は、清次郎が東洋陶磁蒐集のため欧米のオークションに参加するうちにコレクションした、北斉-唐時代の小金銅仏や明-清時代の漆器、陶磁器、絵画、清時代の翡翠や白玉などの玉器を展観いたします。

E277-3617青花龍唐草文天球瓶 景徳鎮窯 明時代 永楽期

E277-3618翡翠虁鳳文瓶 清時代 「乾隆年製」銘

明清絵画の精華、清時代の仿古を映す玉器、人気の天球瓶

昨年、広くご紹介した館蔵の明清絵画より、今回はとくに板倉聖哲(まさあき)東京大学東洋文化研究所教授による監修のもと、画冊と画巻の優品を選りすぐり、前期に明代、後期に清代の作品をご覧いただきます。前回かなわなかった題字や跋文も可能な限り展観し、明清時代の画家と文化人との交流も映し出します。 会期中の頁替えも予定しています。
館蔵の清朝玉器の中から、台湾 國立故宮博物院の《翠玉白菜》に通じる超絶技巧を堪能できる《翡翠白菜形花瓶》とともに、古代中国の青銅器にあらわされた饕餮(とうてつ)文や虁鳳(きほう)文を彫り込んだ作品を集め、清時代に高まった仿古の潮流を味わっていただきます。玉器の多くが再開以後初公開で、22年ぶりの展示作品もございます。
また、当館の代表作品《青花龍唐草文天球瓶》を、多くのお客様からのご要望にお応えして再び展示いたします。世界に数点しか存在しない明時代初期の名品を、今一度ごゆっくりご覧ください。

※ 作品画像は 松岡美術館 より拝借した物です。二次引用などはご遠慮ください。
※ 下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 松岡美術館

【展覧会】武蔵野美術大学 美術館・図書館|助教・助手展 2023|武蔵野美術大学助教・助手研究発表|’23年12月4日-12月23日|

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武蔵野美術大学 美術館・図書館
助教・助手展2023
武蔵野美術大学助教・助手研究発表
会  期  2023年12月4日[月]- 12月23日[土]
時  間  10:00-19:00(土・日曜日は17:00 閉館)
休  館  日  水曜日
入  館  料  無 料
会  場  武蔵野美術大学美術館 展示室2・4・5・6、アトリウム 1・2ほか
企  画  助教・助手展2023運営委員会
主  催  武蔵野美術大学 美術館・図書館
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武蔵野美術大学研究室の一員である助手が、日頃の制作や研究の成果を発表する展覧会。日々の授業運営などを担う傍ら、アーティスト、デザイナーあるいは研究者としても活躍する助手たちの多彩な表現を展観する。本展では、出品作家である助手自身が企画運営にも携わり、毎年特色ある展示を展開する。

< 本展の見どころ >
日々、造形教育の現場に身を置きながら、自らも制作に取り組み続けた成果は、美術・デザインの枠にとらわれず多岐にわたります。広報物や展示空間といったそれぞれが表現の一環を形づくるのも本展の特色です。

< 参加作家(予定)>
秋葉麻由子、伊賀さな、石川夏帆、伊藤安鐘、伊藤乃愛、内堀麻美、宇都宮麻香、大井直人、大関龍一、とりもちうずら、岡野 紗咲、越智七海、小野田藍、風間南楓、河城ふみ、川名晴郎、北島未来、キンマキ、郡祐太郎、古西穂波、小山さくら、齋藤将太、迫竜樹、佐々木玲美、佐藤花、佐藤美樹、塩川恵、志田真菜実、柴田光、白井伶奈、砂田紗彩、関根亮、竹下早紀、田村啓悟、多持大輔、椿原崇匡、寺内大登、寺元詩織、所彰宏、永井天陽、永長愛美、中山佳保子、夏目菜々子、難波梨乃、二文字りの、パクビョンイク、林深音、半田奈々子、深田桃子、細井えみか、前野東子、松河直美、松本聖典、宮入惇、宮城島万莉子、宮寺彩美、矢萩理久、山田百香、山本麻璃絵、湯浅美丹、若狭風花、若林穂乃香(五十音順)
*木村幸伸、白鳥佐和、関根萌夏、和久智穂(運営委員として参加)

※ 下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上ご観覧を。
[ 詳細 : 武蔵野美術大学 美術館・図書館

【展覧会】太田記念美術館|深掘り! 浮世絵の見方|’23年12月1日-12月24日|

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太田記念美術館
深掘り! 浮世絵の見方
会  期  2023年12月1日[金]- 12月24日[日]
休  館  日  12月4, 11, 18日は休館します。
開館時間  10時30分 - 17時30分(入館は 17時 まで)
入  場  料  一 般 1,000円 / 大高生 700円 / 中学生(15歳)以下 無 料
       * チケット各種割引・優待情報、関連イベント情報などは下掲詳細参照
問い合せ  太田記念美術館  
      150-0001 東京都渋谷区神宮前1-10-10 ハローダイヤル 050-5541-8600
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浮世絵を鑑賞する際、皆さんはどのような点に注目するでしょうか?
浮世絵の多くは木版画として作られていますので、浮世絵師の筆づかいはもちろん重要ですが、木の板を彫る彫師や、紙に絵具を摺る摺師たちの卓越したテクニックを知っておくと、作品をより深く堪能することができます。また、作品の保存状態や、絵の中に記されている文字など、制作の裏側が見えてくる鑑賞の「ツボ」がいくつもあります。
本展では、まずは押さえておきたい初歩的な視点から、浮世絵マニア向けのディープな視点まで、さまざまな浮世絵の見方を深掘りします。浮世絵をもっと深く楽しみたいという方、ぜひご覧ください。

< 本展の見どころ >
1 北斎のグレート・ウェーブを深掘り!
世界で最も有名な浮世絵である葛飾北斎の「冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏」。波の動きを捉えた北斎の観察眼はもちろん、鮮やかな青い絵具や、その絵具を紙に摺る摺師のテクニックなど、浮世絵を鑑賞する上での見どころが詰まっています。「冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏」を筆頭に、北斎や広重、歌麿たちの名品の「ワザ」を深掘りします。
2 鑑識眼が試される?  摺りの違いを深掘り!
浮世絵の多くは木版画で出来ていますので、同じ作品がたくさん存在していることになります。しかし、摺りの早いものと遅いものとを比べてみると、色や形など、同じ作品でも細かいところにさまざまな違いがあります。摺りによる細かな違いを深掘りします。
3 マニアックな知識を深掘り!
絵の隅にある小さな余白。絵の中に記された謎の記号。言われても気がつかないようなわずかな場所に、浮世絵の制作の背景や保存状態が分かるような手がかりが隠されています。浮世絵に詳しい方でもあまり意識することのない、浮世絵のマニアックな知識を深掘りします。

※ 本展終了後、2024年1月-3月は改修工事のために休館が告知されています。
※ 下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上ご観覧を
[ 詳細 : 太田記念美術館

【展覧会】静岡県立美術館|大大名の名宝 永青文庫 × 静岡県美の狩野派|’23年10月17日-12月10日|終了

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静岡県立美術館
大大名の名宝 永青文庫 × 静岡県美の狩野派
開催期間  2023年10月17日[火]- 12月10日[日]
会  場  静岡県立美術館
      422-8002 静岡市駿河区谷田 53-2
開館時間  10:00 - 17:30(展示室の入室は 17:00 まで)
休  館  日  毎週月曜日
観  覧  料  当日券 一般:1,400円 / 70歳以上:700円 / 大学生以下:無料
      * 本展示にご入場の方は、収蔵品展、ロダン館も併せてご覧いただけます。
      * 前売り、割引、優待情報、関連イベント情報などは下掲詳細参照
主  催  静岡県立美術館
──────────────────────20230928171324_00002◆ 静岡県立美術館|大大名の名宝 永青文庫 × 静岡県美の狩野派|’23年10月17日-12月10日 ◆

永青文庫は、肥後熊本 54 万石を治めた大大名・細川家の下屋敷跡にある、東京で唯一の大名家の
美術館です。南北朝時代より700年の歴史を有する細川家伝来の美術工芸品や歴史資料など、永青文庫の所蔵品は、約9万 4,000 点にのぼり、そのなかには狩野派の傑作や重要作が含まれています。


本展では、永青文庫の狩野派の全容を調査し、その成果を踏まえて優品を選りすぐり、当館の狩野派作品と組み合わせてご覧いただきます。両館のコレクションを掛け合わせることで、室町時代から幕末まで、狩野派 400 年の歴史を名品によって辿る展覧会ができあがりました。
あわせて、調査の中で明らかになった最新の研究成果を盛り込みつつ、狩野派による中国絵画の鑑定や大名道具にまつわる仕事、また熊本藩の御抱絵師であった肥後狩野派についても注目し、幅広く大名家と狩野派の関わりをご紹介します。

正統派であり、かつ刺激的な狩野派展、ぜひ会場でその魅力をご堪能ください。

※ 下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 静岡県立美術館  永青文庫 ] 

【展覧会】ギャルリー東京ユマニテ|飯嶋桃代展「Sphinx - 人間の台座」 IIJIMA Momoyo|’24年2月5日-2月24日|終了

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ギャルリー東京ユマニテ
飯嶋桃代展「Sphinx - 人間の台座」
IIJIMA Momoyo
2024年2月5日[月]- 2月24日[土]
   会 場 ギャルリー東京ユマニテ
   〠 104-0031 東京都中央区京橋3-5-3 京栄ビル1F
   Tel. 03-3562-1305 Fax. 03-3562-1306
   humanite☆js8.so-net.ne.jp
   開廊時間 10:30-18:30(日曜、祝日休廊)
   *1F、B1F同時開催(B1Fのみ2月17日[土]まで)
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ギャルリー東京ユマニテでは3年ぶりとなる飯嶋桃代の新作展を開催いたします。飯嶋は1982年神奈川県生まれ。2011年女子美術大学大学院美術研究科博士後期課程を修了。古着やボタン、食器、鏡などの日用品を用い、白いパラフィンワックスに封じこめて切り出した立体作品や、展示空間を覆いつくす大掛かりなインスタレーションを発表、社会と個人、個人と家族といった関係性をテーマに制作してきました。
飯嶋は近年、疾患と治癒をテーマとし、2019年の個展では「因幡の白兎」に登場する皮を剥がれた兎がやがて兎神へと変化する過程を通過儀礼と捉え、オブジェや映像によるインスタレーションを発表しました。2021年の個展では「伊予国風土記」に記された道後温泉で神が身体を癒したという神話を手がかりに、病から回復していく空間としてのインスタレーションを彫刻や音楽、振り子による物理現象などを用いて展開しました。
民俗学や神話に興味を持つ飯嶋が今回のテーマに選んだスフィンクスは、ギリシャ神話では女性の頭にライオンの身体と鷲の翼を持つ怪物とされています。このスフィンクスは通行人に謎をかけ、解けないものを食い殺していましたが、オイディプスが謎を解くと岩の台座から飛び降り谷底へ身を投げて死んだといいます。飯嶋はスフィンクスの台座という視点からこの謎かけを掘り下げ、陶製の頭蓋骨を蝋で鋳込み台座の形に切り出した立体作品を中心としたインスタレーションを発表いたします。地下会場(2月17日まで)にもペインティングと立体作品を展示いたしますので、ぜひご高覧いただきますようお願いいたします。

〈作家コメント〉
“スフィンクスの謎かけ” をテーマに立体作品を中心としたインスタレーション。
朝は4本足、昼は2本足、夜は3本足になるものなんだ? この有名な謎かけの答えは確かに「人間」である。わたしはすでに知っている答えをもう一度問い直すように制作を行った。
スフィンクスは絵画はもとより彫刻作品も多くの作家によって創作されてきたが、わたしはスフィンクス像のための台座を作ることにした。
それは「人間」という答えを据える台座となるだろうか。
>> 飯嶋桃代 略歴 

※ 下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : ギャルリー東京ユマニテ ]

【展覧会】パナソニック汐留美術館|開館20周年記念展|コスチュームジュエリー 美の変革者たち|シャネル、スキャパレッリ、ディオール ─ 小瀧千佐子コレクションより|’23年10月7日-12月17日|

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パナソニック汐留美術館
開館20周年記念展
コスチュームジュエリー 美の変革者たち
シャネル、スキャパレッリ、ディオール ── 小瀧千佐子コレクションより
会  期  2023年10月7日[土]- 12月17日[日]
開館時間  午前10時 - 午後6時(入館は 午後5時30分 まで)
      * 11月10日[金]、12月1日[金]、12月15日[金]、16日[土] は午後8時まで開館
       (入館はそれぞれ 閉館30分前 まで)
休  館  日   水曜日(ただし12月13日は開館)、8月13日[日]- 17日[木]
入  館  料  一 般  1,200円、65歳以上  1,100円、大学生・高校生  700円、中学生以下  無 料
監  修  小瀧千佐子
主  催  パナソニック汐留美術館、毎日新聞社
──────────────20230912185755_00012〔 活版アラカルト掲載図版のほとんどは、画面をクリック・タップすると拡大表示されます

◆ パナソニック汐留美術館|開館20周年記念展|コスチュームジュエリー 美の変革者たち|シャネル、スキャパレッリ、ディオール ── 小瀧千佐子コレクションより ◆

20世紀はじめ、ポール・ポワレが嚆矢となり、シャネルによって広く普及したコスチュームジュエリー。宝石や貴金属といった素材の既成概念から解放され、優れたデザインや衣服との組合せの魅力によりパリのモード界では不可欠の要素となり、やがてアメリカへも伝わりました。
本展はコスチュームジュエリーの展開を包括的にご紹介する日本初の展覧会です。ディオールやスキャパレッリなどオートクチュールのコレクションのために生み出された作品はもちろん、それらのブランドからの依頼も受けたジュエリー工房による、卓越した技術の精緻なネックレスやブローチに、リーン・ヴォートランやコッポラ・エ・トッポらによる独創的な逸品、そしてミリアム・ハスケルやトリファリに代表される、幅広い層に支持されたアメリカン・コスチュームジュエリー。これらを、国内随一のコレクションから選りすぐり、400点あまりの作例を通じてご紹介するとともに、各デザイナーが素材の自由を獲得することで生み出した、それぞれの様式美を探ります。

※ 下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上ご観覧を。
※ 本展での予約は不要になりました。混雑時には15分毎の「入館時間整理券」が発行されます。
[ 詳 細 : パナソニック汐留美術館
パナソニック汐留美術館-開館20周年記念展シリーズ-として、次回巡回展が予告・広報されています。「開館20周年記念展/帝国ホテル2代目本館100周年「フランク・ロイド・ライト世界を結ぶ建築」|’24年1月11日- 3月10日|

【展覧会】京都工芸繊維大学美術工芸資料館|畠山崇の写真1 -文字の旅-|’24年1月6日-2月9日|終了

京都工芸繊維大学美術資料館01 02京都工芸繊維大学美術資料館京都工芸繊維大学美術工芸資料館
展覧会 畠山崇の写真1-文字の旅-
Photos by Takashi Hatakeyama 1: Journey to Character
開催期間  2024年1月6日[土]- 2月9日[金]
休  館  日  日曜日・祝日、1月27日[土]
開館時間  10:00 - 17:00(入館は16:30まで)
会  場  京都工芸繊維大学美術工芸資料館 1階
       〠 606-8585 京都市左京区松ヶ崎橋上町1
入  館  料  無 料
主  催  京都工芸繊維大学美術工芸資料館
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京都を拠点に写真家として活動した畠山崇(1944-2022)の仕事を振り返る展覧会「畠山崇の写真1-文字の旅-」を開催します。
畠山さんは半世紀以上にわたり、京都を中心とした美術工芸の世界の写真を撮り続けてきました。写真の良し悪しによって美術品の印象は大きく左右されます。私たちが抱く美術品のイメージは写真の影響も大きいと言えるでしょう。畠山さんは作品写真の撮影者として多くの作家や美術関係者から仕事を託されてきました。なかでも陶芸やファイバーアートの作品写真は数多く、現代関西工芸界の貴重な記録ともなっています。
京都工芸繊維大学美術工芸資料館は、このたび畠山崇さんご自身が所持しておられた写真(ポジフィルム、スライド、デジタルデータ等)と関連資料の遺贈を受けました。館ではこれから「畠山崇写真アーカイブ」として写真の調査研究ならびに適切な運用のための管理を行なっていきます。
「畠山崇写真アーカイブ」のお披露目第一弾となる本展では、畠山さんが訪れた アメリカ、韓国、中国、南米諸国、メキシコで撮影した写真を紹介します。作品写真や展示記録写真だけでなく、雑誌や広報物などのヴィジュアルイメージの制作にも写真家として多く関わってきました。
これらの旅のきっかけは、モリサワが発行するカレンダーのヴィジュアルイメージ撮影でした。文字を扱う企業であるモリサワのために、世界各地の特徴的な文字を撮影することを目的としたものです。カレンダーに使用されたカットはそれぞれ十数点に過ぎませんが、それ以外にも写真家畠山崇の眼を感じさせる数多くのカットが残されています。今回はカレンダーに掲載されなかったカットも合わせてご覧いただくことで、旅先での畠山さんの眼差しに触れてみたいと思います。
なお、展示写真は35mmスライドフィルムのデジタルスキャンによるもので、カレンダー掲載写真とはトリミングや色味が異なることがあります。

※ 下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 京都工芸繊維大学 美術工芸資料館 ] { 活版アラカルト 過去ログ まとめ }

【展覧会】紙の博物館|企画展 抄紙会社150年 ―洋紙発祥の地・王子|’23年9月16 日-12月17日|終了

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紙の博物館
企画展 抄紙会社 150 年
―洋紙発祥の地・王子

会  期  2023 年 9 月 16 日[土]- 12 月 17 日[日]
         前 期: 9  月 16 日[土]- 11 月  5  日[日]
         後 期:11 月  8  日[水]- 12 月 17 日[日]
開館時間  10:00 - 17:00(入館は閉館の 30 分前まで)
休  館  日  月曜日(祝日の場合は開館)、
      9/19 ㈫、9/20 ㈬、9/26 ㈫、10/10 ㈫、10/11 ㈬、11/7 ㈫、11/24 ㈮、12/7 ㈭
会  場  公益財団法人 紙の博物館   4 階企画展示室
      114-0002 東京都北区王子 1-1-3(飛鳥山公園内)
      TEL: 03(3916)2320   FAX : 03-5907-7511
入  館  料  一 般 400 円 / 小 中 高 200 円
      * 身体障がい者手帳、愛の手帳(療育手帳)または精神障がい者福祉手帳を
       お持ちのご本人は無料、介助の方は半額となります。
────────────────────紙の博物館0802紙の博物館|企画展 抄紙会社 150 年―洋紙発祥の地・王子|’23年9月16 日-12月17日|前後期二期制開催 ◆

今年 2023 年から遡ること 150 年 ─ 明治 6 年(1873)2 月 12 日、近代日本経済の父として知られる渋沢栄一の提唱により、抄紙会社が設立されました。抄紙会社は西洋の技術を導入して、国内で洋紙を製造する会社で、現在の王子ホールディングス(株)、日本製紙(株) のルーツとなる会社です。
明治 8 年(1875)12 月 16 日、約 2 年の準備期間を経て、東京・王子に工場が開業しました。この工場をきっかけに、王子地域は東京の一大工業地帯として発展していきます。
抄紙会社は、後に王子製紙(株)王子工場となって生産を続けていましたが、太平洋戦争末期の昭和 20 年(1945)4 月に空襲を受けて、その後廃止されました。戦後、明治初期に大規模な製紙工場を操業したことが評価され、工場跡地に「洋紙発祥之地」記念碑が建てられました。
抄紙会社設立 150 年の節目に、日本の近代製紙業の原点ともいえる抄紙会社のあゆみと、東京・王子の工場跡地が洋紙発祥の地として受け継がれた歴史を紐解きます。

◆ 展示構成 ◆
第1章  製紙業に選ばれし地・王子
明治 6 年に設立された抄紙会社は、工場用地を東京・王子に決めました。王子は、製紙のための水があり、都市部に近いため原料の襤褸-ボロ-が入手しやすく、石神井川の舟運に恵まれ、近代製紙業にとって最適の地でした。
第2章  抄紙会社開業と天皇行幸
設立から開業までの苦難を乗り越えた抄紙会社は、盛大な開業式を挙行しました。抄紙会社の先駆的な事業は世間の注目を集め、明治天皇行幸の栄誉を賜ります。
第3章  木材への原料転換と王子工場
王子は、抄紙会社と大蔵省紙幣寮抄紙局工場の開業以来、製紙業を中心とした一大近代工業地として発展していきます。王子製紙(株)王子工場(明治 26 年に社名変更)は、第二工場(明治 23 年)、電気工場(明治 38 年)と設備を増強します。
やがて、ボロや稲藁から、木材原料に移り変わり、山林部にある、気田、中部、苫小牧工場が、王子製紙(株)の生産の主力となっていきます。都市部にある王子工場は、第三工場(大正元年)を増設し、付加価値の高い上等印刷用紙を生産しました。
第4章  王子工場から「洋紙発祥之地」へ
昭和 8 年の三社合併により、国内シェア 80%を越える「大王子製紙」が誕生しました。その後敗戦により、昭和 24 年に三社に分割されました。空襲被害で廃止された王子工場の跡地は、十條製紙(株)社宅として活用されたほか、製紙記念館が開館し(昭和 25 年)、洋紙発祥之地記念碑が建立されました(昭和28 年)。この碑をきっかけに、王子は洋紙発祥の地と呼ばれるようになりました。
エピローグ  渋沢栄一が見守った工場風景
江戸時代から桜の名所として知られた王子・飛鳥山は、抄紙会社の煉瓦造の工場によって、文明開化を象徴する名所として人気となりました。同社の設立を主導し、明治 31 年まで直接経営にあたった渋沢栄一は、王子製紙の煙突から立ち上る煙を、飛鳥山邸から事業発展の象徴として見守りました。

※ 下掲の公式詳細サイトで最新情報を確認のうえ、ご観覧ください。
[ 詳 細 : 公益財団法人 紙の博物館 ] 

【イベント/展覧会】北九州市立美術館 分館|共催展 青山真治クロニクルズ展|’23年12月2日-12月17日|

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北九州市立美術館 分館
共催展 青山真治クロニクルズ展
会  期  2023年12月2日[土]- 12月17日[日]
      * 会期中無休 ☆ 月曜日も開館しています
会  場  北九州市立美術館 分館 5 F( リバーウォーク北九州5階)
      803-0812 北九州市小倉北区室町一丁目1番1号 リバーウォーク北九州5階
      TEL:093-562-3215
開館時間  10:00 - 18:00(入館は 17:30 まで)
観覧料金  一 般 1,300円、高 大 生 800円、小 中 生  600円、シニア《65歳以上の方》 1,000円
      * チケット各種割引・優待情報、関連イベント情報などは下掲詳細参照
主  催  青山真治監督の企画展を北九州で開催する会
共  催  北九州市
◉ お問い合わせ告知真山真二展      青山真治監督の企画展を北九州で開催する会  Mail:kitaqcinema☆gmail.com
      情報サイト  青山真治クロニクルズ展情報は こちら から 
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カンヌ国際映画祭をはじめ、国内外で高い評価を受けながら、昨年3月に57歳の若さで逝去した北九州市門司区出身の映画監督・青山真治(あおやま しんじ 1964-2022)の映画関連資料を集めた展覧会です。
青山真治が監督として手がけた作品は長編・短編を含め約50本にも及び、映画の脚本や小説、批評、プロデュースなど、映画界で多くの足跡を残しただけでなく、映画人としての領域を超えて、音楽家や小説家、舞台演出家としても多様な活動を展開しました。その中で宮崎あおい、菅田将暉、甫木元空(Bialystocks)など、才能ある人材の発掘に貢献したことでも知られています。
会場では『 EUREKA ユリイカ』(2000年)や『サッド ヴァケイション』(2007年)、『東京公園』(2011年)、『共喰い』(2013年)など、青山の代表作から、完成に至らなかった未公開作まで、数々の作品に関連する脚本や、美術デザイナー清水剛によるデザイン原画、実際に撮影で使用された衣装、宣伝ポスターやスチール写真など貴重な資料を一堂に紹介し、今もなお世界に影響を与え続ける青山映画が生み出された背景に迫ります。
また、貴重なメイキング映像の上映や没後に発見された作品資料を展示するほか、青山作品についてゲストを招いた解説・トークイベントを開催し、多方向から映画の世界観を体感できる展示となります。

※ 下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細:北九州市立美術館 分館  北九州市民映画祭
[ 参 考 : 活版アラカルト〔展覧会〕高知県立美術館|ARTIST FOCUS # 04|甫木元 空 窓外 1991- 2021|’23年12月16日-2024年2月18日 ]

【展覧会】静嘉堂文庫美術館|開館1周年記念特別展 二つの頂 ― 宋磁と清朝官窯 ―|’23年10月17日-12月17日|

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静嘉堂文庫美術館
開館1周年記念特別展
二つの頂 ― 宋磁と清朝官窯 ―
会  期  2023年10月17日[土]- 12月17日[日]
会  場  静嘉堂@丸の内(明治生命館 1 階)
      100-0005 東京都千代田区丸の内 2-1-1 明治生命館 1 階
休  館  日  月曜日、10月10日[火] * 10月9日[月・祝]は開館
開館時間  午前10時 - 午後5時(金曜は午後6時まで) * 入館は閉館の 30 分前まで
入  館  料  日時指定予約 優先入館。下掲詳細を確認の上ご観覧を。
      一 般 1,500 円、 大高生 1,000 円、 中学生以下 無 料
お問合せ  TEL 050-5541-8600(ハローダイヤル)
主  催  静嘉堂文庫美術館(公益財団法人静嘉堂)
──────────────────────静嘉堂0802〔 活版アラカルト掲載図版のほとんどは、画面をクリック・タップすると拡大表示されます 〕

1_白磁刻花蓮花文輪花鉢花蓮花文輪重要文化財《白磁刻花鉢》 定窯 北宋-金時代(12世紀)
華北随一の白磁の名窯・定窯(河北省)の鉢。花形に刻みをつけた胴部の内外に流麗な蓮花文を彫り込む。江戸時代以前に日本にもたらされた作品と思われ、加賀藩主前田家に茶の湯の水指として伝来した。

3_青磁鼎形香炉《青磁鼎形香炉》 南宋官窯 南宋時代(12-13世紀)
宮廷専用の陶磁器を焼く窯を官窯という。南宋時代の官窯は首都・杭州(浙江省)に置かれ、青く澄んだ青磁の器が焼かれた。古代青銅器の鼎の形を模した重厚な造形で、明るい青緑色の釉薬には特徴的な貫入(釉薬のひび)が走っている。

4_油滴天目重要文化財《油滴天目》 建窯 南宋時代(12-13世紀)
茶葉の生産地にも近い福建省の建窯では、宋代に生まれ、日本の茶の湯の源流となった喫茶法「点茶法」に適した黒釉の茶碗が作られた。なかでも黒釉に含まれる鉄分が焼成中に変化して出来る「曜変」や「油滴」は希少で珍重された。この油滴の見事な大碗は大阪・藤田家旧蔵で、古くから日本に伝わったものと思われる。

6_五彩百子図鉢《五彩百子図鉢》「大清康煕年製」銘 景徳鎮官窯 清時代・康煕年間(1662-1722)
たくさんの唐子がたわむれ遊ぶ「百子図」は、多くの男児に恵まれることを願った吉祥のデザイ色の上絵付と金彩に彩られた子どもたちは、一見おとなのマネをして遊んでいるように見えるが、実は立身出世を意味するモチーフがちりばめられている。

10_青花臙脂紅龍鳳文瓶一対_龍重要美術品《青花臙脂紅龍鳳文瓶 一対》「大清乾隆年製」銘 景徳鎮官窯 清時代・乾隆年間(1736-95)
清朝官窯の陶芸技術が極致に達した乾隆年間の技術力を示す逸品。たなびく雲の中に五爪の龍が体をくねらせ、また別面に鳳凰が羽ばたくさまを表し、一対で龍鳳がそれぞれ向かい合うように描いている。酸化コバルトによる青花の雲は、金を使った高価なピンク色の上絵具・臙脂紅による龍鳳をあらかじめ避けて描いているが、仕上がりには寸分の狂いも見られない。

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◆ 静嘉堂文庫美術館|開館1周年記念特別展|二つの頂 ― 宋磁と清朝官窯 ―◆
8000年を超える悠久の歴史をもち、陶芸技術の粋を極めた中国陶磁。その歴史上、二つの頂点といえるのが、宋代(960-1279)の陶磁器と、清朝(1616-1912)の官窯磁器です。

商工業や各種技術が発達した宋代の中国では、各地で青磁や白磁、黒釉など多種多様で洗練された陶磁器が生み出されました。それらは後世「宋磁」と称えられ、「古典」として現代にまで影響を与え続けています。
また最後の王朝・清朝では、磁器の都・景徳鎮に宮廷用の陶磁器を焼造する政府直営の工房=官窯が設置され、最高の技術と材料をもって皇帝のためのやきものが作られました。
清朝最盛期、康煕・雍正・乾隆の三代(1662-1795)の皇帝たちは、陶磁器への関心が高く、官窯に督陶官が派遣され、技術・意匠の両面で究極ともいうべき作品が次々と生み出されました。

静嘉堂所蔵の清朝官窯磁器には、岩﨑彌之助(三菱第2代社長 1851-1908)が明治20年代という早い段階で蒐集した作品が含まれています。また20世紀初頭には彌之助の嗣子・小彌太(三菱第4代社長 1879-1945)により、日本伝世の宋磁の優品に加え、新出の宋磁や清朝官窯の名品が蒐集され、世界有数の質を誇る中国陶磁コレクションが形成されました。
本展では、南宋官窯をはじめとする静嘉堂の宋磁の名品と、清朝官窯磁器から青花・五彩・粉彩・単色釉の優品を精選し展示します。

※ 日時指定予約 優先入館。下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上ご観覧を。
※ 展示品画像は静嘉堂文庫美術館より拝借したものです。二次流用などはご遠慮ください。
[ 詳 細 : 静嘉堂文庫美術館  公式チケットオンライン予約〔 静嘉堂@丸ノ内 〕]

【展覧会】銀座アートホール|江見絹子 生誕100年 ―「いのち」華やぐ|’23年12月12日-12月17日|

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銀座アートホール
江見絹子 生誕100年 ―「いのち」華やぐ
期  間  2023年12月12日[火]- 12月17日[日]
時  間  11:00-18:30  * 最終日 16:00まで
会  場  銀座アートホール
      104-0061 東京都中央区銀座8丁目110番地 高速道路ビル (銀座コリドー街)
      電 話 03-3571-5170
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「江見絹子生誕100年 ―「いのち」華やぐ」展を開催します。
江見絹子(1923-2015)は行動美術協会で活躍しながら、1962年の第31回ヴェネツィア・ビエンナーレ国際美術展に日本人女性として初めて出品するなど、抽象絵画が興隆した1960年代の綺羅星のひとつとして注目を集めた画家です。その後も抽象表現を貫くとともに、神奈川県女流美術家協会の会長として地域の美術振興に一身を捧げました。
本展は9点の絵画からなるささやかな企画ですが、1950年から晩年までの江見絹子の画業を「いのち」をキーワードに振り返ります。身近な「いのち」の誕生と別れ、あるいは自然災害による大きな喪失、戦後の高度経済成長期に社会に吹き込まれた「いのち」、さらには、作品そのものの「いのち」の再生…さまざまな面からこれらの作品をご覧いただき、江見絹子の創作を将来に受け継いでいくべき共有の文化遺産としてご理解いただければ幸甚です。
2023年12月 江見絹子生誕100年実行委員会

展覧会に寄せて
母、江見絹子が誕生してから今年で100年になります。重厚な裸婦を得意とした若い画家は、フランス滞在を経て、抽象画へと大きく舵を切ります。その選択は時代の潮流と重なりましたが、いわゆるブームが去った後も、抽象画家であり続けました。彼女はカンヴァスをひとつの小宇宙に仕立てるために、他の表現手段を持ちませんでした。
江見絹子の100年を回顧することは、抽象画の可能性を問いかけることでもあると思います。今回の展覧会では、初期の代表作が修復を経て蘇りました。これが次なる100年に向けての一歩となりますよう、願っております。
                             2023年11月  荻野アンナ

< 江見絹子略歴 >
1923年兵庫県明石市生まれ。神戸市立洋画研究所に学ぶ。49年から行動美術協会展に出品。奨励賞、行動美術賞を受賞。51年上京。53年から2年間米仏に滞在。56年、58年にシェル美術賞を受賞、このころより抽象画に転ずる。62年ベネチア・ビエンナーレなど国際美術展に出品。70年代からは四大元素をモチーフにした宇宙的空間を描く作風で知られた。2015年逝去。長女は作家の荻野アンナ。

※ 下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 銀座アートホール    本展実行委員会メール  kinukoemi.artist☆gmail.com ]

【展覧会】泉屋博古館東京|特別企画展 日本画の棲み家|’23年11月2日-12月17日|

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特別企画展 日本画の棲み家
会  期  2023年11月2日[木]- 12月17日[日]
休  館  日  月曜日
開館時間  午前11時 - 午後6時(入館は午後5時30分まで)
      * 金曜日は午後7時まで開館(入館は午後6時30分まで)
会  場  泉屋博古館東京(東京・六本木)
      106-0032 東京都港区六本木1丁目5番地1号
      TEL 050-5541-8600(ハローダイヤル)
入  館  料  一 般 1,000円 高大生 600円 中学生以下 無 料
      * チケット各種割引・優待情報、関連イベント情報などは下掲詳細参照
主  催  公益財団法人泉屋博古館、日本経済新聞社
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明治時代における西洋文化の到来は、絵画を鑑賞する場に地殻変動をもたらしました。特に西洋に倣った展覧会制度の導入は、床の間や座敷を「棲み家」とした日本絵画を展覧会場へと住み替えさせました。その結果、巨大で濃彩な作品が増えるなど、日本絵画は新しい「家」にふさわしい絵画表現へと大きくシフトしていきます。
このような時代のなかで集められた泉屋の日本画は、むしろ邸宅を飾るために描かれたもので、来客を迎えるための屏風や床映えする掛軸など、展覧会を舞台とする「展覧会芸術」とは逆行する「柔和な」性質と「吉祥的」内容を備えています。

本展では、かつて住友の邸宅を飾った日本画と、その取り合わせを再現的に展観し、床の間や座敷を飾る日本画の魅力を館蔵品から紹介します。また現代の作家が「床の間芸術」をテーマに描いた作品もあわせて展示し、いまの「床の間芸術」とは何かを考えます。

※ 下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上ご観覧を。
※ 泉屋博古館東京では入館の事前予約はおこなっていません。希望の日時にお出かけください。
[ 詳 細 : 泉屋博古館(東京・六本木) { 活版 à la carte  泉屋博古館まとめ }

【講演会】静岡市歴史博物館|開館1周年記念 特別講演会|信長・秀吉・家康の「天下」|’24年1月14日|終了

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静岡市歴史博物館
開館1周年記念 特別講演会
信長・秀吉・家康の「天下」

開催期間  2024年1月14日[日]
時  間  13:00 - 16:30(開場 12:30)
料  金  無 料
会場場所  静岡市民文化会館 中ホール
      〠 420-0856 静岡市葵区駿府町2番90号 TEL:054-251-3751
対  象  どなたでも 500人
共  催  静岡市民文化会館 / 静岡市歴史博物館
      420-0853 静岡県静岡市葵区追手町4-16 TEL:054-204-1005
──────────────────────
戦国時代を終結に導いた三英傑。織田信長、豊臣秀吉、徳川家康。
彼らがそれぞれの立場で向き合った天下とはなんだったのか。
生命をかけて戦い続けたのはなぜなのか。
歴史上の大きな問いに、滋賀県立安土城考古博物館、名古屋市博物館、大阪城天守閣、そして静岡市歴史博物館で研究に取り組む気鋭の学芸員らが挑みます。

【 講 演 】
❖ 織田信長の「天下」~信長は中世を脱し得たのか?~
  髙木叔子さん(滋賀県立安土城考古博物館)
❖ 豊臣秀吉の「天下」~文書と城郭に見るその “ 視覚化 ”~
  岡村弘子さん(名古屋市博物館)
❖ 徳川家康の「天下」~徳川三代による西国進出~
  宮本裕次さん(大阪城天守閣)

【 パネルディスカッション 】
コーディネーター/廣田 浩治(静岡市歴史博物館)
司会/小沼 みのりさん(フリーアナウンサー)

※ 下掲詳細公式サイトで、申込、最新情報を確認の上ご参加を。
[ 詳 細 : 静岡市歴史博物館 

【展覧会】碧南市藤井達吉現代美術館|碧南-へきなん-市制75周年記念事業|開館15周年記念 生誕130年 没後60年を越えて|須田国太郎の芸術-三つのまなざし-|’23年10月28日-12月17日|

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碧南市藤井達吉現代美術館
碧南-へきなん-市制75周年記念事業 開館15周年記念
生誕130年 没後60年を越えて
須田国太郎の芸術-三つのまなざし-
会  期  2023年10月28日[土]- 12月17日[日]
観覧時間  10時-17時(入場は16時30分まで)
休  館  日  月曜日
住  所  447ー8501 愛知県碧南市音羽町1丁目1番地
      問い合わせ先 碧南市役所 教育部 藤井達吉現代美術館 電話 0566-48-6602
観  覧  料  一  般  900(720)円、高大生  600(480)円、小中学生  400(320)円
      * ( )は20名以上の団体料金。未就学児童、市内在住・在学の小中学生・高校生、
       市内在住の65歳以上の方は無料。受付に証明書をご提示ください。
      * チケット各種割引・優待情報、関連イベント情報などは下掲詳細参照
共  催  中日新聞社、公益財団法人 きょうと視覚文化振興財団
主  催  碧南市藤井達吉現代美術館、碧南市、碧南市教育委員会
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洋画家の須田国太郎(1891-1961)は「東西の絵画の綜合」という壮大なテーマを掲げ、日本の精神文化に根差した日本独自の油彩画のありかたを追求し、近代絵画史に偉大な足跡を遺しました。
京都に生まれ、幼少時代から絵画に親しんだ須田は「東洋と西洋では、なぜ絵画が異なる方向で発展を遂げたのか?」という疑問を解明するために、京都帝国大学及び同大学院で美学・美術史を学びました。大学院に在籍中には「絵画の理論と技巧」を研究テーマとし、同時に関西美術院において、デッサンを学んでいます。
1919(大正8)年に28歳で渡欧し、スペインのマドリッドを拠点にヨーロッパ各地を訪れ、ヴェネツィア派の色彩理論やバロック絵画の明暗法など西洋絵画の底流をなすリアリズムの表現に関心を持ち、探求しました。1923(大正12)年に帰国して、日本独自の油彩画を生み出そうと制作に励み、1932(昭和7)年41歳の時に初個展を開催しました。これを契機として、ヨーロッパ留学中に交流のあった里見勝蔵や川口軌外の誘いにより、1934(昭和9)年に独立美術協会会員となりました。これ以後須田は、同協会展を中心の舞台とし、意欲作を発表していきます。骨太で生命感溢れる作品群には、会得した理論に裏付けられた風格さえ宿しています。

本展では、第1章として須田国太郎の初期から晩年までの「画家の歩み」を紹介。
第2章に「旅でのまなざし」として須田自身が滞欧中に撮影した写真と関連する油絵、さらに国内の風景を描いた作品を紹介。
第3章では「幽玄へのまなざし」として幼少時より親しんだ能・狂言の世界を描出した作品を展示。
第4章では「真理のまなざし」として須田が造形上の芸術的真理を追求した代表的な「黒の絵画」を核とした絵画作品と、学術的な真理の追求として発表した芸術論の著作を紹介しています。
また、須田がデザインに注目して蒐集した「グリコの玩具」や愛用のカメラなどの遺品も併せて展示し、須田国太郎芸術の新たな魅力を検証しています。

※ 下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 碧南市藤井達吉現代美術館 ]

【展覧会】山梨県立文学館|特設展 それぞれの源氏物語|’23年10月28日-12月17日|

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山梨県立文学館
特設展 それぞれの源氏物語
会  期  2023年10月28日[土]― 12月17日[日]
会  場  山梨県立文学館 展示室C
      400―0065 山梨県甲府市貢川1-5-35 TEL:055-235-8080 FAX:055-226-9032
休  館  日  月曜日、11月21日[火] * 11月20日[月] 県民の日は開館いたします。
開館時間  展示室 9:00 - 17:00(入室は16:30まで)
      閲覧室 9:00 - 19:00(土・日・祝日は 18:00 まで)
観  覧  料  常設展観覧料でご覧いただけます
      一 般 330円(260円)、大学生 220円(170円)
      * ()内は20名以上の団体料金・県内宿泊者割引料金です。
      * 高校生以下の児童・生徒、65歳以上のは無料です。
      * チケット各種割引・優待情報、関連イベント情報などは下掲詳細参照
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世界最古の長編小説と言われる「源氏物語」は、後世の文学、美術に多大な影響を与え、時代を超えて人々を惹きつけてきました。本展では、与謝野晶子、谷崎潤一郎、円地文子、瀬戸内寂聴、林真理子など、近代以降、多くの作家が挑んだ「源氏物語」の現代語訳や「源氏物語」をもとにした創作小説などを、その魅力とともに紹介します。

※ 下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 山梨県立文学館

【展覧会】新宿区立 漱石山房記念館|特別展 夏目漱石と野上豊一郎・弥生子 |’23年10月21日-2023年12月17日|終了

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新宿区立 漱石山房記念館
特別展 夏目漱石と野上豊一郎・弥生子
開催期間  2023年10月21日[土]- 2023年12月17日[日]
開催時間  午前10時 - 午後6時(入館は 午後5時30分 まで)
会  場  漱石山房記念館 2階資料展示室
162-0043 新宿区早稲田南町7 電話 : 03-3205-0209
休  館  日  毎週月曜日
観  覧  料  一 般 500円、 小 中 学 生 100円
* イベント情報、各種割引、優待情報などは下掲詳細参照。
共  催  新宿区、新宿区教育委員会
主  催  新宿区立漱石山房記念館(公益財団法人新宿未来創造財団)
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夏目漱石の第一高等学校及び東京帝国大学英文学科講師時代の教え子であった
野上豊一郎(1883-1950)は、学生結婚をした同郷の弥生子(1885-1985)と共に
漱石の指導を仰ぎ、英文学者、小説家、そして文芸評論家として成長していきます。
現在、豊一郎の業績は能楽研究者としてのものが知られていますが、
若き日の作品も見逃すことは出来ません。
弥生子は漱石門下の集いである木曜会には出入りしませんでしたが、
豊一郎を通して木曜会の空気に触れ、漱石の指導を受けて本格的な作家としてスタートしました。
本年、野上豊一郎生誕140年を迎え、夏目漱石と野上豊一郎・弥生子との交流の軌跡を資料で辿ります。

※ 国内の状況により会期に変更が生じる場合があります。
※ 漱石山房記念館では新型コロナウイルス感染予防対策を行っております。
詳細は  ご来館のお客様へのお願い  をご確認のうえ、ご来館ください。
※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 新宿区立 漱石山房記念館 ] 

【展示】国立民族学博物館|カナダ北西海岸先住民のアート ― スクリーン版画の世界|’23年9月7日-12月12日|終了

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国立民族学博物館
カナダ北西海岸先住民のアート ― スクリーン版画の世界
会  期  2023年9月7 日[木]- 12月12日[火]
会  場  国立民族学博物館 本館企画展示場
      565-8511 大阪府吹田市千里万博公園10-1
      TEL: 06-6876-2151(代表) FAX : 06-6875-0401
開館時間  10:00 - 17:00(入館は 16:30 まで)
休  館  日  水曜日
観  覧  料  一 般 580円、 大学生 250円、 高校生以下 無料
      * 当日・個人・税込み料金を表示。
      * 各種割引、優待情報などは下掲詳細 こちら 参照。
協  力  ハイダ・グワイ博物館、UBC人類学博物館、公益財団法人千里文化財団
主  催  国立民族学博物館
────────────────────民博カナダ02国立民族学博物館|展示  カナダ北西海岸先住民のアート ― スクリーン版画の世界
カナダの太平洋沿岸には、ハイダやクワクワカワクゥ、コースト・セイリッシュといった先住民族が住んでいます。彼ら/彼女らは、北西海岸先住民と総称されており、大型の木製彫刻柱「トーテムポール」を制作し、ポトラッチ儀礼を行うことで知られています。
1960年頃から伝統的文化の復興や創造的継承が始まり、今日に至っており、この動きをけん引したもののひとつが、スクリーン版画の制作でした。
本展示では、ユニークな北西海岸先住民版画を紹介するとともに、社会変化と版画の変化との対応関係を提示します。

<展示構成>
第1章 北アメリカ北西海岸地域の自然、人びと、歴史
第2章 北西海岸先住民のスクリーン版画
ハイダ民族の版画/ツィムシアン民族の版画/クワクワカワクゥ民族の版画/ヌー・チャー・ヌルス民族の版画/コースト・
第3章 北西海岸先住民の新しい版画とは
ジークレー版画/ハイダ・マンガ

※ 下掲詳細公式サイトにて最新詳細情報を確認の上、ご観覧ください。
[ 詳 細 : 国立民族学博物館 ]

【展覧会】国立公文書館|令和5年度第2回企画展|病と生きる―江戸時代の疫病と幕府医学館の活動―|’23年10月21日-12月17日|

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国立公文書館
令和5年度第2回企画展 病と生きる
― 江戸時代の疫病と幕府医学館の活動 ―
会  期  令和5年(2023年)10月21日[土]- 12月17日[日]
開館日時  月 - 日曜日  午前9時15分 - 午後5時00分
      * 期間中無休
      * 閲覧室の開室日時とは異なります。ご注意ください。
会  場  国立公文書館 東京本館
      102-0091 東京都千代田区北の丸公園3番2号
入  場  料  無  料
────────────────────国立公文書館0902◆ 国立公文書館|令和5年度第2回企画展|病と生きる―江戸時代の疫病と幕府医学館の活動―|’23年10月21日-12月17日 ◆

新型コロナウイルス感染症が流行し、国家や社会、人々はこの感染症に対して、様々な対策や対応をおこなってきました。

歴史を振りかえると、人々は常に疫病の流行と向き合ってきました。本展では、江戸時代に流行した疫病(特に、流行り風邪・麻疹・疱瘡・コレラ・梅毒)の流行状況や、その時々の社会や人々の対応・対処等について、当館所蔵資料からご紹介します。
また、江戸幕府がこうした疫病に対して、どのような対策をしたのか、幕府の医療政策に注目するとともに、幕府の奥医師であった多紀元孝が設立し、後に幕府直轄となる医学館の活動についても取り上げます。

<おもな展示史料>
国立公文書館図版01御実紀
「通称「徳川実紀」と呼ばれ、林述斎(じゅっさい)らにより編纂され、天保14年(1843)に完成した幕府の正史です。初代家康から10代家治に至る歴代将軍ごとの治績を編年体で記し、逸話については、付録としてまとめたものです。書籍館旧蔵。全241冊。
「有徳院殿御実紀」巻32には、享保15年(1730)11月23日に8代将軍吉宗の嫡男である徳川家重(「大納言殿」)が麻疹に感染したこと、同月27日には、尾張藩主である徳川継友(つぐとも)が感染により死去したことが記されています。

国立公文書館図版02医家初訓(いかしょくん)
江戸幕府の奥医師で、11代将軍徳川家斉の侍医(じい)も務めた多紀元悳(元徳・もとのり)が、寛政4年(1792)に医師の心得や医学の教訓について、全16条の箇条書きで記した書です。全1冊。
画像は「福医」について述べた箇所。「福医」とは、実力がないのに裕福な医師のことで、彼らは「医ノ名ヲ以」て名誉とお金を得て豊かに暮らす「医賊」であると断じています。

国立公文書館図版03奥御医師誓詞
 元治元年(1864)8月15日、松本良順が、奥医師に任命(再任)された際に、老中の牧野備前守恭(ただゆき)と若年寄の平岡丹波守道弘へ提出した誓詞(職務に忠実に、これを悪用しない旨を誓う文書)です。起請文前書には奥医師が守るべき条項が列挙され、神文(起請の内容に偽りがあった場合には、神仏の罰を受けるべき旨を記した文)の部分には、熊野那智大社の牛王宝印紙が用いられています。

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細公式サイトで最終情報をを確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 国立公文書館 ] 活版アラカルト 過去ログまとめ

【展覧会】神奈川県立近代美術館 葉山|展覧会 横尾龍彦 瞑想の彼方|’23年2月4日-4月9日|終了

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神奈川県立近代美術館 葉山
展覧会 横尾龍彦 瞑想の彼方
Yokoo Tatsuhiko : Beyond the Realm of Meditation
会  期  2023年2月4日[土]- 4月9日[日]
会  場  神奈川県立近代美術館 葉山  展示室 1、2、3a、4
休  館  日  月曜日
開催時間  午前9時30分 – 午後5時(入館は 午後4時30分 まで)
観  覧  料  一般1,200円、20歳未満・学生1,050円、65歳以上600円、高校生100円
      * 各種割引、年齢制限などは 下掲詳細 をご覧下さい。
主  催  神奈川県立近代美術館
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横尾龍彦(1928-2015)は、日本とヨーロッパを行き来して活躍した画家です。1965年にスイスで個展を開き、以後、聖書や神話に着想を得た幻想画により国内外での評価を確立しました。ドイツに本格的な拠点を設けた1980年以降は、ルドルフ・シュタイナーや禅の思想に影響を受けて制作に瞑想を取り入れ、書に通じる抽象画へと画風を変化させました。
日本の美術館で初めての回顧展として、国内のアトリエに遺された作品を中心に約90点を紹介し、横尾の画業を展覧します。

◉ 横尾龍彦 略 歴
1928年福岡県福岡市生まれ。東京美術学校(現・東京藝術大学)日本画科を卒業後、油彩画に転向。1965年以降、ヨーロッパ各国と日本で個展を多数開催し、国内では澁澤龍彥や種村季弘に認められた。1976年より神奈川県逗子市に住み、その後、高橋巖のルドルフ・シュタイナー研究会に参加。鎌倉の三雲禅堂に参禅する。1980年、ドイツ・オスナブリュックに移る。1993年には埼玉県秩父市にアトリエを構え、晩年まで日本とドイツを拠点に制作を続けた。

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[ 詳 細 : 神奈川県立近代美術館

【展覧会】玉川大学教育博物館|2023年度企画展 鈴木満と青木純子・青木美知枝 三人展|-玉川学園7丁目のアトリエで制作活動を続けた作家たち-|’23年10月23日-12月17日|

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玉川大学教育博物館
2023年度企画展
鈴木満と青木純子・青木美知枝 三人展
-玉川学園7丁目のアトリエで制作活動を続けた作家たち-
会  期  2023年10月23日[月]- 12月17日[日]
休  館  日  土曜日、日曜日、祝日
      * ただし以下の日は開館します 11月3日[金・祝]・11日[土]・12日[日]・
       23日[木・祝]、12月3日[日]・9日[土]・16日[土]・17日[日]
開館時間  9:00 - 17:00(入館は16:30まで)
入  館  料  無 料(事前予約不要)
会  場  玉川大学教育博物館 第2展示室
      194-8610 東京都町田市玉川学園 6-1-1   Tel:042-739-8656(代表)
      * 構内は教育活動が行われておりますので、車での来館はご遠慮ください
      * 入校時に詰所で入校手続を行ってください
主  催  玉川大学教育博物館
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当館では、2019年に鈴木達也氏(玉川学園小学部卒業生)より、叔父にあたる洋画家の鈴木満(みつる 1913-1975)と、その夫人の青木純子(すみこ 1922-2016)、夫人の妹の青木美知枝(みちえ 1928-2014)の作品をご寄贈いただきました。
戦前から太平洋画会や官展で活躍した鈴木満は、1948年に太平洋美術学校出身の青木純子と結婚し、玉川学園7丁目にアトリエと住まいを構えました。その後、画業のかたわら約17年にわたり玉川大学出版部発行の書籍に挿図を提供するなど、玉川学園にかかわる絵画制作もおこないました。満の逝去後は、一水会や女流画家協会で活動した青木美知枝が純子のもとに転居し、同じアトリエでともに制作活動をつづけました。
本企画展では、ご寄贈いただいた作品とともに、鈴木満の代表作や画材、モチーフとなった品々などもあわせて紹介することにより、3人の画業のあゆみをたどります。同じ場所で制作活動をおこないながら、それぞれに独自の画業を展開した画家たちの三者三様の絵画表現をご堪能いただければさいわいです。

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[ 詳 細 : 学校法人 玉川学園  玉川大学教育博物館

【展覧会】京都精華大学ギャラリーTerra-S|京都精華大学55周年記念展|FATHOM — 塩田千春、金沢寿美、ソー・ソウエン|’23年11月17日-12月28日|

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京都精華大学ギャラリーTerra-S
京都精華大学55周年記念展
FATHOM — 塩田千春、金沢寿美、ソー・ソウエン

期  間  2023年11月17日[金]- 2023年12月28日[木]
開場時間  11:00-18:00
休 場  日  日曜日
入  場  無 料
会  場  京都精華大学ギャラリーTerra-S
      606-8588 京都市左京区岩倉木野町137 TEL 075-702-5263
出品作家  塩田千春、金沢寿美、ソー・ソウエン
主  催  京都精華大学
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京都精華大学は開学55周年記念展として、塩田千春、金沢寿美、ソ―・ソウエンによる展覧会「FATHOM—塩田千春、金沢寿美、ソー・ソウエン」を開催します。
三名の作家たちは、世代は異なりますが、それぞれ本学の芸術学部や芸術研究科で洋画を専攻しました。現在は、ともに「絵画」の範疇を飛び出し、空間全体を作品とするインスタレーションや、場所の歴史や記憶をテーマにした作品、「自己とは何か」を自身の身体を投じて探るパフォーマンスなど、多岐にわたる表現領域で活動を展開しています。また、大学卒業後、ドイツに渡った塩田、在日韓国人三世として育った金沢、2020年にアーティストネームを改名したソーは、共通してアイデンティティについての問いを表現の核に据えて制作しています。
展覧会タイトルにある「Fathom(ファゾム)」は、人が両手を左右に広げた時の幅に由来する「身体尺」のひとつで、水深を図るのに用いる単位(6フィート=183cm)を意味します。さらにそこから派生して、「理解する」「探究する」という意味にも使われます。自らの身体行為をとおして何かを探り、浮かび上がらせようとする三名の態度・手法を象徴的に表します。
さまざまな共通項を持つ彼・彼女らによる濃密なインスタレーションから繊細な平面作品までをとおして、それぞれが向き合ってきた問いや主題の「現在地」を体感していただけたらと思います。

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[ 詳 細 : 京都精華大学ギャラリーTerra-S

【展覧会】京都工芸繊維大学美術工芸資料館|コレクターの眼 ─ 谷川俊太郎・大橋嘉一・黒崎彰|ラジオ・戦後美術・ポーランドのポスター|’23年10月23日-12月16日|終了

京都工芸繊維大学資料館01全京都工芸繊維大学美術工芸資料館
コレクターの眼 ── 谷川俊太郎・大橋嘉一・黒崎彰
ラジオ・戦後美術・ポーランドのポスター
開催期間  2023年10月23日[月]-12月16日[土]
休  館  日  日曜日・祝日
開館時間  10:00 - 17:00(入館は16:30まで)
会  場  京都工芸繊維大学美術工芸資料館 2階
       606-8585 京都市左京区松ヶ崎橋上町1
入  館  料  一 般 200円、 大学生 150円、高校生以下 無料
協  力  京都・大学ミュージアム連携      
主  催  京都工芸繊維大学美術工芸資料館
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京都工芸繊維大学美術工芸資料館の収蔵品は、京都高等工芸学校時代の教育資料に始まり、国内外の美術・デザイン・染織・建築資料の継続的な収集により独自のコレクションを形成するまでになりました。その中で重要な核のひとつを担っているのが、卒業生や教員、篤志の方々が個人で収集され寄贈を受けた作品・資料たちです。本展覧会では、そのような個人コレクションを元にした収蔵品を取り上げ、コレクターの眼識に迫りたいと思います。
ラジオ少年だった詩人の谷川俊太郎はアメリカを中心として数多くのラジオを集めました。京都高等学校卒業で大橋化学工業の創業者大橋嘉一は日本の戦後美術を支えたコレクターの一人として知られています。京都工芸繊維大学教授を務めた黒崎彰は版画家としての眼を通してポーランドを中心とした国内外のポスターを収集しました。それぞれにコレクターが注いだ眼差しと愛情を感じ取っていただける機会となりましたら幸いです。

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[ 詳 細 : 京都工芸繊維大学 美術工芸資料館 ] { 活版アラカルト 過去ログ まとめ }

【展覧会】島根県立石見美術館|特別展 受贈記念 彫刻家・澄川喜一の仕事|’23年2月4日-4月3日|終了

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島根県立石見美術館
特別展 受贈記念 彫刻家・澄川喜一の仕事
会  期  2023年2月4日[土]- 4月3日[月]
開館時間  9:30 - 18:00(展示室への入場は 17:30 まで)
休  館  日  毎週火曜日(3/21は開館、翌3/22休館)
会  場  島根県立石見美術館 展示室 A・B・C
      698-0022 島根県益田市有明町5-15
      TEL(グラントワ代表): 0856-31-1860 FAX : 0856-31-1884      
観  覧  料  一  般  300円 / 大学生  200円 / 高校生以下  無  料
      * 各種障がい者手帳などをお持ちの方、その介助者(1名まで)は入場無料
主  催  島根県立石見美術館、しまね文化振興財団、TSK さんいん中央テレビ
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澄川喜一(1931年- )は島根県鹿足郡六日市町(現・吉賀町)出身の現代彫刻家です。
全国各地で 約100点もの野外彫刻を手がけたほか、東京スカイツリー® のデザイン監修をはじめとする、都市部の建築分野のデザインや環境造形の仕事を担い、高い評価を受けてきました。
また、母校・東京藝術大学で教授および学長を務め、首都圏で精力的な制作活動を続ける一方、故郷である島根県や、青春時代を過ごした山口県で文化行政の要職を担ってきました。こうした数多くの功績が表彰され、2020年には文化勲章を受章しています。

本展は、2020年度、および2021年度に島根県に寄贈された彫刻作品120点のなかから、選りすぐりの彫刻作品約50点を紹介するとともに、作品とあわせて受贈した膨大な作家資料のなかから、野外彫刻のスケッチや図面、下絵やマケット、石膏原型、収集していたものなど、今まであまり表に出てこなかった「澄川喜一の仕事」に着目して紹介いたします。この機会に、澄川喜一の生み出す造形の奥深さを知り、郷土の作家についての理解が深まることを願います。

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 島根県立石見美術館 本展特設サイト

【展覧会】東京都美術館 特別展|レオポルド美術館 エゴン・シーレ展 ウィーンが生んだ若き天才 |’23年1月26日-4月9日|終了

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東京都美術館
特別展
レオポルド美術館 エゴン・シーレ展 ウィーンが生んだ若き天才
Egon Schiele from the Collection of the Leopold Museum – Young Genius in Vienna 1900
会  期  2023年1月26日[木]- 4月9日[日]
会  場  東京都美術館 企画展示室
      110-0007 東京都台東区上野公園8-36 TEL : 03-3823-6921
休  室  日  月曜日
開室時間  9:30 - 17:30(入室は 閉室の30分前 まで)
      夜間開室/金曜日は9:30 - 20:00(入室は 閉室の30分前 まで)
観  覧  料  一 般 2,200円 / 大学生・専門学校生 1,300円 / 65歳以上 1,500円 /
      平日限定ペア割(枚数限定)3,600円
      * 本展は日時指定予約制です。詳細は下掲の展覧会公式サイトをご覧ください
      * 2023年1月12日[木]10時より予約開始します
問合わせ  TEL:050-5541-8600(ハローダイヤル)
主  催  公益財団法人東京都歴史文化財団 東京都美術館、朝日新聞社、フジテレビジョン
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19世紀末ウィーンを代表する画家エゴン・シーレ(1890-1918)は、28年という短い生涯のなかで数多くの作品を残し、独自の表現を追求しました。
本展では、ウィーンのレオポルド美術館の所蔵品を中心に、シーレの初期から晩年までの絵画、素描のほか、ウィーン世紀末の芸術家たちの作品を紹介し、画家の生涯とその作品、同時代の芸術の諸相を展観します。

◉ みどころ
1. 30年ぶり、エゴン・シーレの作品50点が集結
一目見れば天才ぶりがわかる作品。才能を目撃できる貴重な機会
2. 夭折の天才、その激動の人生に迫る
シーレの生涯や創作の背景、画家の言葉とともに人生を追体験
3. クリムト、ココシュカ、ゲルストル … シーレだけではない天才たちにも注目
ウィーン世紀末を生きた、強烈な個性を放つ画家たちの作品も紹介
* 本展には性的な表現を含む作品が出品されます。

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※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上展観を。
[ 詳 細 : 東京都美術館   展覧会公式サイト ]

【展覧会】そごう美術館|日本の切り絵 7人のミューズ|’23年2月4日-3月19日|終了

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そごう美術館
日本の切り絵 7人のミューズ
会  期  2023年2月4日[土]-3月19日[日]
会  場  そごう美術館
      神奈川県横浜市西区高島2-18-1 (横浜駅東口・そごう横浜店 6 階)
      TEL:045-465-5515 [美術館直通]
時  間  午前10時 - 午後8時(入館は 閉館の30分前 まで)
      * 2月16日[木]は午後7時閉館。
      * そごう横浜店の営業時間に準じ、変更になる場合があります。
休  館  日  会期中無休
観  覧  料  【 事前予約不要 】
      一 般 1,200円、大学・高校生 1,000円、中学生以下 無 料
主  催  そごう美術館、毎日新聞社
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一枚の紙から広がる現代切り絵の世界
「切り絵」とは紙をハサミやナイフなどで切り抜いて、貼ることによって絵を描いてゆく技法のひとつです。カットによって生まれる切り口(線や断面)を活かすことで、絵の具で描いているのとはまた違った独特な効果が生み出されます。日本で切り絵という言葉が使われ始めたのは昭和40年代だとも言われていますが、紙を切って造形する方法は、昔から神前での儀式のために使われてきた伝統文化です。

本展では、日本を代表する女性の切り絵作家7人の100点を越える作品を展観いたします。
蒼山日菜は小さなハサミだけを使い、まるで繊細なレース編みのように切り抜いた作品で知られています。
SouMa(ソウマ)は切り絵の概念を超えた立体的で重層的かつ精緻な作品を特徴としています。
筑紫ゆうなは多くのパーツを丹念に切り取り、絵具やパステルで着彩することによってユーモラスでちょっと不思議な作品を組み立ててゆきます。
福井利佐は高度なデッサン力に裏打ちされた曲線描写と大胆な構図の力強い作品を生み出します。切り剣Masayoは生き物をテーマにした、すべてつながった一枚の紙から生み出されたとは信じ難い立体感と生命力あふれる作品を特徴としています。
松原真紀は郷里の八女手漉き和紙にこだわり、季節の草花や動物を1枚の紙から切り出します。
柳沢京子は日本古来の渋紙を用いた切り絵作家の第一人者です。
このように一括りに切り絵とは呼べないほどバラエティに富んだ7人の作家の作品を通して、現代日本の切り絵の繊細で華麗な世界をお楽しみください。

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出 品 作 家
蒼山日菜、SouMa、筑紫ゆうな、福井利佐、切り剣Masayo、松原真紀、柳沢京子

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : そごう美術館 公式サイト ]

【特別陳列】奈良国立博物館|特別陳列 お水取り|’23年2月4日-3月19日|終了

ならみず01お水取り奈良国立博物館
特別陳列 お水取り
会  期  令和5年(2023)2月4日[土]- 3月19日[日]
会  場  奈良国立博物館 東新館
休  館  日  2月6日[月]・20日[月]・27日[月]
開館時間  午前9時30分 - 午後5時(毎週土曜日は 午後8時 まで)
      * 入館は閉館の30分前まで
      ※ 東大寺二月堂お水取り(修二会)期間(3月1日-14日)中、
        3月12日(籠松明の日)は午後7時まで、土曜日以外は午後6時まで
      ※ その他、臨時に開館時間を変更することがあります。
観覧料金  一般 700円、大学生350円、高校生以下および18歳未満の方、満70歳以上の方は無料
      * 以下細部の規定は、下掲詳細を参照ください。
主  催  奈良国立博物館、東大寺、NHK奈良放送局、仏教美術協会
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奈良国立博物館お水取り01お水取りは東大寺の二月堂でおこなわれる仏教法会で、正式には「修二会-しゅにえ」といいます。
法会の目的は、仏の前で罪過を懺悔ーさんげーすること(悔過-けか)。現在は3月1日から14日までおこなわれ、その間、心身を清めた僧(練行衆-れんぎょうしゅう)が十一面観音の前で宝号を唱え、懺悔し、あわせて天下安穏ーてんかあんのんーなどを祈願します。

お水取り(修二会)は、天平勝宝4年(752)に東大寺の実虫和尚-じっちゅうかしょうーが初めて十一面悔過を執行して以来、一度も絶えることがなく不退行法ーふたいのぎょうぼうーとして1271年にわたって勤め続けられてきました。そこには東大寺が歩んできた長い歴史が刻み込まれています。
本展は、毎年、東大寺でお水取りがおこなわれるこの時季にあわせて開催する恒例の企画です。実際に法会で用いられた法具や、歴史と伝統を伝える絵画、古文書、出土品などを展示し、お水取り(修二会)への理解が深まる一助となることを企図しています。
上掲図版) 重要文化財 類秘抄 十一面(奈良国立博物館)

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[ 詳 細 : 奈良国立博物館 ]

【イベント】春日大社国宝殿|特別展 春日若宮式年造替奉祝 杉本博司 ― 春日神霊の御生(みあれ) 御蓋山そして江之浦|’22年12月23日-’23年3月13日|終了

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春日大社国宝殿
特別展 春日若宮式年造替奉祝 杉本博司 ― 春日神霊の御生(みあれ) 御蓋山そして江之浦
開催期間  2022年12月23日[金]-2023年3月13日[月]
         前期:2022年12月23日[金]- 2023年1月29日[日]
         後期:2023年 1月31日[火]- 2023年3月13日[月]
会  場  春日大社国宝殿
      630-8212 奈良県奈良市春日野町160
開館時間  10:00 - 17:00(16:30受付終了) * 会期中延長開館を行う場合があります。
休  館  日  2023年1月30日[月]
拝  観  料  一 般 1000円、 大学生・高校生 600円、 中学生・小学生 400円
特別協力  神奈川県立金沢文庫
主  催  春日大社、公益財団法人小田原文化財団、読売新聞社
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日本を代表する現代美術作家として世界で活躍する杉本博司は、日本の仏教美術、神道美術に深い関心を持ち、自らも収集してきました。美術品の中に自身の眼で新たな美を見出し、その美、その精神を種々の展覧会を通じて再表現してきました。
中でも春日美術への関心は群を抜いており、その美の神髄である春日明神への崇敬から、本年3月春日大社から御祭神を勧請し江之浦測候所に「甘橘山 春日社」を創建するに至りました。
春日大社にとって本年は、春には江之浦測候所に春日御神霊が遷座。秋には、春日若宮の御造替が完了するというめでたい年です。
春日大社 国宝殿 では 2022年12月23日[金]- 2023年3月13日[月]まで 、特別展 春日若宮式年造替奉祝「杉本博司 ── 春日神霊の御生(みあれ) 御蓋山そして江之浦」を開催します。本展では、現代美術作家・杉本博司監修により、春日信仰・春日若宮信仰の名品が公開され、春日をテーマとした大作も複数公開されます。
春日信仰が誕生し、春日若宮が御生された、御蓋山の麓という聖地で行われる展覧会に相応しい内容となっております。鋭敏な感性の突出した杉本博司の示唆に導かれて、新たな美を見出すべく、御蓋山を目指して春日大社 国宝殿へとお出かけください。

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上ご参観を。
[ 詳 細 : 春日大社国宝殿

【展覧会】國學院大學博物館 企画展 マラッカを越えて極東アジアへ ── ポルトガル地図学の16世紀|特集展示 桑名宗社伝来 -双子の宝刀「村正」-|’23年11月25日-’24年2月12日|終了

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國學院大學博物館
企画展
マラッカを越えて極東アジアへ ── ポルトガル地図学の16世紀

会  期  令和5(2023)年11月25日[土]- 令和6(2024)年2月12日[月]
会  場  國學院大學博物館 企画展示室
      150-8440 東京都渋谷区東4-10-28 TEL : 03-5466-0359
      〔國學院大學渋谷キャンパス内 学術メディアセンター 地下1階  國學院大學博物館〕
開館時間  10時 - 18時(最終入館 17時30分)
休  館  日  毎週月曜日(祝日及び2月12日は開館)、年末年始(12月25日-1月5日)、
      1月13日[土]・14日[日]、2月2日[金]
入  館  料  無 料
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マレー半島の南に位置する東西交通の要衝、マラッカ。インド航路の発見に次いで、1511年マラッカ王国を占領したポルトガルは、ここを拠点として、西洋人にとっては未知の空間であった極東の海へと船を進めます。このマラッカでポルトガル人は、この港に様々な財貨をもたらすレキオスに出会いました。当時、レキオス、すなわち琉球人は、朝鮮半島からマラッカまでのシナ海一帯を圏域とする中継貿易に従事していたのです。以後約一世紀にわたりポルトガルは、琉球と日本にむけて航海を重ね、その成果に基づいて極東の地図を順次改訂してゆきました。
ポルトガルはこれらの最新地図を秘匿しましたが、他王家の求めに応じて複写された地図類やアトラスが一点限りの手稿本の形で今日に伝わりました。実物を見る機会が限られたこれらの地図も、近年のデジタル技術を駆使して製作された高精細のレプリカによって細部を観察することが可能となりました。
今回の展示では、國學院大學図書館が収集してきた16世紀ポルトガル製地図をはじめとする欧州製地図レプリカの展示を通じて、描かれた極東像と琉球・日本認識の変遷をたどります。

※ 下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上ご観覧を。
[ 詳細 : 國學院大學博物館

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國學院大學博物館
特集展示  桑名宗社伝来 -双子の宝刀「村正」-

國學院大學博物館村正國學院大學博物館
特集展示  桑名宗社伝来 -双子の宝刀「村正」-
会  期  令和5(2023)年11月25日[土]- 令和6(2024)年2月12日[月]
会  場  國學院大學博物館 神道展示室
      ※ 本展示は博物館の一角でおこなう小規模展示です。

      150-8440 東京都渋谷区東4-10-28 TEL : 03-5466-0359
      〔國學院大學渋谷キャンパス内 学術メディアセンター 地下1階 國學院大學博物館〕
開館時間  10時 - 18時(最終入館 17時30分)
休  館  日  毎週月曜日(祝日及び2月12日は開館)、年末年始(12月25日-1月5日)、
      1月13日[土]・14日[日]、2月2日[金]
主  催  國學院大學博物館・桑名宗社(春日神社)
入  館  料  無 料
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伊勢国桑名の総鎮守たる桑名宗社は、式内社の「桑名神社」「中臣神社」に比定される古社であり、鎌倉時代は永仁の頃、中臣神社に春日明神を勧請して以来、総じて「春日神社」の名でも知られるようなった。
この桑名を拠点として、数多くの業物を作刀したのが、千子村正(せんご むらまさ)を祖とする千子派である。千子派は、戦国時代から江戸時代半ばにかけて伝えられ、実戦刀のみならず、奉納刀にも名品が残されてきた。
そこで今回は、桑名宗社伝来の刀剣から、2代村正にあたる「藤原朝臣村正」が天文12年(1543)に作刀した「三﨑大明神」「春日大明神」銘の太刀2振を展観したい。先の大戦中、保存の便を図って刀身に漆が塗られた両刀は、目下研ぎ直しが進められている。漆塗りの「三﨑大明神」を見ることができるのは、この展示が最後の機会。故郷桑名の地において、双子の「村正」を本来の姿で顕現させるため、各位の御好意を寄せて頂ければ幸いである。

※ 本展示は、博物館の一角でおこなう小規模展示です。
※ 下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上ご観覧を。
[ 詳細 : 國學院大學博物館

【展覧会】フジフイルム スクエア|写真歴史博物館 企画写真展|生誕90年記念 細江英公 作品展「この写真家の熱量を観よ!」|’23年9月28日-12月28日|終了

20231024181237_00003120231024181237_00004フジフイルム スクエア
写真歴史博物館 企画写真展
生誕90年記念 細江英公 作品展「この写真家の熱量を観よ!」
開催期間  2023年9月28日[木]- 12月28日[木]
開館時間  10:00 - 19:00(最終日は14:00まで、入館は終了10分前まで) 会期中無休
会  場  FUJIFILM SQUARE(フジフイルム スクエア)内  写真歴史博物館
      107-0052 東京都港区赤坂9丁目7−3
入 館 料  無 料
      * 企業メセナとして実施。より多くの方に楽しんでいただくために入館無料です。
作品点数  30点(予定)
監  修  細江英公写真芸術研究所
主  催  富士フイルム株式会社
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<見どころ>
◉ 戦後日本の写真界の中心的存在として、世界的に高く評価されてきた日本人写真家の一人である細江英公氏の生誕90年を記念した作品展。

◉ 1950-70年代の細江氏の代表的な4つのシリーズから約30点を精選し、貴重なヴィンテージプリントで展示。
◉ 本展で展観される細江氏自身のヴィンテージプリントを通じ、写真家・細江英公が写真にかけてきた、ほとばしる熱量を感じてください。

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FUJIFILM スクエア写真家・細江英公氏の生誕90年を記念し、貴重なヴィンテージプリントによる作品展を開催いたします。
細江英公(1933- )は戦後日本の写真界の中心的存在として、世界的に高く評価されてきた日本人写真家の一人です。17歳の時に撮影した《ポーディちゃん》が1951年、富士写真フイルム(現・富士フイルム)主催の富士フォトコンテスト・学生の部で最高賞を受賞したことをきっかけに、細江は本格的に写真家を目指すこととなりました。以来、70年以上の長きにわたり、写真界の第一線で活躍し続けてきました。また写真家としての作品制作のみならず、教育者としても後進の育成に尽力するなど、日本の写真界を強いリーダーシップで牽引してきました。

本展では、写真家・細江英公の1950-70年代の代表的な4つのシリーズから約30点を精選し、貴重なヴィンテージプリントで展示いたします。生へのエネルギーを男女の性によって表現した〈おとこと女〉(1959-60年)、作家・三島由紀夫をモデルに生と死の耽美的な世界を構築した〈薔薇刑〉(1961-62年)、舞踏家・土方巽とのコラボレーションで独自の世界を創り上げた〈 鎌鼬 かまいたち〉(1965-68年)、男女の肉体を高度な造形によって昇華した〈抱擁〉(1969-70年)。いずれも細江にとって重要な制作テーマであった人間の肉体にアプローチした名作であり、写真表現への飽くなき好奇心と探求心、そして底知れない熱量によって創造された傑作の数々は、写真表現の一つの究極のかたちであるといえるでしょう。

細江は1960年代にアメリカで作品が評価されたことをきっかけに、欧米の写真文化をいち早く日本に紹介したことでも大きな功績を残しました。細江が日本において先駆的に導入した「オリジナルプリント」の概念は今や当たり前のものとなり、日本での写真作品の評価のための礎を築くこととなりました。
本展で展観される細江自身の「ヴィンテージプリント」(撮影と同時期に制作されたオリジナルプリント)を通じ、写真家・細江英公が写真にかけてきた、ほとばしる熱量をぜひ感じてください。

※ 写真展はやむを得ず、中止・変更させていただく場合がございます。予めご了承ください。
※ 下掲詳細公式サイトにて最新情報を確認の上、ご観覧ください。
[ 詳 細 : フジフイルム スクエア

【展覧会】上野の森美術館|産経新聞創刊90周年・フジテレビ開局65周年事業|モネ 連作の情景|’23年10月20日-’24年1月28日|

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上野の森美術館
産経新聞創刊90周年・フジテレビ開局65周年事業
モネ 連作の情景
会  期  2023年10月20日[金]- 2024年1月28日[日]
      * 休館日:2023年12/31[日]、2024年1/1[月・祝]
会  場  上野の森美術館 本館1F 本館2F ギャラリー
      110-0007 東京都台東区上野公園1-2 TEL. 03-3833-4191
      お問合せ:050-5541-8600(ハローダイヤル / 9:00-20:00)
開館時間  9:00-17:00(金曜・土曜・祝日は -19:00、12/24以降日曜は -18:00)
      * 入館は閉館の 30 分前まで
入  場  料  日時指定予約制、( )内は土・日・祝日の料金
      一 般:2,800円(3,000円)、大・専・高校生:1,600円(1,800円)、
      中・小学生:1,000円(1,200円)
      * チケット各種割引・優待情報、関連イベント情報などは下掲詳細参照
主  催  産経新聞社、フジテレビジョン、ソニー・ミュージックエンタテインメント、
      上野の森美術館
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国内外40館以上のクロード・モネ作品を厳選
革新的表現「連作」を生み出した過程に迫る
印象派を代表する画家のひとり、クロード・モネ(1840-1926)は、自然の光と色彩に対する並外れた感覚を持ち、柔らかい色使いとあたたかい光の表現を得意とし、自然の息遣いが感じられる作品を数多く残しました。同じ場所やテーマに注目し、異なる天候、異なる時間、異なる季節を通して一瞬の表情や風の動き、時の移り変わりをカンヴァスに写し取った「連作」は、巨匠モネの画業から切り離して語ることはできません。移ろいゆく景色と、その全ての表情を描き留めようとしたモネの時と光に対する探究心が感じられる「連作」は、巨匠モネの画家としての芸術的精神を色濃く映し出していると言えるのかもしれません。

1874年に第1回印象派展が開催されてから150年の節目を迎えることを記念し、東京と大阪を会場に国内外のモネの代表作60点以上*が一堂に会す本展では、モネの代名詞として日本でも広く親しまれている〈積みわら〉〈睡蓮〉などをモティーフとした「連作」に焦点を当てながら、時間や光とのたゆまぬ対話を続けた画家の生涯を辿ります。また、サロン(官展)を離れ、印象派の旗手として活動を始めるきっかけとなった、日本初公開となる人物画の大作《昼食》を中心に、「印象派以前」の作品もご紹介し、モネの革新的な表現手法の一つである「連作」に至る過程を追います。展示作品のすべてがモネ作品となる、壮大なモネ芸術の世界をご堪能ください。

※ 下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 上野の森美術館    本展特設サイト